「衰えぬシャー・ルク・カーンの現役感!」PATHAAN パターン 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
衰えぬシャー・ルク・カーンの現役感!
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かつてはインドの織田裕二と呼ばれたシャー・ルク・カーン。いやむしろボリウッドのトム・クルーズだろうと思っていたが、本作に至っては現在のトム・クルーズ以上に現役感がダダ漏れで、もはや「◯◯の◯◯」みたいな形容をしていたことが恥ずかしい。キング・カーンは誰と比べることもないキング・カーンなのですよ!
と勢い込んでみたが、この映画が『ミッション:インポッシブル』シリーズを意識していることは間違いないし、アクションの見せ方として圧倒的にオリジナルというわけでもない。とはいえ二番煎じ上等で、熱量とアイデアで本家を凌駕したり、まったく別方向へと突っ走れるのがインド映画の強み。この映画も「ヤシュズ・スパイ・ユニバース」と銘打ち、『タイガー 伝説のスパイ』『WAR!!』と併せてMCU方式で展開させていくらしい。
全編見栄を切りまくり、シックスパックを見せまくりのシャー・ルク・カーンもすごいが、それに負けないスターオーラを振りまくディーピカー・パードゥコーン、そしてシャー・ルク・カーンすら勝てないのではないかと最強感をアピールするジョン・アブラハムと役者が揃いすぎているのが超頼もしい。
「M:I」シリーズはトムクル以外を育てられなかったことがネックになりつつあると思っているのだが、ボリウッドは人材に恵まれているなあ。にも関わらず、後進にはまだまだ譲れねえと駄弁っているシャー・ルク&サルマーンも微笑ましかったです!
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