劇場公開日 2023年3月17日

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「票田になるならなんでも有りきの開き直りには、ある意味感心した。」妖怪の孫 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0票田になるならなんでも有りきの開き直りには、ある意味感心した。

2023年12月20日
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鑑賞方法:VOD

いま、このレビューを書いているこの時に、安倍派の派閥事務所が検察庁の捜索を受けているので
配信で視聴しました。
パーティー券関連の、組織ぐるみでの申告隠しの疑いらしい。

安倍さんに歴代最長の在任期間をもたらせたのは、安倍カンパニーの天才的なイメージ戦略ゆえだと納得。
元々あの人、ドレッシーだし、お洒落で華があって国会での受け答えも面白い。

「やってる感が大切なんですよ」って言葉を、失言じゃなくてポリシーとして表明できて、それを聞いた人間に飛びつかせちゃうテクニック。
受け答えは学生サークルのノリだから、若者の心も掴む。
「国会中継」が面白くって視聴率が上がったなんて、そんなことかつてあったろうか。

けれど
実績を上げて政権の頂点に登りつめたい彼の、その「原動力」が、実はマザー・コンプレックスにあったのだとする評論家の読みは
それが本当ならば、安倍晋三さんは実際可哀想だったのだなと思わせるに十分な内容だった。
お母さんに愛されたくて、その手段として、祖父の嗣業を超えて褒められたかったのかと。

でもそれならば
寂しい子供たちのための学童保育の職員になっても構わなかったと思うんだけどね、
二世、三世議員の人生も大変だ。

自分の悲しい生育歴の埋め合わせに国政を利用するとか、案外政治家の動機ってそんなものなのかもしれない。

― そういえば、杉田さんとか、高市さんとか、三原さんとか、稲田さんとか、取り巻きに"猛女”を揃えるのは、"母親タイプへの意識下での屈折したこだわり”か。

いずれにせよ
当選するためなら
統一教会の組織票も、
連立の政権構想も、
お花見も、 闇の力も、
なんでもありで利用したいほど あの地位には魅力があるのでしょう。

明治憲法への回帰を果たしたら、
=母親への報復を果たしたら、その次に彼は何をやりたかったのだろう。
大統領制とか、核のボタンとか?

きりん
asicaさんのコメント
2024年1月7日

私は、まだ彼が官房長官だった時の我が国の敗戦感を日曜早朝のテレビ番組で見て、今までにない思想の人だと思い支持するようになりました。日本が抱えて来た敗戦国民という感覚を払拭し始めたのは彼の功績が大きいと今改めて思います。同じ敗戦国ドイツとの比較、インバウンド戦略。国際社会に対抗出来る人材を国のトップにする事が我が国にとって如何に重要であるか、そしてあそこまで妻を守れる政治家っていただろうかと。失ってはいけない人だったと、反論覚悟で言ってしまいました。

asica