パリタクシーのレビュー・感想・評価
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いい映画
ピンチのタクシーの運転手が、おばあさんを乗せました。
今からホームにいく92歳の方 ちょい寄り道してよから、2人の人生の旅が。波乱の人生なんや。びっくり‼️でも最後は、良かった。フランス映画にしては
ハッピーエンドだね。
une belle course
施設の自動ドアを挟んで別れを惜しむ2人が、昨年、またいつか会えると思っていた父ともう亡くなった自分の経験とリンクし涙が溢れて止まらなかった。
人生最後の日に自分の父は何を想っていたのだろう。
私のことは過ったのだろうか。
自分が人生最後の日には何を考えるのだろう。
今いる自分の大切な人たちを大事にしよう。
意外な展開じゃなくても泣けるってこと
人生の終わらせ方というものをたまに考えるようになった。年をとってきたということなんだろう。
家を引き払って施設に向かうおばあさんと、彼女を乗せることになったタクシー運転手の話。最初は会話もぎこちなかったのが、お互いのことを話しながら徐々に心の距離が縮まっていくという、ちょっとしたロードムービーの様式をとっている。予告編を見たときから、あんなトラブルあるんでしょとか、最後はこうなるんだろうなーとかイメージしていたが、そこから大きく外れることはなかった。意外だったのは、おばあさんの過去が思ったよりも壮絶だったことくらいか。
90分くらいだしあまり詰め込めないのもわかる。でも、おばあさんのお母さんのくだりとか、運転手の家族のくだりとか、運転手の抱えている問題とか、ふくらませる要素はたくさんあったはず。でも潔いくらいにコンパクトにまとめたんだな。
正直、後半は驚くような展開はない。こちらの想定通りと言ってもいい。でも、泣けてしまった。泣くか泣かないかは、意外性で決まるわけではないってことか。たぶん年をとってきたからこんな映画が心に刺さってしまうんだ。それなりに席が埋まった映画館は私よりも年上のお兄さんお姉さんで溢れていたが、後半鼻をすする音があちこちで聞こえた。そうですよね、刺さりますよねと共感した平日の午後だった。
素敵な物語でした。
パリの新しいロードムービー
素敵なおばあちゃまとジリ貧タクシードライバーが濃密な1日を共にするという、パリを舞台にしたロードムービー。パリの名所がたくさん出てきて楽しかった。シャンソン風の英語の挿入歌もよかった。それにしても、ラストは泣けました。思い出しただけでも泣けてきます。
パリタクシー笑
フランス版アベサダの話…
やっぱり、パリは良い!
老人ホームに入居予定の老婦人と、それを送りとどけるタクシードライバーの交流の一日を描いただけの映画なんですが、なんとも味わいのあるロードムービーです。入居施設に向かう途中で、ワガママを言い出し、人生を振り返る場所のそこここに立ち寄る老婦人のお茶目さ、品の良さとフラッシュバックする壮絶な過去(少しスラムドックミリオネア風な?) 。くたびれ中年ドライバーの、ありがちなやさぐれた態度からの変化。一日の最後にディナーを共にするシーンはとても素敵でした。作品のオチは少しありきたりでしたが、なんとも心温まるような。そして、タクシーが巡るパリの街並みが最高です!原題もUne belle courseですから「美しき道のり(ドライブ、人生)」と言うべきなのかな? あー、パリに行きたい!
2025/08/16追記:
なんと、倍賞千恵子とキムタクで東京を舞台に山田洋次監督リメイク版が公開されるそうです!さて、東京を舞台に魅力ある映画になるか、期待しませう。
パリ版道との遭遇
今年11本目はMOVIX三好で鑑賞
主人公含めてみんな運転マナーがよろしく無い感じだが、見慣れた名古屋走りと変わらない為、怖いと思うのは右側通行のために起こる感覚の違いのみ。
ヒロインは92歳のおばあちゃんだが若い頃のシーンが多いので艶もある映画、特に道がフォーカスされている訳では無いがパリの街並みを昼夜眺めながらあちこちに行くので、ちょっとした旅行気分が楽しめ、パリ版道との遭遇の様だと思いながら観てました。
観終わった時点で思ったのは、おばあちゃん男運悪過ぎだけど最後に主人公に会えたのが救いだったか。主人公からすれば蜘蛛の糸の様なオチとも思えた。
悩みごとは玄関において
すごく良かった...
涙がボロボロ、とっっても浄化されました。
気になるけど、うーーん...
と延ばし延ばしでやっと観ましたが、本当に良かった。
振り返れば過去は一瞬なんだなとしみじみ。
もちろんいまを生きてるから大事なのは
いまが幸せかどうかなのですが
辛いなあ、しんどいなあ、とかいま思ってても
時間が経ち振り返れば、何十年生きてきたうちの
ほんの少し🤏だったりして。
写真をみて一瞬でそのときに浸ってみたり。
楽しかったことも辛かったことも
時間が経って思い出すと懐かしく感じるから好きです。
よく頑張ったなあ、って。
なんだかパリが舞台の作品って好きです。
華やかな街、パリ っていうより
憂い って感じの空気感のイメージなんですよね。
パリの美しい街並みに酔いしれる
観終わった後に爽やかなそして清々しい気持ちにさせられる映画
遅刻厳禁(自分にね)
引っ越して遠くなった有楽町、移動時間を読み違えて多分数分遅れで入場。エレベーターのタイミングも悪くイライラして入場したら買ってた席に荷物が置かれていて、仕方なく前方横の空いてたところに着席。タイトルが出る前だったからまだいいかな~。
全体に流れるムードは評判通りでいいお話だったが、あの事件はちょっと…。たしかに酷い旦那だとは思うが、連れ子第一の奥さんに苛立つ気持ちもちょっとは分かり、あんなに本格的に焼こうとしては流石にアカンという気持ちが強く、も少しマシな手段にしてほしかった。
実年齢の役柄を演じたリーヌ・ルノーに脱帽
ダニー・ブーン演じるシャルルは、低賃金・長時間労働で家族と過ごす時間も取れないタクシードライバー。この辺りの事情は、フランスも日本とも変わらないようで、彼はかなりやさぐれていている。そんなシャルルが乗せたのは、リーヌ・ルノー演じる御年92歳のマドレーヌ。彼女は身体の自由が利かなくなってきたことから、自宅の一軒家を引き払ってパリの反対側に位置する老人ホームに入るためにタクシーに乗る。そんなシャルルとマドレーヌのお話でした。
シーンの多くはタクシー車内での2人の会話と、マドレーヌの回想シーンで構成されていました。彼女の驚くべき体験は、子供時代から順を追って語られていき、所縁のある場所にタクシーが立ち寄ることで、過去と現代が立体的に繋がるように仕上がっていたのは見事でした。
戦争でナチに父を殺されたこと、解放軍たるアメリカ軍の軍人とひと時の恋に落ちたこと、アメリカ軍人との間に出来た子供を連れてDV男と結婚してしまったこと、その男のシンボルをバーナーで焼いたこと、そしてその罪で禁固25年に処されたこと(模範囚だったことで13年で釈放)など、まさに激動の人生を語るマドレーヌの話を聞き、やさぐれていたシャルルも我々観客も彼女に魅せられていく。そしてドライブの最後は高級レストランでのディナー。ここまで来ると2人はもはや恋人同士以上の関係になっているようでした。そしてラストは突然のマドレーヌの死とともに、シャルルはプレゼントを受け取るというもの。この辺りはお話の途中から薄々予想出来る展開でしたが、それですら久々に号泣してしまいました。それくらい、わずか1日のドライブで出来た2人の絆に感情移入できる作品でした。
ストーリーの本筋と離れて強調されていたことは、マドレーヌが夫からDVを受けていた1950年代は、女性の権利が大幅に制限されていたということ。一例として挙げられていたのは、銀行預金を作るのですら、夫の許可が必要だったというのだから、いくら何でもという感じでした。そういえば昨年上映された同じフランス映画「あのこと」でも、1960年代になってすら人工妊娠中絶が認められていなかったことが描かれていました。戦後を回想する現代フランス映画において、かつて女性の権利が大幅に制限されていたことがいろいろな角度から描かれてるところを観ると、実は現代においてもそうした問題が残っているんじゃないかと想像を巡らせたところでした。(G7参加国で唯一夫婦別姓を認めていない日本も他人事ではないでしょうが。。。)
あと驚いたのが、マドレーヌを演じたリーヌ・ルノーの年齢。劇中92歳という設定でしたが、調べてみると1928年生まれなので、当年取って94歳。つまり劇中の年齢は実年齢だったという訳です。いや~、あの貫禄ある演技は、本物の年輪から来るものだったのかと、舌を巻きました。
そんな訳で、涙を誘うお決まりのストーリーというベタな展開ではありましたが、それをフランスらしい軽妙洒脱なユーモアを交え、そして何よりリーヌ・ルノーの愛すべき演技にやられてしまったので、評価は文句なしの★5とします!
個人的なことは政治的なこと
と、何度も反芻。
二つの世紀を生きるということは、その間の政治的社会的文化的背景と併走してきたということ。もちろん若さゆえの軽卒とか思い違いや暴走もあって自分で受け止めてきた結果の人生ではある。けれども、戦前・戦中・戦後を生き抜いた、例えば進駐軍との間にできた子どもを一人で育てることになった日本の女性たちの語れなかった半生を想像してみたりも。
ともあれ、彼女は生き延びた。しかし、この映画の白眉はお涙頂戴の悲劇を描くことでも、長く続いたマッチョな男社会への怒りに燃料を注ぐことでもない。
エスプリの効いた会話・タクシードライバー目線のパリ観光・キレのあるストーリー展開、そして人と人がしっくりくるのは過ごした時間の長さではなくて共感しあえる体験やセンスを見出せた際に生じるケミストリーだと教えてくれた。(これから先、何度見知らぬ人との出会いがあるのかわからないけれど一期一会を大切にしよう!)
それにしても。流れるスタンダードジャズソング(パリだけど、ね)・焼け落ちたノートルダム聖堂・92歳のファッションアイコン・現代フランス社会の労働者の経済事情、、、反芻したくなる要素はたくさんあった!
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