「パリの街並みは美しい」パリタクシー アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
パリの街並みは美しい
パリの街並みはやはり美しい。昔、仕事でちょっとだけ行ったことがあるが、生きててるうちにヨーロッパに行けるならパリだけはもう一度行きたくなった。
上映時、映画館では見逃していて、やっとアマプラで観れました。
ほっこりしたコメディ映画を想像していたが、マドレーヌの波瀾万丈の人生の出来事にふれるうちに、最初は迷惑顔だったシャルルがだんだんマドレーヌに寄り添っていったように、観ている自分もシャルルと同じ気持ちになって行った。
第二次世界大戦中、ナチスに父を殺され、援軍であるアメリカ兵との恋と別れと出産、DV男との生活と意を決しての逆襲の反撃、その罪を問われての不平等な投獄、出所後の息子の困惑と戦場カメラマンとしてのベトナム行き、そして息子の死亡。辛い過去がこれだけあってもマドレーヌは92歳まで生き、女性解放の活動家として人生を駆け抜けた。シャルルは年齢でいえば40代。まだマドレーヌの半分しか生きていない。金なし、休みなし、免停寸前。ちっちゃな悩みであると猛省したことでしょう。マドレーヌから奇跡のようなプレゼントがラストシーンにシャルル届いたが、それはそれとして自分の生活は自分できっちり稼ぎ、家族と穏やかな日々を過ごしてほしい。
人生は捨てたもんじゃない。パリの街並みは人々を癒してくれる。
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