「一年に地球を3周する仕事」パリタクシー uzさんの映画レビュー(感想・評価)
一年に地球を3周する仕事
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シンプルなロードムービーですが、景色と会話のセンスで軽妙な仕上がりでした。
マドレーヌの過去は予想外。
現代ならマチューと逃げるなり裁判を起こすなり出来るのでしょうが、時代が許さない。
DV男に天罰が下らないところや、結局マチューも辛い青春を送るところなど、哀しくもリアルです。
フィクションながら、あの過去が現在をつくったというのは説得力がある。
オチに捻りはないが、安っぽくはない。
シャルルが徐々に打ち解けていく様が、流れとしても演技としても非常に自然で微笑ましい。
特にトワレ渋滞の後に子供のように笑い合う2人が印象的でした。
マドレーヌは、日本で言えば京都っぽいというか、上品で可愛らしく、でも強かさやユーモアもあり魅力的。
語られなかった、自殺未遂から先の半生も知りたくなってしまった。
作品はよかったが、車線変更でウインカーを出す車がほぼおらず、絶対にパリでは運転したくないと思いました。笑
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