沈黙の艦隊のレビュー・感想・評価
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なぜこれだけで映画化してしまったの?
他の方のコメントで読んだのですが、原作は30年前に連載して全32巻にもなる長編らしいですね。
映画3部作予定の第1作とかいうのならいいです。
でも本作、続編が出なかったらただの意味不明な不完全燃焼ですよね?
燃料が燃え切らずに、ディーゼルエンジンから黒煙モクモクですよ。
続編が決まっていないのに回収できない伏線を張り巡らせて、なんなんです?
3年前の事故のときに艦長の判断で切り捨てられた乗組員の弟は、回想シーンでは兄弟仲が良さそうだったのに、一体なぜ、反乱行為に加担しているのでしょう?
部下を切り捨てることに一瞬も迷わなかった冷徹な艦長のどこに、世界を敵に回してまで戦争をなくす、平和にするという情熱があったのでしょう?
登場人物の行動を観客に納得させるだけの描写が全然ありません。
理由もなく不自然な行動をとるおかしな人達の、理由無き反乱劇ですか?
それなら、艦長は似合わない理想なんか掲げなくても、「理由なんか無い」でいいでしょう。
そもそも、原子力潜水艦1隻奪ったところで、テロは成功しません。
動力源の原子炉が長期間稼働しても、乗員には食料も水も必要です。
劇中では1発も撃たずに米軍の潜水艦を倒していたけれど、独立国家を宣言して世界と敵対していながら、将来にわたって撃たなくてはならない状況が訪れない保証はありません。
補給は必ず必要になります。
が、自衛隊や国の軍隊なら国民の税金で補給をするところ、潜水艦1隻しかない国に対して、誰が補給をおこない、武器弾薬の対価はどうやって支払われるのか?
潜水艦だって老朽化もするし、耐用年数の間だって点検や整備が必要です。
ただ走るだけの自動車でさえ多くの設備が必要で車検や12ヶ月点検が法律で定められているのに、海中数百メートルの、人間の生存を許さない環境で激しい戦闘行為をする潜水艦が整備のための必要な設備もないまま1年間、トラブルなく動くと思うのでしょうか?
ただ動向を観察しながらいずれの港にも寄港できないように締め出しておけば、それだけで勝手に根を上げることになるでしょう。
優秀な艦長の指揮のもと、海にいるから手をつけられないのであって、補給のために寄港すればそれで独立を維持する拠り所としての戦闘能力は無くなります。
「アメリカを怒らせてはいけない」という日本が、潜水艦たった1隻の独立できない国家もどきと軍事同盟を結ぶ理由もありません。
物語の続きを知る、原作のファンには興奮せずにはいられない素晴らしい出来だったかもしれません。
あるいは、映像の迫力にだけ興味があって、お話はどうでも良いという人は涙を流して喜ぼかもしれません。
たしかに潜水艦の戦闘は迫力があって、映像としてはすごかった。
でも、作中で起こった問題が何も解決しないまま尻切れとんぼに終わってしまったことも含めて、映画作品としては致命的なまでに欠陥があると思います。
前宣伝を見た時にはギャグかお笑いの映画かと
思っていましたが、普通のまじめな映画でした。
潜水艦を間近(目前1mくらい)で見たことがありますが、不気味さは半端ありません。
おもしろかったのですが、あまりにも中途半端でした。
星新一の「午後の恐竜」を思い出しました。
キャストが良いだけに、少し消化不良
潜水艦がメインですが、話、場面が細々と展開、ぶつぶちと区切られていて観る側が、えっ、えっという感じです。
漫画では男ばかりなのですが、女性キャラに変更されているのは新鮮でした。
最初の海江田、深町の関係、過去シーンはなくてもいいのではと思いました。
もう少し日本の政治家の会議、話し合いを深くというか、観せてほしかったなあと思ってしまいます。
日本、アメリカ、会議のシーン、日本が弱腰なのはわかっているのですが、肩透かしというか、もう少し強気にしっかりしてほしいと思ったり、なんだかすっきりしない部分もあります。
ヤマト、海江田、乗組員たちは、これからなんだという終わり方ですが、これは良かったなあと思いました。
原潜と聴衆
ひとつの作品としてまるで完結していない。
『海江田の目的』が一番の核であるにも関わらず、その青写真すら見せずに終わるとは…
事前に続編の告知がされていればまだしも、エンドロール後にすら何もなし。
…え…本気?
映像に関してはCG含めて力が入ってた。
演技も概ね問題ないが、水川あさみの専門用語棒読み感と、橋爪功の聞き取りづらいフガフガ喋りはマイナス。
一番よかったのは上戸彩のアナウンサー的な話し口調、次いでユースケ・サンタマリアの軽すぎない軽さ。
大沢たかおの、王騎とはまた違った真意の見えない無表情演技も素晴らしかった。
艦内のシーンが多い中、どの艦かの区別がつきやすかったのも工夫を感じた。
南波が「上昇して…浮上」と言ってから後追いで映像を出す、といった冗長な演出が散見されたのは残念。
しかし、通信が取れるにも関わらず大して交渉や目的の追求をしないのは何故なのか。
結局そこが明かされないから、70余名が命を懸けて従う真実味も、重みも、何も生まれない。
これで終わりなら、本当に何故企画したのか分からないレベルでがっかりでした。
7歩!
本作は、原作かわぐちかいじ先生の大ヒット漫画だそうで、吉野耕平監督での実写化。
たかお様主演でプロデュースにも携わっているそう。
防衛省、海上自衛隊が全面協力という事で、実物の潜水艦が撮影に使われたりと、映像面でも期待していました!
しか〜し!!
私は見てしまった。
だって記事とか番宣とか、いやでも目に入ってくるんだもん(°▽°)
本作、続編有りきの終わらせ方だと。。
ぐぐぐ。。でも、よし。そうなんだ!と気持ちを切り替え、分かった上での鑑賞。
結果、それが良かったです。
変に絶望せずに済みました。。
たかお様が監督から「極力動かないで!!」と何度も言われたそうで
「たぶん7歩位しか歩いていません」と仰っていました。
それも確かめながら観ましたw
さてさて本題です。
海江田(たかお様)は日本初の原子力潜水艦「シーバット」を奪い逃亡。
後ろに手を組み、不動な姿。
どこかの教祖様ですか?
淡々とした口調に意味深な薄い笑みを漂わせるその風貌が不気味なのだが、強い信念を感じ取れる。
しかし何を考えているのか読み取れない不穏な人物だ。
何の躊躇もなく瞬時に決断、命令を出し、その操船技術で思うままにシーバットを操る。
まるで海中が見えているかのようだ。
そして「核」という凶器を武器に、アメリカと日本に自らを国家元首とする
「独立国やまと」を宣言する。
「やまと」には、海江田の右腕となる山中副長(中村蒼君♡♡♡)確実に任務をこなす冷静さと海江田への忠誠心が伺えた。
他にも優秀なソナーマンや、過去に海江田、深町と共に任務中だった潜水艦での事故で死亡した兄をもつ入江(松岡広大君)などがいる。
「やまと」の乗組員は共通の「目的」にむかって信念を持って行動している様に見えた。
彼らは本当にテロリスト集団なのだろうか。。目的が明かされないので真意がわからない。。
しかし「やまと」をテロ認定したアメリカは「やまと=シーバット」を撃沈すべく集結する。
アメリカより先に「やまと」を捕獲すべく海自ディーゼル鑑「たつなみ」
深町艦長(玉木さん)
速水副長(水川あさみちゃん)海中戦闘の要となる優れた聴覚を持つソナーマンの南波(ユースケ・サンタマリア)らが追いかける構図となる。。
加えて、明かされた秘密。
シーバット計画の首謀者、内閣参謀参与の海原大悟(橋爪さん)や曽根崎防衛大臣(夏川さん)、大悟の息子でもある内閣官房長官(江口さん)などの登場で政治的な陰謀が絡み合い、緊張感が続きます。
果たして海江田の真の目的とは何なのか?!日本に何を要求してくるのか?!
謎ばかりが残る壮大なプロローグでした。
日頃平和ボケしている私には中々難しい題材でした。
「核保有」が抑止となる事で牽制し合う現実の世界情勢とも重なり複雑でした。
日本が避けて来た軍事についてもこれ以上先伸ばせないのかも知れないと、現実に押し戻されました。。
早く「やまと」の考える世界平和が何なのか知りたいです。
続編はもう撮り終えているんだろうと思います。キングダムもまとめて撮り終えてたみたいだしね。
両作共早く続編を観たいです。
鯨🐳
原子力潜水艦『シーバット』の艦長、海江田四郎は核ミサイルを保持し反落を起こす。
そして独立戦闘国家『やまと』を世界に宣言する。
『たかが半径五キロの海域に世界の現実を詰め込んだ、あなた方は現実を見つめなければならない』と海江田は日本とアメリカに解き放つ。
まさか30年前の漫画が現代に実写化するとは。
そして、今日その内容が世界の現実に近い。
核を保持する意味とは。
鯨の自由を無くしたアメリカの意義は人類との
闘いを示唆したのかもしれない。
海江田役の大沢たかおさんは王騎将軍を彷彿させるが、それも善し。
シーバットを追い掛ける深町洋役の玉木宏さんも
熱い思いも伝わる。
外務大臣、深町誠司役の酒向芳さんの演技はずっしりくるから、良いよね。
頼りない総理大臣役の笹野宏さんも。
海難事故にあった入江蒼士さんの言葉『海江田さんは鯨のお腹の中にいるかのような、自由な操縦をする。まるで海と一体化したような感じ』がインパクトあったな。本当に海洋地形図を脳内で把握して、まるで鯨の手足のように動いていた。
対第7艦隊相手に絶妙な的確な指示を出し、翻弄する。クラシックの音響をバックに流しつつ錯乱。いつの間にか、真横ににいるし。生きる潜水艦。
音響と音楽の入れ方は抜群でした。CGも。
この映画を世に出しては悩み所ですが、遠くにあって感じ無い物事を身近に考えさせる一幕と
なったと思います。鯨モチーフの人類への警告かもしれません。
続編があるとは。
漫画の方が面白いかも。つまらん進捗展開に冷めるの一言。強気な演出が仇になってる気がする。
私にとっては珍しく、全巻漫画は読んでいた作品。
その漫画のイメ-ジからすると 随分ツマラン感じに受け取れた。
そこが残念極まりない。
て言うか もっと他国潜水艦との戦いがあるのだが
今回はアメリカとだけだったね。
専守防衛の持論を まざまざと訴え続ける本作。
主人公が国連で暗殺未遂受けるまで
映画で連作しても そんなにヒットはしないと感じる。
原作に比べ 脚本と演出が弱いと思うわ。
映画的には 前の”空母いぶき” の 合戦場面 演出の方が
スキかな。
まさかの続編か?!
大沢たかお、玉木宏、松橋真三(映画プロデューサー)が
「ボクらの時代」に出演していまして
その際のエピソードで、今回の撮影では
防衛省、全面バックアップが約束されたとの事で
海上シーンは大迫力でした。
わたくし、海軍好き(詳しくは無い💦)なので
目の保養でしかありませんでした🤣
作品としては、
壮大な計画のもと海江田(大沢たかお)率いる
独立国「大和」の物語は、今回あくまでも序章で
軽く三部作が予想されます🤣
Amazon100%出資で製作されたため
お金がかかってると思うシーンは随所にあるし
プロデューサーとしも名前があった大沢たかお
王騎将軍の面影が少し残ってはいたけど
観る側をしっかり楽しませてくれたと思います。
んふっ
移動性独立国家。
日本政府が米国と極秘で開発した最新鋭原子力潜水艦シーバット。その艦長である海江田と乗組員は訓練航行中に第七艦隊から離脱し、独立国大和を名乗る。はたして海江田の真の目的とは。
非核三原則を国是とする日本では核の軍事利用はできないため核兵器はおろか原子力潜水艦の保有も認められない。しかし影の総理たる海原官房参与は防衛力のかなめとして原潜の配備しいては核武装も視野に入れた国防計画を進めていた。
現段階ではシーバットは米軍第七艦隊所属であるために非核三原則には抵触しないが、このような計画が秘密裏に行われていることが明るみになれば政権はひっくり返るだろう。
日本の核武装は現実的にはあり得ないが、それが東アジア地域の安定につながるという考えもある。いわゆる核抑止論だ。
劇中何度も自国の安全は自国で守るべきだというセリフが出てくる。核保有国に囲まれた日本が核を持てば確かに力関係が拮抗してバランスが保たれ、かりそめの平和を得ることができるかもしれない。
アメリカとの同盟関係にも縛られず、アメリカが引き起こす戦争に巻き込まれるリスクもなくなるだろう。核保有によって日本は初めて一つの国として自立し、その主権を主張できるのかもしれない。
しかし、核兵器削減が世界的潮流となっている中で新たな核保有というのは国際社会に認められないだろうし、何よりも唯一の戦争被爆国であるため国民の信任は得られないだろう。
また、ロシアのウクライナ侵攻のように核抑止による安定が通常兵器での戦争という不安定を生じさせるパラドックスに陥るため、そもそも核抑止論には実効性が乏しい。
海江田は理想を実現するには力が必要だと言う。その力とは核を言うのだろうか。彼は核武装することで独立国としての主権を主張し大国と渡り合おうというのか、あるいは冷戦後核が拡散し核保有国が増えたことにより冷戦時代以上に核が脅威となっているこの世界の現状に何らかの一石を投じようというのだろうか。
原作が書かれてから三十年以上が経過し、当時とは世界情勢がかなり違っている。特に核の拡散状況においてはNPTを批准してない国による核保有が増えたこと。そしてより深刻なのは非国家による核保有、つまりテロリストによる核保有、あるいは核テロの脅威だ。
海江田が考える世界政府の樹立と沈黙の艦隊計画はあくまでも前述の核抑止論を前提として核保有国を対象としたものであり、テロリストを対象とはしていない。だから今の時代、彼の計画では世界平和及び核廃絶は実現困難な状況になってしまっている。この点については今回の映画化では改変されるのだろうか、続編に注目したい。
映画は潜水艦シーンなどは過去作で使われたCG技術を使いまわしてるのでそれなりだが、固定カメラの映像は臨場感があってよかった。ただ、演出が悪いのか戦闘シーンは間延びした感じで緊迫感もなく、正直乗れなかった。官邸での会議のシーンも話してることはたいして内容がなく、これも緊迫感にかけるものだった。唯一よかったのは潜水艦ものではタブーとされる音の使い方、あえて逆手にとって戦略的に使うのはうまいなと思った。
ちなみに本作は原作者のかわぐちかいじ氏いわく、ひょっこりひょうたん島が発想の原点になっているという。あの作品の原作者の一人である井上ひさし氏の「吉里吉里人」もある村が日本から独立をしようとする話で、当時読んで猛烈に面白かった記憶がある。是非とも映画化してほしいものだ。
一瞬で虜になっちゃった
みようか迷っていたら丁度Amazonビデオで冒頭11分視聴できるようになっていたので見てみたら一気に物語に引き込まれてしまいました!
そして、公開日3日目に映画館で視してきました!
まず、潜水艦のなんか凄い感じがめちゃめちゃ出てて
あと、シーバットの黒光りがまた凄さを物語ってました
アメリカとの対戦(あれは対戦なのか??)も海の地形を知る尽くしている海江田ならではの策で相手を自滅に追いやるという…すごかった!
米軍の第7艦隊も迫力凄いです。
上からの命令だから怖いけど攻撃を仕掛ける司令官が大変そうだなと思いました。
そして、衝撃に備えろの時とかは1番息を飲みましたね。必死にテーブルや柱にしがみつく光景をみたら自分もそこにいるような気になってしまいました。
演者が覚悟を決めている顔をしていたので…
ずっと見てたいと思いましたが
日本と同盟を組むのところで終わり
沈黙の艦隊の題名が出てエンドロールに入る形で…
えっ?!終わり?!まだ見たいが勝ちましたね〜
検索かけてみると沈黙の艦隊は昔の漫画なんですね?
だから視聴者、わたしよりもみんな年上だったのか…
そして、どうしても続きが気になってしまったので、Amazonで文庫本購入しちゃいました!
海江田はどこへ向かうのか日本政府はどう動くのか
これから読むのが楽しみです!
沈黙の艦隊
映画を見てなきゃ絶対この作品は読まなかった
実写化感謝
う〜ん…
率直に思ったのは、この映画に上戸彩と中村倫也が必要か??です。
潜水艦実物の重厚感に対し、人間の重厚感が足りないと思います。夏川結衣さんはシンプルで良かったですし、朝ドラ「らんまん」の藤丸氏が出ていてめちゃくちゃ気になりました。
あと、映像が庵野監督シンシリーズの影響を感じました。でも庵野監督ならもっと面白い構図で撮るだろうな〜と比べてしまいます。
説明セリフあまり入れてないところは良かった。面舵、取り舵、上げ舵、下げ舵など観ながら覚えていく感じでした。
次作に続くようですが、たぶん見ないと思います。
映像と音とのバランスが
導入部分が長すぎで、途中で終わるのが確定的でした
果たして、これからと言うときに上戸彩さんが出てきて、終了してしまった感じです
次回予告みたいに、日本と軍事同盟を結ぶとか言っていましたし、沈黙の艦隊2も期待します
このペースだと沈黙の艦隊10くらいまで行きそうですね
続きは、Amazon primeだったらイヤだな
映画館で観てこその迫力ですし
映像は重厚でいいのですが、音がイマイチで残念です
オーケストラ音源でもいいと思いました
魚雷も画像に合わせて対角線で通り過ぎて行く音も欲しいところです
大沢たかおの自身満々の顔のときの下からのライティングは、迫力がありましたね
防衛大臣が何で女性なのかと思いましたが、夏川結衣さんの落ち着いた雰囲気は良かったです
酒向芳さんの外務大臣も日米同盟を最優先に考えている感じをすごく出しており好きです
それにしても橋爪功さんは、何役なんですかね?
国の会議に堂々と出てきてわけがわかりません
核搭載?原子力潜水艦が奪われての 非常事態の日本国各所管対応の切羽詰まった緊張感の皆無過ぎ❓まったり感・・・
全編潜水艦映画は、海外物では名作が多々有り、その際の軍隊全面協力も多々あります。日本映画としては自衛隊協力は、画期的な作 品に仕上ったと思います。映像もそれらを活かした艦内(ディーゼル艦)の閉塞感もいかし、アメリカ映画にあるようなコンビュータ他モニターピカピカキラキラな艦内と違い、金属の質感あるリアルな映像が見れました。原作はコミックよりのもので、タイトルこそ知ってましたが未読です。
大沢とかおなる海江田がアメリカ指揮下から離れ、原子力潜水艦シーバットを乗っ取ってしまい、奪い返しに日本とアメリカがそれを追う展開が始まります。そこに、日本の内閣閣僚の右往左往、アメリカ合衆国ホワイトハウスの動き、現場のアメリカ軍戦艦他の対応(魚雷攻撃、戦術駆け引きが映像でみてとれます)がこの映画の見所となります。
作りとして、ホワイトハウスのドラマ、映画でよくあるような緊張感ある(テンポある)が、日本の映画、ドラマでは、内閣閣僚開業他が描けてないのが残念でした。
日本側の現場潜水艦たつみ艦長:深町洋以外に日本国内側にドラマ展開を引っ張っていくぐらいの濃い人物をつくらないのが、まったりとした感じを醸し出しているのではと思います。(個人的感想です)
Amazonが関係してるだけに、今後は映画でもTV配信でも続く展開の様相ですね。
★Digital PremiumTHEATRE 鑑賞
★重低音 ⭐3
★音圧 ⭐2
★分離度(音像定位)⭐2.5
★サイド(左右、後、活躍度)⭐2
★サラウンド ⭐2.5
日本映画としては、Amazonも入りのIMAX上映もあるためか、音造りも良くできていて、低音域を活かした迫力ある作品に仕上がっている。
🎞個人的好み度(★1~5) ★2
シーバット改め独立国やまと、迷航中…
かわぐちかいじの名作コミックの実写映画化。
原作コミックは読んだ事ないが、OVAは見た事あり。
ファンが多い事で知られるこの作品だが、詳しい事はほとんど知らず。そのOVAもいつだったか何となく見たってだけ。
ただただスケールの大きそうな邦画ではなかなか無い潜水艦アクションという点にだけ興味惹かれて。
一級のエンターテイメントになっているか、それとも同原作者の『空母いぶき』のようなまたまた論争呼ぶ作品になっているか…?
日本近海で潜水艦“やまなみ”がアメリカの原潜“シーバット”と衝突して沈没。海江田艦長以下乗組員全員死亡とされた。
が、かつて海江田の下で副長を務めその人物を知り、この時近くを潜航していた“たつなみ”の艦長・深町は疑惑を抱く。
沈没時の音を徹底的に解析すると、驚きの事実に辿り着く。沈没は偽装。海江田たちは“シーバット”に乗り換えていた…!
極秘裏に日米間で、核ミサイル搭載の“シーバット”を日本が保有。
海江田はその艦長に選ばれ、ここまでは日本政府内でもごく一部の者が知っている事だったが…。
米との演習中、“シーバット”が逃亡。
海江田たちの目的は…?
やがて海江田はある“宣言”をする…。
表向きは不運な沈没事故。が、その真相は日本国民、誰も知らない…。
深海で起きた謎、極秘裏の目的、それらを出し抜いて…。
当該者たち、日本政府、アメリカ…思惑交錯し、前半はサスペンスタッチ。
せっかくの潜水艦映画。後半は潜水艦同士のバトルを活写。
映画史に残る潜水艦映画の名作群と比べるとさすがにちと物足りないかもしれないが、それでも頑張って醍醐味と迫力はあり。
シーバットvsたつなみvs米艦隊。
息を潜め緊張感たっぷりのソナー探知、心理と知力活かした戦術。
クラシック音楽を使った海江田の戦法は大胆。
大海原に響き渡るクラシック音楽は乙。その高揚感は私の大好きなアニメ『銀河英雄伝説』を彷彿させた。
ほとんど艦橋で仁王立ち。もうちょっと動きが欲しかったが、大沢たかおの存在感。またもや名将ぶりを見せ、いつ「んふっ」と言うか期待していた。(な~んてね)
“静”の大沢たかおに対し、熱血の玉木宏。彼もまた有能な指揮官ぶりを見せ、海江田とある過去が…。
彼配下の副長・水川あさみ、ソナーマンのユースケ・サンタマリアらが支える。
政府面でも明暗対立。信念貫く江口洋介官房長官に対し、夏川結衣防衛大臣は腹の底を見せず。
あの笹野サンが運転手から総理へ大出世! でもちょっと頼りなさげな…。
『VIVANT』でもそうだったが、クセ者黒幕は橋爪功(それか柄本明)の専売特許。
上戸彩は…、まあ…。
『ハケンアニメ!』で才を見せた吉野耕平監督。ガラリと違うアクション大作挑戦に一番驚き!
海江田の宣言。それは…
“独立国・やまと”。
シーバットを一つの“国”。自ら元首を名乗る。
『地獄の黙示録』でジャングルの奥地に自らの独立王国を築いたカーツ大佐レベルのキチガ…いや、トンデモ行動。
宣言は始まり。真の目的は…
地球を一つの国にする。
これを真面目に言ってるなら、正気を疑う。
じゃあその時、人種は?思想は?宗教は?…どうなると言うのだ?
それらは自由であるべきだ。それらを強制的に一つにするなら独裁だ。
海江田の姿を通して、世に問う。大義か、反逆か。
私には危険な独善にしか思えなかった。
『空母いぶき』でも国防について賛否起こしたが、本作でもまた。
日本が原潜を有する。独立国やまと。地球を一つの国に。
これらを通して、現日本や世界や今の世に何を訴えたいのか…?
オチも何だか。すでに幾つかのレビューで指摘されていたのである程度覚悟してはいたのだが…
独立国やまと宣言。一線交えた後、ある国と対話を求める。それは、日本…!
海江田はまだ何か目的を秘めているのか…?
日本はどうするのか…?
深町たち関与した者たちは…?
日本国民が平和ボケに暮らし、誰も知らぬ深く静かな深海で…。
…って所で終わる。
何の解決もしていない。
作品の出来映えや論争起こしそうな題材より、寧ろこっちの方が問題。
原作コミックは長寿作だが、映画もシリーズにしていくの…??
以上の事から結局最後まで乗り切れなかった。
世界最高水準の原潜、名将、ソナーでも、この潜航(映画)の行方を探知出来ていないかのようだった。
なぜいま?と思ったけど
見てきました。
設定が微妙に変わっている(海江田艦長と深町艦長、その他の人たちの関係性とか速水副長が女性になっているとか竹上総理やベネット大統領がめちゃめちゃ痩せてるとか…)ところもあまり違和感なく見れたかなって思いました。
続編ありきとかプロローグって意見が散見されますが、この先の展開を知りたい人は原作見てね、でいい気がしますし、これ以上今のご時世で描けるのかなって思いました。このペースで最後までもっていこうと思うとたぶん役者さんが変わってしまう…
それにしても役者は豪華だな、と。
主役がこれだけ同じところで立っている作品っていうのも珍しいかなっていうのも感想ですね(ま、潜水艦ですからw)
アマプラ見れる人はアマプラの先行見てそれで見たくなったら見る、でいいと思います。
大沢たかおの、大沢たかおによる、大沢たかおのための映画
映画『#沈黙の艦隊 』が本日公開。
壮大なる旅の序章を、是非映画館でご堪能ください。
大沢たかお
彼はもう続編作る気満々だし、本作の終わり方にも納得してそうですねぇ。
映像は期待通り!
演技に関して大沢たかお、江口洋介が引き締める一方で、夏川結衣と手塚とおるは浮いてたかなぁ。手塚とおるはずっと固まったまま喋るのかなぁと思ったらあとから普通に動きだして笑った。
あと、予告から思ってたけど主題歌はadoじゃないかなぁ。彼女嫌いなわけじゃないけどこの映画の主題歌を担当するには軽すぎた気がする。
想いと出来
冷静に見て採点すると星2つ。潜水艦内外の映像は観客も洋画で十分目にしており、嘘くさければすぐ萎えるが、そこは及第点。原作同様、序盤の主役は玉木宏だ。大沢たかおとのアンサンブルは観客を引き込む。政府では最近贔屓の酒向芳が遂に後ろ髪を切った江口洋介と共に、またもいい味を出していた。
だがしかし苦言をふたつ。1つ目は、原作を読んでるこちらも最初から完走出来るとは思っていないが、たとえ連作狙いだとしても一作の中で語れる結を準備できていないこと。デューンと同じガッカリ感。
2つ目は、漫画と映像ではリアリティレベルが違うのでは?という感覚。漫画なら好きなように画角を切り取って作劇できるが、流石に米艦隊とあの距離で対峙している映像を見ると、魚雷だ急潜行だと言われても流石に無理スジに思える。原作から離れても映像ならではの山場を作れなかったものか。
ともあれ、海江田四郎の物語は続けてみていきたいもの。Amazon studioとのこと、配信シリーズ化としてでも完結まで持っていって欲しい。もちろんその際は現代の社会環境を踏まえた適切な改変が絶対条件である。
空母いぶきよりは断然アリ!ですが…。
まさかの映画化ということで気合を入れて鑑賞。
一言で言えば、物足りない!!
全編描くのは到底無理だとして、今作は序盤を丁寧に描写したのかと思いきや、映画オリジナルの展開がある一方で、戦闘シーンはかなり端折る形での進行…。
もちろん、大まかな戦術や内容は原作通りなんですが、思考についての言及がなかったり、後々効いてくるはずの海江田や周辺の人物の重要なセリフもところどころなかったりして、とにかく物足りない。
戦い方自体も、実はもっと物語が進んでから出てくるはずものが登場。
という事は、つまりあのサソリは続編でも登場しないのか、と思うと残念でなりません。
(使われたのが何のケーブルかの言及もありませんでした)
何より、個人的には海江田と深町とのライバル関係が好きだっただけに、映画では同期じゃなさそう、というのはかなり残念でした。
オリジナルキャラ?の上戸彩のニュースキャスターも、文句なしで美人なのはいいのですが、キャスターにしては声が出ていなさすぎて架空感が強かったです。
一方で、現代風にアレンジされた装備の設定や、水川あさみの速水副長はじめ女性陣も多用したその他の登場人物は特に違和感ありませんでした。
逆に、田所司令やライアン大佐、スタイガー大将などはかなり「まんま」で大変良かったです。
大沢たかおの海江田も、かわぐちかいじ先生が絶賛したと伝えられている通り、意外とハマっているなという印象。
複雑になりがちな水中戦もわかりやすく、その点はとても満足できました!
かわぐちかいじ作品はスケールが大きすぎるのか、映像化しても最後まで描かれなかったり(アニメ「沈黙の艦隊」「ジパング」)、「空母いぶき」(映画)のように大爆死してしまいがちですが、
特に沈黙の艦隊はその全貌が明らかになることで完成する作品なので、今回はなんとか最後まで描き切って欲しいです。
色々書きましたが、原作へのリスペクトを感じられ、空母いぶきよりは断然良かったので、期待を込めてレビューします。
潜水艦のカッコ良さが伝わる
潜水艦のカッコ良さが伝わる場面があって、海上自衛隊の協力も納得。
ストーリーは、複数の立場の思惑が絡まりつつ、敢えてどれが正しいと言わないのか?
続編あるのか?
謎な終わり方だった
完全に消化不良です。
自分はこの原作は文庫版を全巻持っていて、とても好きなので、何度も何度も読み直しています。なので、若干 自分の好みに入りすぎたコメントになりますが、お許しください。
表題どおり、自分的には「完全に消化不良」です。物語のストーリー上、多少の「端折り」や「変更」は仕方ないと思いますが、大きく2点課題を感じます。
①まず、「短い」です。ストーリーが全然進んでいません。
冒頭の話の展開から、「こりゃ、全然話が進まないな!?」と思い、「どこまで話が行くのだろう」とジリジリしてました。結果、文庫版(全16巻中)の2巻程度までのストーリーです。話の展開としては、少なくとも3,4巻あたりの「沖縄沖海戦」まではやってほしかった。これでは「沈黙の艦隊(序)」ですね。この後、映画作成側はどうするのでしょう? これで終わりですかね。。。
②ただでさえ話が進んでいないのに、原作に無い追加物語の「海江田艦長が部下を死なす」シーンはいらない と思いますし、深町を一時的とはいえ海江田の配下にするシナリオもいらないと思いました。
よけいな一言
速水副長は、原作だと女性にもとれる優男だったのですが、本映画では完全に女性になってしまいましたね。ポリコレの時代だから仕方ないと思いますが、現実的に潜水艦に女性乗務員は存在するのですかね?狭い艦内の設備を考慮すると、男性・女性混在は難しいような気がします。
原作が大好きなので、4.0か、4.5点をつけたかったのですが、如何せん。。。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
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