沈黙の艦隊のレビュー・感想・評価
全73件中、21~40件目を表示
難しいテーマをまとめた作品
原作読まずに行きました。
原作ファンの方が推してたので、そんなによいのか〜と思って。
もう・・・すごい考えさせられました。結構、際どいとこ攻めてますよね。よく日本で映画化できたなと思います。
アメリカの宣う"核抑止力"がどんなものなのか、突きつける海江田。胸に響きました。
そして深町の言うことも分かるんですよね。
これ続編ありですよね?ありでお願いしたいです。
荒唐無稽な話ですが、戦闘シーンはリアル
海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」がソ連の原子力潜水艦と衝突、艦長の海江田四郎二等海佐以下全乗員76名の生存が絶望的という事故が発生します。しかし、事故は彼らを日本初の原潜「シーバット」に乗務させるための偽装工作だった。ところがそのシーバットが独立戦闘国家「やまと」と名乗ります。彼らの目的はそしてアメリカや日本はどう対処するのかとなります。展開は非常にわかりやすくテンポも良い展開です。そして驚きは潜水艦、戦艦などさまざまな協力を取り付けたことで迫力の映像となっています。荒唐無稽であれば簡単にミサイルや戦闘機で攻撃して戦闘シーンにしてしまいますが、そうではなく心理戦やギリギリでの攻撃といったリアルな戦闘は見ごたえあります。そしてさあどうなるとなったところでENDクレジット。えっ。ここまで盛り上げて終了というのは酷な作品と思います。続編を匂わせています。前編、後編の2部作にしても良いのではないでしょうか。
完璧な実写化だった!
臨場感、音、映像全てが大スケールだった。邦画で圧倒されたのはキングダムとこの沈黙の艦隊くらい。
海江田艦長率いるやまと乗組員の結束がかっこよかった。ドナルドレーガンに対して1歩も引かない覚悟。何度観ても興奮する。
核に対する心理戦、見応え充分。この先も見たいので続編お願いします!!
序章として纏まりのある作品
原作は連載時に読んだものの、記憶が遥か彼方のため再読し始めました。
それを踏まえてのレビューになります。
他の方も仰っている通り、原作の内容と比較してしまうと内容は薄いです。
ただ、上映時間を考えればそれは致し方ないことであり、
薄いなりにも骨子を正確に表現していた作品でした。
オリジナルキャラの入江兄弟はその薄さを補完する役割を担っていて、
海江田と深町の心情の対比を表すのに役立っていたと思います。
当初は竹上総理のキャラ設定が原作と乖離しているのに戸惑いましたが、
終盤の発言で大化けしそうな雰囲気を感じ取り今後の期待感が増しました。
強いて不満を言うのであれば、ベネット大統領にはハリウッドの有名俳優を置いてほしかった。
モーガン・フリーマン(大統領役多いですが)などの有名俳優の配置があれば、そこにアマゾンの今後のやる気も感じられたと思うのです。今の時点では続編の有無もわかりませんので、それが1番残念な部分でした。
興行成績として映画としての続編が難しくても、是非物語は最後まで完走させてほしいと切に願わずにはいられません。
いろんなところの期待が そこそこでしたね。前振りの前振り?
沈黙の艦隊は 昔からよく聞くけれど見てこなかった題材です(漫画、アニメ
ですので あいまいな知識のまま 見に行きました
IMAXのレーザーを見たいとおもって 選んだ映画でした
Amazonプライムの無料配信で 冒頭11分が見られたのですが
早送りせずには見られない ゆっくり進行だったので 映画もそのつもりで
のんびり見ていました。これから何作が作るんだろうなという
ことで、人物人物の伏線がたくさんありそうですが
ほとんどは回収されずに 淡々と進みます。
iMAXで期待したのは 映像と音響だったのですが
ソナーの音とかは臨場感ありました。
映像もきれいではありましたが、深海のシーン 黒い海が明るかったのが
残念でした。黒い中でも黒いシルエットがはっきり見える映像を期待したのですが
特撮は リアルではありましたが
昭和の円谷プロを思わせる 泡とかの形状も IMAXだと目立ちました
通常の映画館で十分ですね。
冒頭11分についても 映画館だからすごいということはないので
VODで十分ですね。
むしろ IMAXで見るよりもアラが見えなくてよいかもわかりません
予備知識なく見に行ったので 展開も面白く楽しめました
中身ある程度わかって見に行ったとしたら
あのキャラがあの人なの?とか このシーン臨場感がない、、とか
そういうところに気がいっちゃうんだろうな と感じました。
大きな意味で 2作目以降の 前振りの回 という感じでした
それを 覚悟でみたら 逆に見どころ沢山あってたのしめて期待も膨らむと思います
いいよ、全然アリです。続編があれば最高だが、無いならマンガを読みましょう、ってことか?
海江田が、大沢たかお?! という時点で萎えていた原作ファンでしたが、いやいやいや、逆にアリだと思いました。ガサツじゃない玉木宏の深町もいい。
配役も展開も、下手に原作に媚びていないのが、いい。
映画だから冗長には出来ない分、戦闘シーンを端折ったりまとめたりするのも上手い。(ロジア原潜はご時世的にさすがに出せないけど、サソリの尻尾が見れたのは嬉しかった。)
全体にテンポがいいので短く感じます。日米の政治部分も役者が少ない割に、見せ方が上手い。
ただ、後半のアスロックのトコは説明を丁寧にやって、深町と海江田の操艦技術の高さをもっとアピールして欲しかった。二艦がニアミスしそうになるのも二人の操艦の判断が一緒だからなるわけで…。(脳内でセリフを補完しちゃいましたよ。)
役者さんたちも原作にちょっとずつ似てたり似てなかったりするのもいい。
このままの調子で、マンガとは別モノとしてヒットした「るろうに剣心」みたいに突き進んでほしいです。
解散・総選挙とかマスコミの介入とか、やってくれるかなぁ。海江田は軍人であり政治家でもあるので、総理との対決も見てみたくなりました。
キャストと俳優
この映画のキャストミスマッチでは
例えば江口洋介夏川結衣
内閣幹部?
大沢たかお 玉木宏
この役で合っていた?
もう少し貫禄ある人他にいないのか?
CGは夢中でみてましたが
現実離れしすぎてはいないだろうか
映画終了時間が近づくにつれて
..続編か?付き合っていられないなぁといった感じでした
ものたりない
今の時代はこの内容はダメ。
内容が薄すぎるし、今から始まるんだ・・・エンドは最悪。
漫画原作でかなり内容がある物は、もう少し内容濃くできそうだけど。
せめて日本ともう少しやり合って終了すればまだ良かったけど、かなり残念。
見やすさ○
ストーリー○
キャラクター◎
没入感○
個人的好み△
沈黙の艦隊 やはり原作ファンとして実写はがっかり
コミック、アニメから実写へは難しことは承知でしが、あまりの違いすぎにがっかりしました。原作での海江田四郎艦長の、すごいせりふがスルーされていました。
深町が海江田の部下とは、嘆きです。速水が女生とは、これまた(泣)海原渉をもっとかっことよくしてほしかった。「我々は独立国やまと・・・領海は12カイリ・・(中略)・・・領海をおかしているのは、あなた方だ。我々ではなない。・・・」とかね。
などなど。
仕方ないのはわかるけど。あと,やまとが発射するハープーンミサイルの登場は見たかった。
でも、海江田役の大沢たかおさんが、カリスマ感あり、かっこいいのは救いでした。
それにしても、海江田の大沢さんが、ほとんど動かないのは、すごい!!と思いました。
魚雷や潜水艦も見ごたえあります。ミリタリー好きにはGOODだとは思います。
続編・続々編・・・が楽しみ。
原作は何巻かを相当前に読んだだけなのでほぼ覚えていない。
だいたいのストーリーは事前の宣伝なんかで知る程度。原作を読んでしまうと「原作との違い」でがっかり感があるのであえて深く知らない方がいいのかも。
但し長いストーリーを一本2時間の映画にはできないのであくまで起承転結の「起」の部分だけで続編.続々編・・・何部作かは当然作るだろう。
ストーリ自体の評価はそれからだな。
しかし戦闘シーン、派手でドンパチはないけれど確実に「新興独立国家」の策が超大国アメリカのプライドの弱み=相手が核を持っていれば攻撃はできない=を突いたものと思われる。トップガン・マーベリックで「核を持とうとする国」をその前に叩け。でなければ叩けない、に通じている。
日本も「自分の国を守るのは自分」の防衛省、「とにかく対米重視、アメリカ追従」の外務省、その間で何も決められない総理。報道統制されるマスコミと真実を追い求める女性キャスター。今の日本そのものじゃない?こっち側の俳優の魅力は続編以降に発揮されるでしょう、特に江口「官房長官」と上戸「キャスター」。
続編の予定が気になります。
海の中のシーン,CGだから見やすくて迫力はありましたね。
特に軍事ヲタク、戦争マニアでない素人でも十分面白いし、逆に専門知識があれば気になる箇所があるのかもしれないのではないのかな。まぁ「戦争もの」が嫌いな人でなければその迫力に見入ってしまうでしょうね。
日本人の作戦のち密さとアメリカの「とにかく叩け」「物量はこっちの方が圧倒的に多いんだ」の闘い。
太平洋戦争でももう少し「物量」があれば日本が勝ってた・・・とは・・違うか。
宇宙戦艦ヤマトの潜水艦版?
原作漫画読んだ当時はウルトラC的操舵術と戦術、政治的駆け引き等が面白いと思ったが、この映画はテンポが遅く、特に戦闘のハラハラ感が感じられなかった(尺に対し人物や背景の説明が長い?)。このペースだと三部作(以上?)になりそうな感じ。
ガミラス艦隊相手にたった一隻(?)で戦った宇宙戦艦ヤマトのように、『絶対勝てないヤン』というツッコミを打ち消す納得感があまり得られなかった。被核攻撃のリスク(核抑止効果?)を原作でも触れていたが、一旦攻撃開始したのなら、艦艇、対潜哨戒機、対潜ヘリ等からの徹底的物量作戦を行えば沈める事は可能では?
原作は面白かっただけに残念。ガッカリするだろうことは想定通りだが。
自衛隊協力のお陰で、特撮やCGだけでないリアルな絵が多かった点は良かった。
続けてほしい、とにかく続けてほしい!みんな、観よう!
今回のレビューは、その内容が "ひどい"。"ひどい" という意味は「あなたがたとえそう感じたとしても、そこは映画を作る人の自由でしょ」 という領域まで言いたい放題行ってるからです。でも俺は書きました。俺はこの原作がこの上なく好きだから。
だからごめん大沢さん(たかお)。プロデューサーも買って出てくれて主演してるのに、厳しいこと言ってます。でも頑張ってください!
この作品、今回は序章の序章だけれど、完結しないと意味がないから。原作者かわわぐちさん(かいじ) の描いた構想を、多くの人に考えてもらって初めてその価値は出てくると思うので、いったい何作必要かわからないけれど、とにかく頑張ってください。そして多くの人がこの映画を観て、続編が作りやすくなりますように!
日本がすべての金額を負担し米国と共同で秘密裏に建造した原子力潜水艦シーバット。もちろん核弾頭をも積むその艦の艦長に任命されたのは、自衛隊の海江田艦長とその乗務員たち。しかしシーバットは、出航後まもなく、所属する米国艦隊から離脱し独自の行動を開始する。核を持ち、世界最高性能を誇る原潜を使って海江田は何をしようというのか。それを明らかにし、原潜を拿捕するために、海江田と並びたつ艦長である深町艦長は (非力なディーゼル駆動型潜水艦)「たつなみ」で「シーバット」を追う・・という話。海上自衛隊全面協力。
映画では、「この艦は、独立国『やまと』 だ」 というセリフをラスト近くの決め手的に使うために、進行中『やまと』という名をあえて出さない。それはそれでよいと思うが、その分、観客である俺たちをほったらかしにしている感はある。俺は、名前は漫画同様に早めに出して、『やまと』と海江田及び搭乗員の能力を描写することに徹底した方がよかったんじゃないかなあと思う。名前は秘密ではなく、第七艦隊と対峙する場で、つまり世界中の注目を集めた場所で、原潜一隻で構成される驚くべき独立国 『やまと』 を世界中に知らしめる、ということが大切だっただけなので。
「このことは知らしめねばならない」つまり「(この話は) みんなで一度は考えなければいけないことだ」という原作者の思いだと思うので。
先に書いておこう。原作「沈黙の艦隊」は、日本が軍備を持たないのはけしからんとか、こんな潜水艦あったらかっこいいい、といった話ではありません。核兵器を持ってしまった人間が考えるべきことについてのひとつのアイデアです。
原爆の被害を目の当りにしたら、直接見ることはなくとも原爆記念館でその悲劇の写真を目にするだけでも、「こんな兵器は使えるものではない」と人間であれば誰でも理解するはず。
しかし一方で、生まれてしまった兵器はないことにはもはやできない。仮に今、作らない使わないと全世界が約束できたとしても、いずれ誰かが作り使おうとする。したがって、作ってしまった以上は、現実問題として 「使った者は手ひどい仕打ちを受ける」 という仕組みが必要。もちろん必要悪だ。
しかしその 「ひどい仕打ちをする」役割を一国が担うのでは、その国が唯一の大国となる姿でありかつその国は危険で、有効でない。その役割を担えるのは「世界」であり「国連」でしかない。そういう背景で提案されたこの漫画のアイデア「沈黙の艦隊」は、最後まで読んで、みんなで考えてみるべき内容だと思う。きっとみんな、サブマリナー(潜水艦乗り)を好きになると思う。
多くの人がちゃんと考える機会を作るためには、まず多くの人を惹きつけなければならない。海江田も言っている。
「第七艦隊の外にはソ連原潜が潜んでいる。明日になれば海上自衛隊も駆けつける。そして世界中が我々を注目している。この最高の舞台で今からわが艦の意思を背全世界に声明する!!」
彼は目立ちたいのではない。考えてもらうためには、まず注目されることが必要なのだ。
原作の前半は (本作で描かれた部分を含め)、激しく痛快にして感心しまくる戦闘シーンです。その理由もまた、多くの人を惹きつけ、考えてもらうために集まってもらうためだ。だから戦闘シーンはとても大切であり、多くの人の関心をひく見事なシーンの連続でなくてはならないのだ。
感心するシーンはいくつもあった。潜水艦からの魚雷って、こんな感じで発射されるのか、対潜ロケットってこんな感じで水中に飛び込んでくるんだ。潜水艦での浸水って怖いだろうとか。よくできていると思う。
一方で、残念に思う部分も少なからずあった。まず海江田の話し方。ミステリアスさを強調したかったのはわかるが、必要以上にゆっくりしたしゃべりの多用は、「きびきびした操艦、スピーディーに動く原潜」という大切なイメージを与えることができなかった。
その結果、「海江田の深い洞察に基づく瞬時の判断と統率され正確に動く優秀な搭乗員たちが、原潜そのもののポテンシャルをフルに発揮させ、従来では考えられない鬼神のような動きをする」というイメージを、俺たち観ている側に痛烈な印象として与えられていない。これを印象付けられなくては、『やまと』 である意味が際立たない。ことのほか惜しい。
(まあ 「キングダム」 の王偉将軍イメージを潜在的に活用しようって気持ちはわかるけどね...)
やはり命令はきびきびした調子で投げかけるべきだったと思う。連作のオープニングとなるこの作品の命は、巨大な原潜が、ある時は静かに、ある時はあふれ出るスピード感で縦横無尽に活躍するシーンだと思うから。
もうひとつ残念なのは、場面転換とセリフの少なさ。どんな作戦をとっているのか、いま観ている原潜の動きがどれだけ凄いのか。映像は素晴らしいのだが、いかんせん俺たちは潜水艦を見慣れてはいない。だから最小限でよいから、さりがねい解説的なセリフが必要だと思うのだ。以下はあった方がよかったと思う原作でのシーンやセリフ。(もちろん言うは簡単だけど、編集で切らなきゃ時間には収まらないんだよ、というのはもちろんわかった上で、あえて書いてます。俺はこの話、ほんとに好きだから)
--- (注) これ以降、ネタバレがあるかもしれません。まだ観てない方は観てからのがよいかも ---
・(同乗するライアン大佐) 「『シーバット』の発射管はロサンゼルス級の4門の倍8門に増え、魚雷・ミサイルも倍の50発の搭載が可能になった。・・・まさに海の魔王・・・!
・(部下)「大佐、海江田って男、何を考えているのかわからないところがありますね」 (大佐)「慎重な男・・だよ。艦長を選出する時、候補が2人いた。それぞれリムパック演習で空母カールビンソンを5回ずつ仕留めた艦長。『やまなみ』の海江田と『たつなみ』の深町・・だ。2人の操艦技術には差異があった。深町は大胆!海江田は細心・・我々が選んだのは海江田の細心さ、用心深さだ」
・(大佐)「しかし深度1000潜航を完全停止から5分でやってのけるとは・・・」
こういった解説的セリフを入れないと深度1000mの凄さは数字だけでは伝わらないと思う。もったいない。第七艦隊との闘いの中でも、下記はさりげなく流していたけれど、こういうところこそ会話を挟んで丁寧に描かないと、海江田の戦略性、それを忠実かつ確実にこなす乗務員たちが描写できないでしょ!戦闘の凄さは伝わらないでしょ!残念過ぎる!!
・(海江田)「音楽の音量毎秒1目盛りだけダウン続けよ!」
(米艦長)「ソナー、音楽はまだ聞こえるか?」
(ソナー士)「聞こえます。5分前と同じレベルでガンガン」
(米艦長)「向こうはこっちに気づいてないな。ライアン(大佐)には気の毒だが、魚雷で撃沈だ。ソナー、一度だけ探信音波(ビーコン)を打て!」
そしてビーコン・・反射音を聞いて驚愕するソナー士!
(ソナー士)「魚雷を撃たないで! シーバットは本艦の真横にいます!!」
・(ライアン大佐)「降伏だな」
(海江田)「この時代に至って、あなたままだ物量の神話を信じているんですか」
(ライアン)「なんだと・・・」
(海江田)「その米国の威信をかけた巨艦が本当は何もできない木偶だと思い知らせてあげますよ」
(ライアン)「わが第七艦隊が怖くないのか!?」
こういったやりとりもやっぱり必要だったと思うなあ。
・(大部屋で司令官)「追撃目標を未確認艦から変更!」 「ハッ」 「敵 (エナミー) だ・・・」 そして画面は『やまと』艦内へ切り替え。
原作者かわぐち先生が漫画でよく使うこの画面転換の手法は、映画でももっと使えばよかったのにな。映画向きだと思うし。
その後の深海での戦闘は、映画では2隻のみ行動不能にするがだが、原作では第七艦隊の6隻の原潜をすべて、葬る。大切なことは、原潜という「原子炉を抱いた潜水艦」 を、(通常原子炉の10倍のガードをしているとはいえ) 核汚染につながりうかねない 「撃沈」 ではなく、あくまで行動不能にする、その制約の大きな作戦だったことだ。観た人たちに伝わっただろうか?
続編につなぐシーンも、原作のとおり、最後まで「やまと」を追った「たつなみ」 がバッテリー切れで浮上し、深町が第七艦隊司令官の尋問を受けるシーンがあった方がよかったのではないだろうか。
・(米司令官)「(やつは、こちらの原潜を)沈没させることなく救助可能な状態で戦闘不能に陥れたのだ!! (おまえはシーバットの中で) 海江田と何を話した!?」
(深町)「そっちの想像通り、日・・本だ! 海江田は日本と同盟を結びたがっている」
(司令官)「フン、ジャップらしい考えだ。シーバットは日本に母港が欲しい。日本は専守防衛を越えた軍事戦力がノドから手が出るほど欲しがっている!」
「OKだ。後方の第3艦隊に連絡せよ! 直ちに北にスウィングし、小笠原・台湾を結ぶラインを警戒せよとな!」(司令官) 「ハッ」(部下)
こういった、会話を適切に配置していれば、観ている側も状況を正しく把握できるし、「やまと」 の凄さも理解できるし、かつテンポの良いスピード感を出せたと思うんですが、どうだろうか。次回作は日本に入ろうとする 『やまと』 とそれを阻止しようとする米艦隊という予想もできる。いまこの映画に足りないのはリズム感ですよ。
厳しいことばかり言いましたが、大沢さん (たかお) がプロデューサーをしてまで作ってくれた映画。とにかくこれを撮ろうと行動に移したことには、最大の賛辞を贈りたい。
そして始めた以上は、ぜひ最後まで撮ってほしい。そう期待しているからこその、コメントです。そのためには、本作にはヒットしてほしい。万が一ヒットしなくても次を撮ってほしい。
途中でやめてしまっては、「沈黙の艦隊」 が世に問うた、大いなるアイデアが伝わらないのだから。ぜひ続編を続け、このあと10巻に渡って続く、壮絶は海戦を、俺たちに届け続けてほしい!!
(全32巻で今回3巻分だから。、単純計算するとパート10まで作れば全部語れる!!!)
追記2024/2/5
無事に続編は作られることになった。
ただ、映画ではなく、プライムビデオでの配信だったね。最後までやらなきゃ意味ないから、そっちの方がいいのかもしれない。
頑張って最後まで、続けてね。
世界情勢があの時と違うけど、今だからこそ出来る映像技術での実写化ならアリかと。
1988年から「週刊モーニング」にて連載された、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」が実写化されると聞いて楽しみにしていたのを鑑賞しました。
で、感想はと言うと…うん。普通に面白い。
作品の質と大沢たかおさんが出演している点で、ある程度の安心マークはありましたし、監督が「ハケンアニメ!」の吉野耕平さんと言うのも期待が高かったけど、確りと期待値をクリアしてます。
あの長期連載かつ単行本32巻の作品をどうまとめるかが気になってたけど、原作での約3~4巻を中心としたお話で、全体的には序章と言った感じ(そりゃそうかw)で正直良くまとめたなあ~と。
ただ今後原作に沿った形で進めるとパート8ぐらいまでなってしまうので、ここからが非常に長いのでどういう風にまとめるかが気になるところ。
全体的にはビシッと芯が通った感じで横道に逸れることなく、緊張感を保ちつつ進んでいるので約2時間がアッと言う間と言えばアッと言う間だけど、原作を知らないと何処まで付いていけるかな?と言う感じ。
特に海江田役の大沢たかおさんが主役であるが、この時点では深町役の玉木宏さんの方が主役感が強いのである程度原作未読だとちょっとしんどいかも。
役者陣は流石の一言。特に海江田役の大沢たかおさんはドハマリ。個人的には南波役のユースケ・サンタマリアさんと海原渉役の江口洋介さんがいい感じ♪
主題歌がADOが担当しているのはちょっと話題に乗っかった感はあっても、楽曲提供をB'zが担当しているので穴がない。と言うよりか聴くと良い曲なんですよね。
今更ながらにADOのポテンシャルの高さを感じます。
惜しむらくは全体的に緊張感漂うストーリーなのでメリハリが薄いのと深海での潜水艦での戦闘シーンはやはり薄暗いので分かり難いところがあるのと、それぞれの潜水艦の違いは潜水艦マニアで無いと違いが分かんないかなw
それでもシーバット=やまとが最新鋭の原潜でそれを操る海江田の凄さが伝わり、最新鋭・最強の原潜と言うのが伝わってくる。
原作の漫画は当時、オンタイムで読んでいたのである程度は知っているし、一応ラストのオチも知っている。
当時とは世界情勢も多分に違うし、それなりにネタバレがしていても、あの原作をどうまとめてどう現代的に解釈し、アレンジするかが見もの。
今から約35年前の作品の映画化は正直“今更?”感は強い。当時なら映像化不可能であったと思うけど、10年前ならまだしも今この作品やる意義が正直薄く感じる。
でも今だからこそ、隙間の無い作りが出来るとするならば正解かと。
今作は良かったし、この後からが原作でも白熱するので次回作も鑑賞予定。
でも、原作未読の方は軽~くでも予習しておいた方がよいかと思いますが、オチは知らない方がなんとなく楽しめますw
3部作確定か・・・
しょっぱなのロシア艦に当たって沈むお話がアメリカ艦に変わったとこから「ああ、忖度映画か」と思ったけど、意外と真面目に?原作に則って作られていましたね。アニメ版だと第3艦隊押しのけて東京湾に向かうまでですが、こちらは第7艦隊との交戦まで。潜水艦のアクションとしてはアスロック撃った辺りからが見どころ。面白いお話で見応えあるんですけど、何せ「潜水艦映画に外れナシ」がセオリーですからレッドオクトーバーやらハンターキラーやらと比べると・・・ねぇ。
プロローグとしては良
思ったよりよかった。原作好きとしては絶対に映画化できない作品と思ってましたから。しかしここから日本と同盟 北極海の戦い ニューヨーク沖決戦 国連総会出席 SSSSの創設 あと5本は映画化するんだろうか?
アニメ化すら不可能と思ってたからなぁ
頑張れ 大沢たかおプロデューサー。
是非映画化続けてね😃
あー また呉にいって潜水艦 観たくなった。
原作を最後まで読んでいないと…
防衛省と海上自衛隊の全面協力?もあって、実写版でもリアルな艦内を再現出来ているし臨場感もある。
俳優さん達の人選も素晴らしいと思う。
ただ、本作は原作の序章の部分だけなので、最後まで知らないで観てしまうと、中途半端感が否めないと思います。
恐らく、3部作程度の構想で続編があるとは思うが、逆に続編が無いと意味不明な映画になってしまう気がします。
ストーリーを別にすれば、日本政府・ホワイトハウス・海自(たつなみ)・ペンタゴン(第7艦隊)・そして「やまと」と主要5つのポジションでそれぞれの思惑なども絡ませながら、海上・海中で繰り広げられる潜水艦中心の現代の戦闘が臨場感満載で描かれていて、楽しめる内容です。
冒頭にも書きましたが艦内は軍事機密もあるのでCICなどは相当デフォルメされていると思いますし、若干広すぎる感じはしますが、作り物の感じは無く違和感無く映画の中に入り込めます。
個人的には原作では男性だった「たつなみ」の副長が一見すると女性と見間違えるほどの容姿なのを上手く利用し、女性自衛官も幹部として活躍出来ることをPRする一貫もあるのだろうが、女優の「水川あさみ」がハマリ役の感じがあって良かったです。
反面、「たつなみ」の艦長が玉木宏さんで、官房長官が江口洋介さんと言う配役は、イメージ的に逆な気はする。
報道ニュースキャスター「市谷裕美」役の上戸彩さんも、 政府が秘密裏に実行したシーバット計画の陰謀を訝り、メディアの闇と闘う、信念の報道ニュースキャスター。と言う触れ込みだが本作の中では僅かに2つのシーンにしか登場しないことも続編があることを伺わせるが、続編が無いのであればカットしても良い感じはしました。
CGはなかなか頑張ってた。
本日朝一でみてきました。
午前だし若い人はいないだろうなと思っていきましたが、予想の上をいっていました。
ここまでいないとは。50代の自分がまさかの一番の若さ。でも5割弱の入りには驚いた。
チケット購入の機械の前であたふたしてる人も多かった。定員さんがつきっきりになっていました。自分も二人に教えましたが。みんな久々なのかな。
また上映前のゴジラー1の予告編が流れるとざわついていました。昔のファンが多いんですね。
さて、映画が始まると水測長のユースケと副長の水川さんがいい味出してました。演技もなかなかはまってる。
以下不満に思ったことをつらつらと。ちなみに自分は原作大好き人間です。
・やまとの乗組員の「原潜〇〇〇が魚雷発射」の報告が全く緊張感がない。ゲームしてんのと思うレベル。
・やまとはいいにしても旧型ディーゼル艦やまなみの舵までなぜX舵?
・やまとが発射する魚雷は全編通して3本のみ。しかもすべて弾頭は通常にあらずw
・なので第7艦隊とのドンパチはなぜか全省略。一方的に攻撃されてかわすのみ。
・第7艦隊が放った砲撃が着水するときの表現がおおげさすぎ。魚雷撃ったのかと思った。
・一直線で空母ロナルド・レーガンと対峙する場面、空母が取り舵をとっても大沢演じる海江田の歯を食いしばるシーンもセリフも無し。なんとも微妙な表情をしていた。(自分が一番好き、かつ重要なシーンだと思う)
、上戸彩のキャスターシーンは全カットでもよかったのでは。
とまぁ色々書きましたが、海江田の魚雷戦を想定して見に行く人はちょっとがっかりするかも。
全体的によくまとめられてるとは思うので概ね満足でした、
その心意気は一級。ただし、原作既読ありき。
まず最初に言いたいのは、当作品はジャンル的には戦争映画になるのでしょうけど、この手の作品が邦画でヒットする可能性はかなり低く、昨今の邦画市場はアニメに偏重するなか、
あえて実写映画で極めて意欲的な題材に賭けた、大沢たかお氏はじめとした関係者の心意気を大いに買っております。
その上でここから先は苦言になります。序盤から原作に無いエピソード挟んだりして、このエピ要る?とか思いつつ、なんかテンポ悪いな~~と感じてたらあっと言う間に2時間が過ぎました。そして、案の定、原作消化率15%位で終了!!
もう完全に原作既読が条件、かつ続編ありきな作りですね。
こっからの展開が面白いですが、原作を読んでない人には
意味がわからんでしょうね。全体的に評価低いのは原作未読者の評価が反映されてるのでしょう。
しかし個人的には堪能しましたよ。原作が個人的に1,2を争う名作ですからね、原作イメージを脳内補完して楽しめられたので個人的には有意義でした。
映画としての一定のクォリティは確保されていますよ。
原作には無い、女性がキャスティング多めなのは時代の違いですね。
ちなみにキャスティングに関しては大沢たかおはアリ。なんか異様な雰囲気が合う俳優さんですね。海江田四郎っぽいちゃぽいかな。合ってましたよ。
しかし邦画は多様性が低く、いつも見る俳優ばかりなのは如何ともしがたいですね。
日本にはオーディション制が無いのでその辺はどうしょうも無いようですがね。
こういった原作アリの作品の雰囲気を再現するためにはイケメンより個性派が必要です。
昔で言うピラニア軍団のような個性派モブや強面俳優がもっと活躍できる場が無いと。
ちなみに、続編が出たら?多分見ますね。
面白かったが、連載漫画実写映画化の弊害も顕著な作品
予告編を観て「絶対公開初日に鑑賞したい」と思っていた作品。
公開初日のレイトショーにて鑑賞いたしました。
結論としては、「面白いけど、惜しい」という感じ。
役者陣は素晴らしいし、脚本も面白いし、映像は見事に作りこまれています。本作の監督を務めた吉野耕平監督は『水曜日が消えた』『ハケンアニメ!』などの名作映画を量産している監督なので、実力は疑う余地もなく、本作も素晴らしい作品だったと思います。
ただ、全32巻もある長編漫画である原作をたった2時間の映画で描けるわけもなく、本作を観終わった後の率直な感想は「なんだか不完全燃焼」でした。物語が中途半端なところで終わり、私の後ろの席で鑑賞していたカップルが映画が終わってスタッフロールが流れたら「えっ、終わり?」って思わずポロっと言っちゃうくらいには、中途半端な終わり方でした。他の邦画でたまに見掛ける露骨に続編を匂わせるような展開にせずに、何とか綺麗に映画を〆ようとしているのが伝わる終わり方だったので好感持てましたが、「吉野耕平監督の手腕をもってしてもこんな出来になっちゃうんだ」と、漫画の実写映画化について軽い失望を覚えましたね。やっぱり連載漫画は映画ではなくドラマに向いてると本作を観て考えさせられました。
・・・・・・・・・・
日本近海で、自衛隊の潜水艦がアメリカの原子力潜水艦と接触して沈没するという事故が起こった。乗組員は全員死亡したとされていたが、海上自衛隊の潜水艦たつなみの艦長を務める深町洋(玉木宏)は、「絶対に乗組員は生きている」と確信していた。調査によって、潜水艦の沈没は、日本がアメリカから日本初の高性能原子力潜水艦「シーバット」を秘密裏に受け取るための国ぐるみの偽装工作であることが判明した。しかし、シーバットの艦長となった海江田四郎(大沢たかお)はシーバットに核ミサイルを搭載し、アメリカの指揮下を離れて逃亡してしまう。シーバットの撃沈のために作戦を開始したアメリカに先んじてシーバットを拿捕するため、深町は潜水艦たつなみで出撃する。
・・・・・・・・・・・
この映画唯一にして最大の不満点。
34巻もある原作漫画の冒頭部分のみを映像化した作品なので、「俺たちの戦いはこれからだ」みたいなところで映画が終わり、とんでもない不完全燃焼感を観客に抱かせること。この映画、あらゆる面において素晴らしい作品だったのは疑う余地も無いんですが、どうしてこんなにも「不完全燃焼」「中途半端」って印象を抱いてしまうんだろう。
やっぱり2時間という時間的な制約がある映画で長期連載されていた漫画を実写化したら、「物語の中途半端なところで区切る」か「映画オリジナルのエンディングで無理やり完結させる」しかないんですよね。本作は前者ですね。オリジナルの結末は用意せず、原作の序盤の部分だけを映画化しているので、どうしても中途半端な印象は否めません。
多分今作が人気になったら続編が制作されるんでしょうけど、34巻もある原作を忠実に映像化しようとしたらいったい何本の映画を作る必要があるのか……。この映画に続編があるにしろ、長い原作を忠実に映画化しようとしたら尺足りないという問題はずっと付きまとうことになると思います。
ただ、先述の通りエンディングが中途半端な感じだったこと以外は本当に素晴らしい映画だったと思います。
個人的に気に入ったのは、最新鋭原子力潜水艦「シーバット」と、海自のディーゼル潜水艦「たつなみ」の描写の違い。特に操舵室の対比的な描写は印象的で、シーバットの操舵室は青く輝くモニターが並ぶ近未来的なデザインなのに、たつなみの操舵室は色が乏しく武骨で狭いという対比。操舵室の描写だけで、潜水艦としての性能の差が一目瞭然になっているのは素晴らしいですね。
そして、音響の素晴らしさ。これも挙げておかなければいけません。
光が一切届かない暗黒の深海では、周囲を確認する手段は「音」しかありません。逆に言えば、艦内で音を立ててしまうと相手に位置を気取られ、攻撃の標的となってしまいます。
劇中、スクリューを停止して海底で息を殺し、敵を待ち構えるというシーンが何度かあります。息をする音すら五月蠅く感じるほどの静寂。劇場内が、完全に無音になる印象的な瞬間でした。そうかと思えばクラシックが鳴り響いたり、冒頭では潜水艦が爆音で圧壊(水圧に耐えられず破壊されること)するシーンもあるので、音響のメリハリが凄まじいです。これはぜひ映画館の爆音で鑑賞してほしいですね。
最後に、役者陣の素晴らしさ。
製作にも携わった主演の大沢たかおさんの演技は予告編を観た段階から心つかまれるものがありましたし、玉木宏さんも迫力のある演技で素晴らしかったです。あと個人的にはシーバットのソナーマン溝口拓男役の前原滉さんが良いキャラしてましたね。初めて拝見した俳優さんですが、一発でファンになりました。原作未読なので完全に憶測の話ですけど、ディーゼル潜水艦たつなみのソナーマン南波栄一役のユースケ・サンタマリアさんと対比的に描かれるシーンが多く、よく似た眼鏡を掛けてるので「この二人には何か関係性があるのかな」と妄想をしてしまいました。
結末が中途半端だったので「大絶賛」とまではいきませんが、間違いなく映画館で観る価値のある作品だとは思います。オススメです!!
映像は良いけど。。。
原作好きで、告知段階から楽しみにしてました!
いざ鑑賞したら。。。
結構ガッカリです。
ストーリー的には原作に沿ってると思いますが、なぜ深町は海江田の後輩になったのでしょうか?防衛大学校同期だからこその憤りが描かれておらず、残念です。(玉木宏、色男過ぎ!深町には武骨であってほしかった。。。)
次に、南波がなぜ艦長にタメ口なのか、作戦行動ミーティングで一人だけ机に肘ついてるのか。先輩の設定かもしれないが、上官である艦長に対する下士官の言動ではあり得ないと感じた!お陰で、たつなみシーンは、話が頭に入ってこない。
さらに言うと、竹上総理が弱腰すぎる!これから原作の通りに変わっていくのかな?期待です!
続編がありそうなので、次を見ての判断ですかね。。
※原作無しの方は、映像美とかシーバット内の最先端な感じとか楽しめると思います!
全73件中、21~40件目を表示