沈黙の艦隊のレビュー・感想・評価
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大沢たかお!
日米同盟の強い絆と”友情”は、3.11の大災害の時、当時の与党(民主党)の余りにもひどすぎる売国ぶりと比較して、思わず感涙するものとして心に残らざるを得ない。
それ以前に書かれた原作故、プロットが米国を若干悪役風味で描いているのは、何とも違和感があるものの、仕方なしか・・・
それはともかく、大沢たかおの存在感は素晴らしい。
サンタマリアは「そんな癖のある自衛官っているの?」と感じさせてしまうあたりは、まだまだ役柄への思い入れと情熱が、役者としては未熟なのでしょう。「癖の強い自衛官」でも説得力のある人物像に見せてほしいところ。
上戸彩は、社会派キャスター故の年齢を漂わす風の演技で、”この人も良い俳優なんだ”と思わせる好印象。
夏川結衣は安定の良い俳優。それ以外の内閣の顔ぶれは、なんだか「シン・ゴジラ」っぽい。ありきたりなサラリーマン仕事みたいな演技に思える。
日本の映画は、良い俳優が情熱をこめて人生賭けて演技した場合は、本当に見ごたえのあるいい映画になる。
これからも頑張って!続編にも期待大!!
そうか、漫画だからか
評価しづらい。
潜水艦映画として低評価、漫画の実写版として高評価かな。
撮影手法も映像も素晴らしい、ただしストーリー完成していない上リアリティが欠けてる。
潜水艦の映画が大好きで、数も少ないから一通り見たことあります。
ほとんどの潜水艦の映画は時代背景があった上に作成されるから、登場人物たちの行動も物語の展開も背景と合わせるものなので共感しすいが、この映画背景が曖昧で時代もよく分からないね。そして主人公行動の目的がよく分からないため、凄く話に代入しづらい。最終的に何を話したいだろう?と思ってしまう。
更に潜水艦内のデザインも戦闘シーンの描写も、クルーたち洗脳されたような団結一致のカミカゼ行為も、米軍一艦隊及び政府+日本政府全員が一人の手のうらに踊られる話も、全部リアリティを感じない。
あとで原作は漫画だと知って、あ、なるほどねと思った。
この終わり方なら、シリーズ物を予定して最初から続きがあるよ!と宣伝したほうがきっと面白く感じると思う。
25年以上経った漫画を何で今?と感じつつ、好きだった漫画の実写な...
25年以上経った漫画を何で今?と感じつつ、好きだった漫画の実写なので鑑賞。予告では漫画中盤のノーマン・キング・ベイツやラストのニューヨークのシーンも無く、おそらくは前半の深町との戦いまでを軸に物語をアレンジし完結するのだろうという想定でいました。しかし漫画で感じたあの熱く、緊張感のあった激闘シーンはいずこ?と思うほど「何も無く終わった」感は否めなく、改めて「こんな感じだったっけ?」と実家にある漫画を読み返したくなる気分になりました。
漫画という、普通は一人で楽しむコンテンツに対し、映画館という公共空間の中で多くの人が一斉に見るマス・コンテンツとでは、現政権、米国へ忖度せねばならない事もあるのでしょうか、漫画で散々「負け役」にしてしまった米国へのお詫びと訂正の映画ともとれる内容に、続編があっても漫画「沈黙の艦隊」の当時の面白さはスポイルされ続けていくのだろうと思いました。
大沢たかおの力量
オープニング
映画自体は面白かったです。なんですけど、約二時間かけたオープニング感がありました。
続きが気になったら原作読んでね!みたいな誘導なのか、Adoの曲を売りたいのか、俳優陣やVFXチームへの仕事供給みたいな...。
潜水艦だけではなくて、戦艦も出てきてやりあうところはとても面白く鑑賞しました。各艦のソナー手に キャラ萌えします。米軍潜水艦のリアル被害を思うとキツイです。
キャストコメントの熱意と公開後の原作ファンからの批評を見るに、「脚本…構成…」と少々頭を抱えます。
日本政府絡みの色々な作品を観てますが、言いたいことだけ言って時間を費やし現場任せという構図はお馴染みすぎて悲しい。
2023年12月14日追記
アマプラでドラマにするんですね。
時代背景を曖昧にする無責任と究極の尻切れトンボ
かわぐちかいじ原作の同名の漫画を実写化した文字通り潜水艦映画でした。原作は1988年から1996年まで週刊モーニングに連載されており、当時は毎週モーニングを買って読むだけでなく、単行本まで買うほどに熱心に読んでいたので、実写化されたというので何はともあれ観に行きました。ただ”期待に胸を膨らませ”というよりは、きっとガッカリするんだろうなあという嫌な予感を合わせ持ちつつ観に行くという感じでした。
何故そんな気持ちだったのかと言えば、同じくかわぐちかいじ原作の”自衛隊物”で、漫画の連載は「沈黙の艦隊」よりずっと後だったのに、既に4年前に実写映画化されていた「空母いぶき」の出来栄えが、余りにもガッカリだったことからの連想でした。また、これは期待と不安相半ばするところでしたが、1988年の連載開始当時はソビエトが健在で、米ソ対立は雪解け傾向にあったものの、いまだ冷戦構造が存在した時代を背景とした原作を、どのような時代設定で映画化するのかという部分に興味がありました。また、単行本にして全32巻もある”超大作”とも言える原作を、どのように2時間程度に詰め込むのかというところにも注目でした。
果たしてその結果は。。。
一言で言うと、当方の嫌な予感を遥かに上回る驚きの内容でした。まず一番興味のあった時代設定ですが、西暦何年と明示はされていなかったものの、空中から撮影された東京の風景は現代そのもの。だからソ連が消滅してロシアが出来、中国が経済的にも軍事的にも飛躍的に台頭して米中が対立し、北朝鮮が核ミサイルを保有する時代の出来事として描かれていたと解しましたが、不思議なことに日本の首相の名前は竹上登志雄。言うまでもなく連載開始当時の竹下登から命名された名前。名前なんてどうでもいいという見方もあるかも知れませんが、実は名前だけの問題ではありません。
というのも、これは2番目に注目していたこととも関連するところですが、何と本作、全32巻ある原作のうち、4巻の途中までしか描いていないのです。確かにこの辺りまでが原作の第一章とも言うべき部分であり、一番衝撃的な掴みの部分であることは確かだと思うのですが、この箇所には日本とアメリカ以外の国が、原作においてすら登場しないのです。そのため、ソ連がロシアになっていようが、ロシアがウクライナに侵攻していようが、中国が日本を抜いて世界第二の経済大国となり、軍事的にもアメリカに挑戦するほどに巨大化しているとか、北朝鮮がたびたび”弾道ミサイル”を日本周辺にぶっ放しているとか、そういった現実世界の問題を一切引き受けていない訳です。
「日本がアメリカの協力を得て秘密裏に原子力潜水艦を建造する」という「沈黙の艦隊」のメインテーマは、1988年という時代背景があってこそ成り立っていた訳で、2023年という時代設定にするなら、相当な改変が必要だったと思う訳ですが、結局本作ではそうした問題に一切蓋をして、渋谷にはスクランブルスクエアが建っているのに、首相は竹下登の分身みたいな竹上登志雄が登場するという、支離滅裂の構造になってしまっていたことが残念だったとともに、ああ予想通りだな、という不思議な安堵感もあったような作品でした。
また声を大にして文句を言いたいのは、前述の通り全32巻の原作のうち、4巻の途中までのストーリーしか描いていないのに、それを明示していないのはいくら何でも酷いんじゃないかと思います。歌舞伎や文楽で忠臣蔵をやるときだって、必ず何段目をやるのかを明示します。忠臣蔵で言うなら、本作は浅野内匠頭がまだ吉良上野介に松の廊下で切りかかっていない段階で終わってしまっただけに、初めからそのことを言って欲しかった。しかも続編があるのかすらも現時点では分からず、全くもって無責任だと言わざるを得ないものでした。
散々文句を言った上で役者陣の話に移りますが、主人公の海江田のライバルである深町役の玉木宏は、個人的にイメージ通りでした。原作通りに、骨っぽくて人情味があり、正義感も併せ持つ軍人の雰囲気が良く再現されていたと思います。一方主人公の海江田を演じた大沢たかおですが、「キングダム」の王騎将軍のイメージを当方が勝手に引きずっていたせいもあるかも知れませんが、ちょっと不気味過ぎて原作の海江田の再現性は低かったように感じました。原作の海江田は、深町とは対照的に丸みを帯びたフォルムであり、父性というよりは母性を感じさせるキャラクターだったように思いますが、本作の海江田は妖性を帯びていた感じでした。因みに海江田から母性がなくなった替わりに(?)、深町が艦長を務める「たつなみ」の副艦長が女性(水川あさみ)だったり、防衛大臣が女性(夏川結衣)だったり、「やまなみ」沈没という事件の真相を追うキャスターが女性(上戸彩)だったりと、バッチリと2020年代という時代背景は反映されていました。
いずれにしても、続編を作るのかどうかというのが今後の注目なのですが、1990年前後から30年も時計を進めた現代劇として本作を作ってしまった以上、続編の構成は相当苦労するのではないか、かなり良く練らないと、ストーリーが話が完全に崩壊するのではないか、いや、人間業ではまともな続編など作れないのではないか、そんなことが頭に浮かんだ実写版「沈黙の艦隊」でした。
因みに原作では、本作のエンディング直後にソ連の原潜と海江田率いる「やまと」が対峙することになります。
そんな訳で、究極の尻切れトンボだったこともあり、評価は★1にしようかとも思いましたが、防衛省及び海上自衛隊の協力の下に撮影されたらしい潜水艦の潜航シーンなどは良かったので、★2.5とします。
原作の世界観そのままに
随分昔に読んだ記憶はあり。予告編観る限り、予想以上に頑張ってる感があったため観てきたが、ほぼ満足。
昔、ローレライというCGの見せ場満載の潜水艦映画があったな、と出てきた時に思い出したけど、このテキパキ感は数段上な感じ。てっきりあらかた映画としてまとめたのかと思ってたら続編ありきなんですかね、ここで終われるならそりゃしっかり見せられるな、と思う。まあ続きがないと、おいこらっ、みたいな気もするが。
潜水艦内のセットもしっかり、そして時折挟まれる基地と潜水艦のリアルな泡。そしてフィクションとしての潜水艦バトルのCG。あの世界が、世界を崩さず映画化。
ただあの世界観がやはりマンガというか芝居にすると歌舞伎調なので、ある意味みんな座り芝居で不敵に笑う、みたいな映画度はあまりない。これに比べるといかにトップガンが映画として優れていたかがよくわかる。
でも過去にない日本映画?ドラマ?が観れてよかったかな。
今の世界情勢だからこそ
「独立国ヤマトを宣言する!!」・・・いや無理でしょ
予想外に面白い
途中で終わるんかーい
2023年劇場鑑賞225本目。
原作を全く読んでいない状態で鑑賞。
セガールの映画とタイトルがごっちゃになることで有名ですね。
潜水艦映画ということで、緊迫した戦闘シーンが見どころかなと思ったのですが、主人公である海江田が強すぎるけど何考えているか分からないから感情移入は玉木宏演じる艦長にするので、結果あんまり爽快感がありませんでした。
また、政治家たちの駆け引きが延々続くのですが、あんまりヒリヒリする感じというよりは守りの姿勢が強すぎてモヤモヤするし、え、これ終わる?とチラチラ時計を見始めたら突然終わるし・・・。
最初から何部作です、これは序章で後何本作ります、と自信を持って言ってほしかった。コケたらこれで終わりですか?キツイですよそれは。
期待しすぎちゃったかな、って思いながら出口へ歩いていたら、 近くの...
期待しすぎちゃったかな、って思いながら出口へ歩いていたら、
近くの女性二人組が話していたのが聞こえた
「なんか真夏のオリオン見てるのかと思った」
「あれもう王騎だよね、撮影時期近かったからしょうがないか」
正に!
3.5に近い3
落ちが無い緊迫感
良い時間帯がないので、混んでるのを承知でミッドランドスクエアシネマに来たら案の定満席に近く、最前列で観た。
大沢たかおも貫禄だったが、玉木宏の正義感の方が目立っていたかもね。冒頭、大沢たかお扮する海江田四郎は圧壊したやまなみ艦長として登場するが、何故か艦を放棄して行方不明になってしまうんだけど、ちょっと訳が分からなかったな。その訳が分からないままシーバット艦長として再登場するし、秘密の任務があると言うし。でも米軍第7艦隊相手に緊迫感は伝わったものの最後の落ちが無かったよね。続編でもあるのかな。
帰宅してからAmazon Prime Videoでアニメ版を観てみて不可解な謎が分かったよ。国家秘密の事をきちんと説明していたから実写版だけでは分からなくて当然だ。それはそうとエンドロールでのAdoのテーマ曲は良かったな。歌上手いね。
壮大なるプロローグ
モーツァルト!
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