劇場公開日 2023年9月29日

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「テーマは戦争と平和?」沈黙の艦隊 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テーマは戦争と平和?

2023年10月2日
iPhoneアプリから投稿

潜水艦同士やアメリカの第7艦隊の攻撃などのシーンは、緊迫感があってハマります。また、原子力潜水艦についていろんなことを知ることができたので、実りの多い映画です。船内に何ヶ月も閉じ込められるという生活は、普通人には耐えられない部分もあります。例えば寝台などはめちゃくちゃ狭いですから、すぐに息苦しくなりそうです。ストーリーは大沢たかお艦長など76名が、アメリカの原子力潜水艦を乗っ取り、「やまと」という独立国をつくります。そして究極の目的は世界平和のために世界を一つの国家にしようという壮大な目標を持って動きます。こういうテーマはいつの時代にも語られてきたものでしょう。かの徳川家康でさえ、平和の世界を作るために戦争をしてきました。戦争というプロセスを経ない限り、人間は平和を勝ち取れないのかもしれません。あるリーダーのエゴのために侵略があり、戦争が繰り返されてきました。この宿命的な人間の性は何から起こっているのでしょうか。私はズバリ、その力を持つものの正義感だと思います。つまり正義感は戦争の元凶なのです。それではどうすれば戦争をなくすことができるのか。理屈としては簡単です。人間一人一人の競争心、闘争心、頑張り、努力、必死さをすぐやめて仕舞えば叶う話です。一人一人が感謝の心で、素のまま生きていくという思想が広まれば、戦争はなくなると夢想できます。しかし残念ながら、100%平和な世界はやってこないと思います。なぜならどんな時代になっても、善と悪は拮抗するのが宇宙の法則なのかもしれないからです。戦争というシナリオから人間は逃れられないのかもしれません。
追記 独立国家「やまと」は平和のために「日本」と手を結ぶという次回のテーマが本当に楽しみです。

三輪
三輪さんのコメント
2023年10月7日

そのあたりですよね!

三輪
CBさんのコメント
2023年10月6日

次回はホントに楽しみです。
テーマは、人類と核兵器なのかなと思います

CB