「核の安全保障を考えるリアルSF映画」沈黙の艦隊 LEOWORLDさんの映画レビュー(感想・評価)
核の安全保障を考えるリアルSF映画
原作から30年以上経っているのに、未だに違和感なく受け入れられるというのは、原作者もさることながら、核の安全保障問題がいかに難しい問題であるかを物語っている。
潜水艦のことは素人なのでよく知らないが、それでもわかりやすく映像化されていたので、とてもリアリティーがあって楽しむことができた。
海江田館長と深町館長のやりとりは、今の日本にそのまま当てはめても、価値観の相違で意見の分かれる問題である。
全員を犠牲にしてでも一人の船員を救うべきか、一人の船員を犠牲にしてでも他を救うべきか。
戦力がなくても話し合いができると考えるか、強い戦力がなければ話し合いにならないと考えるか、正に今の日本でも同じ議論がされている。
また、こんな問題が起こっていたとしても、一般国民には何も知らされないというのも、おそらくはそのとおりだろう。
SF映画として製作されているが、公然と言えない事実も散りばめられているように思える。
いずれにせよ、なかなかよくできたSF映画かなと思う🈵
コメントする