パスト ライブス 再会のレビュー・感想・評価
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レビュー書いていたら、恋愛映画で無い事に気づいた。 そして評価も少し高くなった
前半、展開的に眠い。
中盤、やはり展開的に眠い。
隣の若い女性、帰る。
後半ちょっと良くなってきた。
アメリカ人の夫アーサー、つらい。隠していないとはいえ、相手の男性は妻の初恋の人。「絶対引き止める」という自信がない。バーでカウンターに3人。韓国語があまり分からない夫の横でずっと2人だけで会話。自分が知らない妻の過去を知る男性がすぐ横にいる中、(言葉が分かっていてもつらいのに)蚊帳の外。辛すぎる。
男性が帰国、妻のみウーバーまでお見送り。「何もするな!とっとと早く帰れ!」と思いつつ、映画的には「熱い抱擁が有るのか?妻は追いかけるのか?夫は?」。しかし、見つめあう事はあってもそれ以上はない。夫は玄関前で待っていた。切ない。泣きながら夫の元へ。妻は彼への想いはあるが夫の元へ帰ってくれた。夫は妻に何も言えなかったダメ夫なのか、ただ妻を信じて待ってくれていた強い男なのか。しかし映画は何も示さずあっさり終わる。
この映画はアメリカ資本のアメリカ映画ではあるが、実質ゴリゴリ韓国映画。
韓国は国内での就職はとても厳しいので、海外に求める人も多い。映画でも語っていた「金や地位が重要」だという古い価値観が根強い。本来結ばれるべき二人が結ばれなかった。これらが全て。
恋愛映画では無い。韓国に対する社会派映画。
ロマンチスト or リアリスト。あなたはどっち?(笑)
『パスト・ライブス』は、” 前世” を意味するらしい。
韓国・アメリカ合作のラブロマンス、と言ってもR指定はなく、安心して家族で見られる内容だ。
アカデミー賞作品賞、脚本賞にノミネートされたことがセールスポイントになっている。
セリーヌ・ソンの長編デビュー作で、自身の体験をもとに脚本を仕上げている。2人の男と1人の女によって物語は進んでいく。
映画は、
午前4時のバーで3人が飲んでいる姿を見て、向かい側の見知らぬ客が3人の関係性を推理して楽しむところから始まる。
◆ノラ(セヨン)役にアメリカ生まれのグレタ・リー
◆幼馴染ヘソン役はドイツ生まれのユ・テオ
◆ノラの夫・アーサーにはジョン・マガロ
顔のアップが多く表情がクローズアップされる中、皆とても良い演技をしている。
作品の中に、
「輪廻転生」、「前世」、「袖触れ合うも…」という言葉が出てくるが、これらはオカルト的要素ではなく、縁(えにし)を語るためのキーワードだ。
前述の通り、人物のアップ(寄りの絵)が多用されているだけでなく、小声の会話さえ大きめの音響で聴くことになる。
なかなかの圧迫感だった。
家のテレビで見たなら違う感想になったかもしれないが…
恐らく、ですが、
ラスト5分は、監督による渾身の演技指導が入ったのではなかろうか、なんて思いながら見てました(笑)。
好き/嫌い、合う/合わない、
が明確に分かれそうな映画だ。
私、ですか?(苦笑)
主演の二人が連日スカイプでやりとりするシーンが、まあまあの尺を使って流されるのだが、
心の中で「オレは何を見せられてるんだろう?」と自問してました、とさ。
グレタリーは合ってない
この映画は「本来なら白人女優が演る位置の役をアジア人が演った」事が全てだと思う。
グレタリーは大好きな女優だけど、この演出下で求められている芝居は私から見たらだが全く出来ていなかった気がします。
どうしたってすれ違う人というのは誰しもいますが、何となくしっくりきませんでした。
縁の有無が人生の別れめなのか!?
12歳、24歳、36歳、と、それぞれの年齢時におけるノラとヘソンの恋愛ストーリーで、
私は最初から引き込まれて最後まで観ることができました。
冒頭のBARのシーンで、「あの3人ってどういう関係だろうね?」というBARの客と思しき人物のセリフから
導入になるのは、そうきたか〜と思いました。
そのセリフ、ごもっともという感じです。
12歳、実に初々しい二人が微笑ましく、ノラのご両親の都合によりカナダへ移住することになり
突然の別れがなんとも切ないです。
それが下校途中の家路の分かれ目と重ねて見せているところに、グッときました。
野心的な監督だなと思いましたね。
24歳、facebookで好きだった子を探すというのは、共感できるというか、実際に私もやったことがありますし、
facebookのおかげで小中高の友達とまた繋がることができた経験があるので、余計に気持ちがわかります。
ただ、Web上の会話だけでは長続きしないですし、お互い「こっちに会いにきてくんないかな〜」とだけ思っていて
そう発言もしているのだけれど、そう容易くはないわけです。
この時会っていたら、この後のストーリーは成り立たなかったでしょうね(笑)
でも、最初のWebでの会話は本当に楽しそうで、お互いキュンキュンしていたこと間違いないですね。
36歳、もうお互いいい大人です。ノラはアーサーと結婚しているのですが、どうも「グリーンカード」が決定的な
判断軸だったということもわかり、少なくともノラは本当の愛情での結婚ではなかったのでは!?と勘ぐりました。
36歳での再会は、ノラはアメリカナイズされていて積極的にハグしてきて、ヘソンはおっかなびっくりで戸惑うところが面白いです。
で、いろいろデートしてラスト近くのBARのシーン(これが冒頭とつながっています)、アーサーをガン無視しての二人の会話。
アーサーはアーサーでそれはそれで理解はしていたのでしょうね。
私自身、恋愛ではなくともこういう扱いを受けることが過去にあったので、アーサーの気持ちはよくわかります。
相当、自分の中で葛藤があったことでしょう。
そして、タクシー乗り場でのシーン。今度は積極的にハグするヘソン。ノラからはできないですよね。そりゃそうだろうと思います。
ラストシーンのノラの号泣は、今までの想いが溢れ出て止められなかったのでしょう。
そのノラを優しく抱きしめるアーサーが、今作No.1の良い人だと思いました。アーサー、すごい!えらい!!
ノラもヘソンのことが好きで好きでたまらなかったのですね。そして自分が24歳で判断したことも思い出していたのだろうと思います。
この二人は来世で縁があるか?
それは鑑賞客に委ねられたと思いました。
※愚痴です。本日、宮崎キネマ館で鑑賞しましたが、マナーが悪い観客が多かったのが至極残念でした。
上映中のスマホ。ただでさえ狭い館なので超目立ちます。
エンドロールに入った途端、おしゃべりを始める中高年と思しき女性客。
せっかく良い作品なのに、環境がよろしくありませんでした。
Past Livesってそういう意味だったのね
これは米国在住のアジア人ならみんな刺さるやつなのでは!
(アジア人じゃなくて他の地域からの移民でもそうかも)
脚本を書いたセリーヌ・ソン監督の実体験をもとにしたストーリーのようだけどとても普遍的な話に思えた。私は移民じゃないけど、何だかすごく感情移入してしまった。
幼なじみの2人の間の距離感や過ごし方がすごくリアル…
そして心の動きの繊細な描写がすごい。ノラとヘソンだけじゃなくて、アーサーの複雑な心情を深く描いていたのが印象的だった。時間の流れやリアルな会話や距離感はすごく「恋人たちの距離」に通じるものがあり、あのシリーズが大好きな私にはすごく好みだった。美しいニューヨークの風景と、洗練された音楽にもうっとり。
残酷な運命
幼馴染で初恋の相手同志の二人、24年ぶりの再会!ハッピーエンド!!
…とはならずに、非常に現実的でシビアな展開になります。
ナヨンの上昇志向や過ぎ去った時間がヘソンにのしかかります。
男性目線で見るとナヨン酷いことするなーと思うけど、女性側からすると仕方ない!ってなるのかな。まぁヘソンもやってることが中途半端だけどね…
映像が綺麗で間を大事にしている映画なので、普通に鑑賞するには観やすいと思う。
男性はメンタルにダメージ食らうかも。
生まれてきたのも偶然だし
変にロマンチックな作品ではなく現実的な作品だったのは、監督が女性であり自伝だということが大きそうですね。長く生きてきて思うのは、好きな人より夢を選んだ方が後悔がないかな?です。ノラはアメリカで夢を掴みましたが、夢が叶うかどうかも運と偶然に左右されます。
《今生では縁がなかった》という言葉は自分を諦めさせて納得させるにはいい言葉だと思いました。
私が生まれてきたのも偶然ですし、地球が誕生したのも偶然ですよね。そう思うと自分の思い通りにならないことは当たり前なのかな。
初恋は、ちょっと苦い
12歳の頃に離れ離れになった初恋の相手と24年ぶりに再会し、NYで数日間を一緒に過ごす。
自立してNYで仕事し結婚もしているノラと、韓国でそれなりに人生を重ねつつもノラを捜し続けていたヘソン。
大人になって久しぶりに会っても、やっぱりお互いは特別な人であることが言葉にしなくても伝わってくる。でも、確実に以前の2人ではなく、変化している。それもまた伝わるので、理想と現実の差も実感してしまう様が、絶妙な主演2人の演技で感じ取れます。
初恋の相手と再会し、お互い大人になったけど好意は感じる…そんな状況ならドラマチックな過ちをおかしてしまいそう。
だけど、本作はそんなことは起こらない。リアルであり、共感ができる。切なくて、だけど清々しい。ビターだけど、ロマンチック。
大人の男女の気持ちの揺れ動く様が伝わり、ラストシーンには涙が溢れそうになりました。
NYの素敵なロケーションも相まって、心に響く味わい深い作品。細かなところまで物凄く練り込まれた造りで、あっさり淡々と進んでいくのに、最後まで見入ってしまいました。
センチメンタル
なんとも言えない世界観映像音楽。
1人で静かに見に行きました。
ずっと好きだったんだなって。
兵役の時も、大学の時もなにか穴が空いたような日々を過ごしていたし、
やっと連絡できても後少し手を伸ばせないもどかしい気持ち。
20年後もこうしておけば、あーしておけばと思う気持ち。
アーサーの気持ちも切ない!
映画館でもう一度観たい。。
初恋の記憶は美しいままで……
もしもあの時こうしていたら
会っていなかったら
あれを言っていれば……
誰もが一度はそう思って生きてきたことだろう。
人生は選択と偶然の積み重ね。
韓国とニューヨーク、初恋で幼馴染の男女の12年後、さらに12年後を舞台に、一筋縄ではいかない愛と“縁”の不思議が描かれている。
“12歳の私はヘソンのもとに置いてきた”
人生は常に変化し、人は成長していくもの。
ラストは切なかったけれど、このラストだからこそ味わい深い。
誰しも昔の思い出、とりわけ初恋の思い出は美化したがるもの。とくに男性の場合それが顕著に出るということを、本作を見て実感した。
さすがA24。
映像も美しく、カメラワークも目を見張るものがあった。
寝言は母国語
アカデミー賞最有力!という予告やポスターの謳い文句の割に授賞ではほぼスルーされたっぽい本作だが、絞り込んだ登場人物に淡々とした展開、落ち着いたカメラワーク、ロングの構図で見せてくれるNYの景色など、観ていて疲れない好感のもてる作品だった。
初恋の人と大人になって再会するという少女漫画っぽい話ながら、いい歳して12歳の思いを引きずり続ける男ヘソンに対して、女のナヨンは演じるグレタ・リーの目力が表すとおり、窮屈な祖国を離れノラとなって自立し、とっくに先へ、別の場所へと行っちゃってるというのが、A24らしい今どき感だった。とはいえ、24年ぶりの再会でのぎこちなさやラストどーなっちゃうの?の長回しでのドキドキも楽しめた。
袖摺り合うも他生の縁をネタにしているので、日本語サブタイトルをそのまま「パストライブス/前世」としたらどうかと思ったが、かなりエル・カンターレっぽいな…。
味わい深い
私は個人的に恋愛映画はあまり観ないのだが(特に邦画)、今作は良かった。観終わった後の「パストライブス」というタイトルが沁みる、切ない映画。
邦画のように泣かせに来る(私の偏見です)のではなく、落ち着いたしっとりとした、大人の恋愛もの。結ばれないのって、現実はそうだよね。すごく、劇的なことはせずに、自制心を持って…
映像も美しい。そして、韓国のイニョンという死生観が、前面に出てて、来世で会おう、は切ない。
最後が素晴らしい。
ラスト辺りまで「どっかで観たような話やな〜」、「すごい韓国映画沢山あるのになんでこれが評価高いのかしら?」と思いながら観てましたが、ラストスパート入った辺りで、それまでにばらまいた台詞がきれいに回収されていく様と落ちの凄さにやられました。
主人公の気が強くて感情移入が難しかったけど、それもラストに繋がってるから一気にひっくり返りました。
脚本が素晴らしい。
これぞ映画の時間
物語ははいたって平凡で初恋の相手と会う話。
しかし、侮ってはいけない、映画ならではのカット割り、カメラワークとこれでもかと静かな時間の流れで綴られる。
映画をサブスクは2倍速などで観る習慣がある中で、そんなに鑑賞方法を馬鹿にするような作品。
映画的な間がある作品で、テレビドラマのせわしない飽きさせないようにカットを割る悪習を馬鹿にしているような作品。
映画的な間が素晴らしいから物語、登場人物も輝いて素敵に見える。
「One more time, One more chance」流れちゃうんじゃないかと思った
人生にはそう言えばあの時のあの人どうしてるんだろ…なんて思ってしまう人や時があるよなぁって気持ちをもっと煮詰めたら、切なさと、やるせなさが残ったような作品。
どことなく「秒速3センチメートル」を思い出すような切ないというか、情けないというか、秒速と違うのは実際再開出来ちゃう点かな。
でも会えちゃったぶんなんかよりどうにもならない現実突きつけられ感が強い気もする。
反面、ケジメ?はつきやすいのかな?
そういう意味では少しスッキリ感もある作品だだか気もする。
とりあえずラストあたりは山崎まさよしの「One more time, One more chance」流れちゃうんじゃないかと思ったね。
あまり興味ない作品かも…と思ってスルーの予定だったけど、見てみたらなんだかとても見やすいし、見終わった後の気持ち的にも見てよかったなって思えた作品。
2人の対比の構図や過去と現在の自分たちの比較など、そのあたりの表現はとてもわかりやすく、見易く作られてるのも印象的。
見終わった後の感情的にはどうしても秒速と比較してしまうのだけど、どちらももしかしたら男女で感想ってだいぶ違うかな??
どうなんだろ?
そういう意味ではいろんなレビューの読み甲斐がある作品だと思う。
また秒速違いとして、実際に再開する点と、初恋の夫とも対面するというところも大きな違いかなと…
そしてその夫であるアーサーの気持ちもなかなかやりきれないというか、そわそわするだろうよ。
それでもグッと飲み込んでくれているのが懐の深さかなと。
でも人によっては不安ならグッと堪えずはっきり言ったほうが良い!!とも思うかも?
異国の言葉で妻が話す寝言が気になったり、なんだか可愛らしさあるけど、
バーで知らない言葉で初恋の相手同士が話してるのどこまで聞き取れてたのかわからないかと、嫌だろうなぁ…
っていうかヘソンの話してる内容的に、アーサーが聞き取れてないの前提のようななかなかの話してないか??
ヘソンの「もし〜だったら〜」な話、考えてしまう気持ちはわかるけど、あの場でそんな話なんか良くないなぁって感じてしまった。
それ言葉にしてしまうんだなぁと…
なにをどうしたってもう動かない事もあって、それが人生だなぁ。
何にしてもどんな出会いも「イニョン(縁)」何だよなぁ。
前世で〜の件の話好きだなぁ。
映画を観る喜びに浸れる良作。脚本、役者たちの演技、会話の間が素晴らしい。映像、音楽もいい。
様々な映画賞を席巻するような傑作ではないかもしれない。
けれど、人生40年、50年と生き、誠実な恋愛を経験したことのある多くの人にとって、長く記憶に残る良作、名作だと思う。
シナリオ、役者の演技、映像、音楽…、全てがハイレベルで、かつバランスがいい。奇をてらったような演出は一切なく、隅々まで実に丁寧に作られている。
登場人物たちの行動、セリフは、時に大胆だったり、時にもどかしかったりするけれども、決して過剰にならず、また何かが欠けている印象もない。夫々の情熱を感じさせながら、抑制の効いた、大人の節度に満ちている。
ストーリー展開にも特別劇的なものはなく、観客の心を激しく揺さぶるセンセーショナルな場面があるわけでもないけれど、それだけに物語はとてもリアルで、説得力があり、ごく自然に感情移入を誘って観るものを裏切らず、ゆっくりと、一緒に、ラストシーンへと向かう。そして、深い余韻の残るエンドロールへ。
運命とは小さな選択と偶然の積み重ねであり、それは時に意志や情熱ではコントロールできないこと、そしてその不確かさがもたらす悲しみ、喜び、葛藤、後悔…、そうした諸々を受け入れる勇気と覚悟を持ってこそ、人生は良きものになると教えてくれる。
ああ…、いい映画を観たなぁ
ヘソンの純情とノラの上昇思考・・
*初恋は永遠の想い出、12才の淡い初恋に突然の別れが!24年後、やっとやっとニューヨークで出会えた!ノラは何度も強くヘソンをバグする!戸惑いながらもヘソンは喜びをかみしめる!なんと言う長い年月だったのだろう!でも二人の決定的な違いは、ヘソンには現在進行形の恋、ノラが幸せでなかったら、連れて逃げよう位思っていたかもしれない。でもノラは上昇思考が強く、最良のパートナーもいた。ノラの中ではすでに思い出に変わっていた。 *観光地を巡りながら、たくさん話して理解して、現実を見て、美しい景色がまるでソールライターの写真のように懐かしく美しく、二人が溶けていく。 *ヘソンはきっと初恋を想い出に変えて前を向いて歩いて行けるだろうと思う。幸せになってほしい!!
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