「人生は選択の連続…」パスト ライブス 再会 ゆ~きちさんの映画レビュー(感想・評価)
人生は選択の連続…
2023年・第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされたとあり、絶対観たいなと思ってた作品でしたが、カナダではとっくに上映が終わってしまい、先日の一時帰国の機内でようやく観ることができました。
まあ、星もビミョーだし刺さらない人には刺さらない、地味な作品でしたが、在カナダのアジアンとしてはすごく理解できる作品でした。
初恋で両思いのカップルでしたが、女の子が一家でカナダ移住で離れ離れに。それから12年後にフェイスブックで見つけ、Skype?でやり取りする日々でしたが、こんなやり取りで上手く行くわけないなぁと思ったらアッサリ音信不通に。
そもそもトロントとソウルの時差は13時間、サマータイムが終わったら14時間なんで、ほぼ昼夜逆、お互い生活があるから、やっぱり遠い国から連絡があるかも…と期待しながら待つのは、それなりにストレスがあったでしょう。
その後、お互い別の相手と恋に落ち、女性の方はユダヤ系アメリカンと結婚してから、また再会します。
やましいことはないから、妻は夫に初恋の彼に会うことも伝えるし、なんなら一緒に食事するのも正しいのかもしれないけど、やっぱり気まずいよなぁと思いました。
男性の立場なら…妻の初恋の彼に会いたい、初恋の彼女がどんな人と結婚したのか知りたい…のかどうかはわかりません。ただ、優しい旦那さんだったらきっぱり諦めて、気持ちを切り替えることができるのかなぁとも思います。
主人公の女性は、野心に満ちていて到底韓国へ帰って主婦に収まりそうなキャラでもなく、「82年生まれ、キムジオン」を観る限り、韓国は日本とよく似ていて、女性は下に見られるんだろうなとは、薄々わかります。
アメリカ人と結婚することが一番手っ取り早く永住権が手に入るし、移民と永住権獲得者では、与えられる権利が雲泥の差です。
カナダはアメリカより永住権が取りやすいということで、色んな途上国からも移民が多いです。日本人は日本の方が住みやすいからと言って、留学が終わったらさっさと帰国する人も多いですが、昨今の日本の生きにくさ、賃金の低さ、労働条件の悪さなどから、優秀な人ほどこちらで逞しく生きて行こうとする人がそれなりにいます。
韓国人の彼の残念な英語を聞いて、あの野心のかたまりのような彼女とは結ばれるわけないんだろうなと思いました。
ただ、初恋の甘く柔らかい、優しい思い出はずっと色褪せないこともわかるし、初恋の彼を選ばなかった人生を正解にしなきゃいけない寂しさが伝わって、また韓国人の彼のぎこちないハグまで、2人の埋められない文化的距離を感じて、それはそれは切ない作品でした。
それにしてもこの作品、やっぱり日本語字幕で見てよかったw 韓国語がわからないから、旦那さんの置いてけぼりな感じもすごく理解できました。
TA さん、コメントありがとうございました。
いえいえ、私にも正直退屈な作品でしたw
みなさんのレビューを読んで切なさを深めました。小市民ゆえ、何も起きない寂しさに共感した次第ですw
素晴らしい解説、ありがとうございます。
私は正直、あまりに淡々としたストーリーに「???」という感じでしたが、ゆ〜きちさんの書き込みを読んで「なるほど、そういう風に見るべきだったんだな…」と、自分の感性の浅さに恥いってしまいました。
実はとても深いお話だったんですね…。もう一度見たくなりました。
ねもちゃんさん、こちらこそコメントありがとうございました。
私も実はヘソンさんにシンパシーを感じてました。ただ、旦那さんだってきっと傷ついたかもしれませんね。
コメント共感いつもありがとうございます
英語が出来ない彼が逆に愛しく思えてるしまったねもちゃんです😁
海外での状況いつもなるほどぉと学ばせていただいてます⭐️
パングロスさん、コメントありがとうございました。
色んな方のレビューを読み、作品の感想は似通ったものになると思いきや、皆さんそれぞれの恋愛に思いを馳せながら様々な解釈をしていたのが印象的でした。
ただ初恋は誰でも一回だけで、強く思い出に残るので、深く感動するのだと思いました。
ゆ〜きちさん、拙レビューへのコメントありがとうございました。
カナダからの帰国機内での本作のご視聴、感慨もひとしおだったことでしょう。
もともと強かったナヨンが、アメリカでさらに強い女性として頑張って来た。自分は、もうアメリカ人なんだと。
だけど、24年ぶりに再会したヘソンと過ごすうちに、自分の韓国人としてのルーツや、目の前にいるヘソンその人との初恋の熱い想いが蘇って来た。
でも、その時は、もう別れの時だった。
アーサーの胸に飛び込んで泣き崩れた彼女の気持ちがそれ、ですよね。
人というものの変わるもの、変わらないもの、についても考えさせられます。
タイトルを1ミクロンも覚えてませんが大泉洋がでていて娘が心臓悪くて余命10年で 大泉洋が10年以内に心臓の研究者になって自ら娘を助ける的な内容でした!
大爆笑シーンをわざわざ予告にブッ込んで来てるから笑ってしまいましたよ。
あのシーンは流石に無いわ笑
どこかで予告を見る機会あるかもですよ!
お主ナトゥさん、コメントありがとうございました。
余命なんちゃらはよくわかりませんが、きっとお涙ちょうだい作品でしょうか。大人には共感できるかどうかが大事ですね。
そうそう 普通の大人はあーなります。
それをリアルに描いているからこそ 凄いんです!
映画始まる前に 余命10年のどうたらみたいな日本映画の予告で
誰か助けて下さーいとかって大声で叫ぶシーンがあって今年一番の爆笑してしまいましたよ! アレは無いわ笑笑
お主ナトゥさん、コメントありがとうございました。
エンタメに慣れたからこそ、過激な展開はいらないです。大半の常識的な大人の現実はあんな感じで、昔はよかったね…と過去を美化するまでがセットでカタルシスになります。つまんなくてよかったですw
オープニングのあの三人の関係性なんだとおもう? からの
後半のあのシーンへの繋がりとか
色々とこの作品よく出来ているとおもいます!
エンタメ慣れしてると物足りないかもですが そこじゃないんですよねー
またぞうさん、コメントありがとうございました。
正に、おっしゃる通りですw あの英語はわざと下手に話してましたよね。実際の韓国の店員さん達は流暢な英語で接客できるほど、みんな英語ができます。
おひさまマジックさん、
英語字幕でも勉強になりますが、実写映画よりアニメ映画の英語はかなり聞き取りやすいです。日本の英語教育じゃ、英語はなかなか上達しませんね。😩
そうですそうです、2人ともイケメンさんで♡
わたしは優しいイケメンのジョン・マガロはもう少しおひげが少なめの方が好きです。
ヘソン役の俳優さんを初めて観ましたが真面目なヘソンにぴったりでしたね。
ゆ〜きちさん、来世ではかならず移住したいと思います笑
字幕なし映画はVODでも挑戦できそうですね!すさまじいまでの誤訳からの意訳の嵐になりそうですが…💦
Paw Patrolあたりからチャレンジしてみます😂
おひさまマジックさん、
日本を出ると日本の良さに気付けます。ただ、日本の堅苦しさも同様に感じるので、いい経験になると思います。ぜひ、一緒に字幕なし映画にチャレンジしてみませんか?www
おひさまマジックさん、ご質問ありがとうございました。
韓国人に限らず、バンクーバーは世界中から移民が集まっていますね。アメリカドルほど高くないし、アメリカほど人種差別ないし、バンクーバーは雪も降らず住みやすいです。アジア系スーパーもたくさんありますし。
小町さん、コメントありがとうございました。
ヘソン推し、アーサー推しそれぞれいらっしゃるのも、なかなか興味深いものがありますw どっちもイケメンでしたしね!
ゆ〜きちさん、コメント有難うございました。私の韓国の知り合いに家族でバンクーバーに移住した人がいます。韓国人は移住先をカナダにする人が多いのかなぁと、本作品を見ながら思ってましたが、移住しやすさにつながるような何かポイントがあるのでしょうか?
私もそう思いました!
純愛のままにしとくからきれいなまま置いとけるというか。
タクシーを待つ間の2分間「ヘソン踏みとどまってー」とハラハラさせてもらいました笑
余韻も気持ち良いものになって良かったです。
小町さん、こちらこそありがとうございました。
若い頃なら「私ってモテて罪な女ね」で済むのでしょうが、大人だからこそ線を引く正解が切なかったですね。安易に不倫映画にしなかったところに共感できました。
コメントありがとうございます。
「ご縁」というものが韓国にもあるんですね。
ステキな考え方と思います。
作品はステキでしたが、ヘソンとアーサーの男性2人が切なすぎました。
おじゃるさん、いつもありがとうございます。
初恋に限らず、日々何かしら選択に迫られていて、それを正解にしなきゃなんですよね。
選んだものに感謝することが、一番幸せになれそうです。
共感&コメントありがとうございます。
“初恋の彼を選ばなかった人生を正解にしなきゃいけない”のが現実ですよね。望むものすべてを得ることはできないのだから、失ったものを嘆くより、手に入れたものの幸せを噛みしめるような生き方をしたいですよね。
ふわりさん、お返事ありがとうございました。
トロントは大都会なイメージありますね。一度行きましたが、広過ぎて迷子になり、あまりいい印象が…w。だから、野心家のヒロインにピッタリな街だし、やっぱりあのオチになるよねーと思いましたwww
共感&コメントありがとうございました。
目新しい話でもありませんでしたが、分かりやすくてよかったですし、切なかったですね。
若い頃、1週間ぐらいだったかトロントにホームステイしたことがあります。中国の方が多いと思ってましたが、ゆ~きちさんのレビューを読み、なるほどーと思いました。ホストファミリーも確かブラジル出身だったです。
琥珀糖さんほどの知性と芸術鑑賞力、異文化理解力があれば、私より海外に適応するのは容易いと思いますよ。
健康である時間、やりたいことやって有意義なものにしましょう✊
お褒めの言葉、恐縮です。海外は一回しか行ったことのない、
北海道の田舎者です。
ノラのような生き方、夢のようです。
ヘソンの気持ちの方が、なんかわかります。
ゆ〜きちさんは、本当に憧れの生き方です。
海外情報と海外事情入りのレビュー楽しみにしています。
琥珀糖さんのレビューこそ、改めて作品を見返したような気になれるほど、感動を反芻することができます。
やっぱり日本にしろ、韓国にしろ、アジアってなかなか特殊な国だと実感します。
bion さん、コメントありがとうございました。
女性であること、アジア人であることへのコンプレックスが理解できるだけに、結局「正解」を選んだからこそ、一層切なさが伝わってきました。
sow_miya さん、お返事ありがとうございました。
男性女性で、刺さり方が違うんですかね。女性向けの作品と思ってましたが、男性からも優しいリアクションで嬉しいです。
コメントありがとうございます。とにかくニューヨークの街並みの映像が印象に残ってます。あんな街の映像で切なさって描けるんだなぁってびっくり。ホントに芸術的な作品ですね
コメントありがとうございます。
私の深読みしたレビューに共感ありがとうございます。
ゆ〜きちさんの現地(カナダ)からのレビューは
勉強になることばかりです。
たしかに韓国の家族の結束社会は、ノラには窮屈で
韓国行きを躊躇う気持ち分かりますね。
コメントありがとうございます。
上昇志向が強い彼女との恋は、どのみち上手くいかないのは、目に見えてましたもんね。
グリーカードを手にするためにあっさり結婚してしまうノアには勝てない。
コメントありがとうございました。
アーサーが、今一つ自分に自信が持てない感じとか、リアルでしたね。
自分は、彼が階段まで出て座って待っていたところで、泣けてしまいました。
妻のことを大切にしたい思いと自分の不安との葛藤の微妙なバランスが、彼の佇まいで見事に伝わるシーンでした。
sow_miya さん、実は今カナダ移住の人数が多すぎて、永住権取得難易度が上がっています。
果たしてノラにとって愛のある結婚だったのかがはっきりわからないのも、切なさを増幅させました。
共感とコメントありがとうございました。カナダ在住のゆ〜きちさんのコメント、やっぱり読み応えがあります。
出会いの時のノラからの文化的なハグに始まり、別れの時のヘソンからの精一杯のぎこちないハグに終わるところも切なかったですね。
Mさん、あれは妻が悪いと思いつつ、まさかわざわざアメリカに来るのに、あの程度しか英語ができない元カレもひどいです😔。
3人で会うなら妻も同時通訳頑張るとか、なかなか罪な人でしたよー…
まぁ、英語が共通言語と決めつけなくてもいいですが、少なくとも学んだことがある言語くらい、元カレには日常会話程度なら頑張ってほしかったです。
見ていて、いたたまれない気持ちになりました。
自分の好きな人が、自分のわからない言葉で、楽しそうに話をしていて、自分は一人ぽっちで黙って座っているだけなんて。
その後で、男性は悪気はなかったことを伝えるのですが、悪気がなかったからこそ、旦那さんはかわいそうでした。
Mr.C.B.2さんこそ、お忙しい中ありがとうございました。
カナダは待ちませんよ。何日後かに自宅に届きます。その場ですぐ発行してもらえるシステムはありがたいですねwww
Mr.C.B.2さん、
お気遣いありがとうございました。まだ書いてないレビューもありますが、観てすぐ書かないと忘れちゃうのでw 意外に待ち時間多くて、結構書く時間あるんですよ。😩
本当にもう観た気持ちになりました。
1週間という貴重な時間、丁寧にコメントを返していると時間がなくなりますから日本で観た映画のレビューは帰国してから上げれば良いと思いますよ。もちろん返信は不要です。
talisman さん、コメントありがとうございました。嬉しいです。
あらすじ説明だけでネタバレ作品なんですが、3人のなんとも言えない表情やどっちとも両思いな感じがひしひし伝わって、切なかったです。
確かに何のこのこ会いに来たんだーとは思いました。
ゆ~きちさんのレビューを拝読してもうこの映画を見た気になりました。ありがとうございます。彼女にとって今の夫が一番だと思うし、初恋ったってあんな子どものときに仲良かったの恋っていうかー!と予告編見ながら心の中で叫んでました。彼女の視線はまっすぐで気持ちがいい。それができるのも韓国とか日本じゃないからだと思う。私だったら英語もできずに韓国からのこのこやってきた人、嫌だ!って私は意地悪ですね