パラフィリア・サークルのレビュー・感想・評価
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×5のイジリー岡田
現実と虚構の世界。インパクトのあるサスペンス小説を書けと編集者に言われて純文学路線を捨てた小説家の玉川健斗。そして、弁護士の粟野、そのパートナーの森瀬、パラフィリアというより殺人鬼の佐川と話が繋がっていく。「サークル」というタイトルから部活みたいなものを予想してたのに、輪のように繋がっているわけね・・・
その傷つけ合うという変態ぶりの部分は全然面白くないのだけれど、玉川パートに戻ってからは俄然面白くなる。リアリティを提供してくれた「魂の狩人」と名乗る男は佐川であり、彼から伝えられた殺人ストーリーに取り憑かれ執筆が進むものの、実はすべて精神病院の中。書斎なのか病院なのかどっちの世界にいるのかわからなくなる描写が面白い。
入院患者であっても紡ぐストーリーが売れ線であれば退院して小説家になれるだろうに、殺人とSM嗜好じゃなぁ・・・難しい。
意図的演出か否か
偶然にも舞台挨拶付きでの鑑賞。
序盤から違和感満載。
なんだそのクマは、とか(ROTTENGRAFFTYのNOBUYAかと)。
純文学寄りの作家のファッションじゃないだろ、とか。
奥さんのパート頼りなのに食事が豪華すぎるだろ、とか。
正直言って、演技も演出も音楽も全体的にチープです。
歯に衣着せず言えば、カラオケの背景映像を映画にしたような。
『推しの子』アニメ4話の鳴嶋メルトのような。
スマホやラインが出るから現代なのだろうけど、全体的に昭和チックなんですよね。
しかし、もしかしたらそれら全部がオチへの伏線だったのかも。
病院のシーンの方が演技が自然だった気もするし。
ただ、もしそうなら映像面でも変化をつけて分かりやすくしてほしかった。
話の構造としては嫌いじゃないです。
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