「ズッコケながら雰囲気も楽しめる佳作」ザ・キラー ezioさんの映画レビュー(感想・評価)
ズッコケながら雰囲気も楽しめる佳作
ついに観た!
雰囲気はフィンチャー監督らしく不穏だがどこか穏やかでワクワクさせられるという絶妙なもの。冒頭から語りと準備という名の待機でウトウトしてしまうが、初っ端から失敗しちゃったー!そこから隠れ家に住む恋人だけが報復を受けてしまい、それに関わった人物に復讐したり、思ったより関わってなかったからしなかったりという話。
過去作が好きな人からするとびっくり展開は影を潜めつつも、ストーリーテリングは本当に絶妙。多くを語らない(視聴者には動揺が丸聞こえだが)主人公の右往左往が面白おかしくも不穏で雰囲気たっぷりに描いている。やっぱり殺し屋、ミッション系の映画に定番の"完璧に"準備された潜入作戦を見るのは気持ちが良いし、やっぱりうまくいかなくて場合によってはボロボロになって「エンタメしてるなぁ」と終始飽きずに観られた。
一見すると退屈だが、肩の力を抜いて観ると楽しい。知的なようでわかりやすい。そんな映画。
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