「失敗しないんです?」ザ・キラー Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
失敗しないんです?
新宿ヨドバシカメラで競馬の写真をプリントしていたら映画に遅れる所だった。ヨドバシカメラからシネマート新宿まで走る。年寄りにはしんどい。そんな状態でシネマート新宿で「ザ・キラー」を。
Netflixの配信前劇場公開、最近はアカデミー賞でも候補になったりもするから油断ならない。監督はデビット・フィンチャー。
自称成功率10割の殺し屋がフランスでの狙撃に失敗して追われる身に。ドミニカの豪邸にいた妻は襲われて病院送りにされ、殺し屋の反撃が始まる。
成功率10割で高報酬を得ているからか、結婚して豪邸を持ち、複数のアジトや多数の名義のパスポート、クレジットカードを所有していてそれを使って反撃する。
用意周到の割にドジな所があり、ちょっと微妙な殺し屋だ。
「ジャッカルの日」みたいにその狙撃がクライマックスならともかく、狙撃に失敗して物語が動くのに、映画的には、周到な準備をして機会を待つ最初の狙撃までが長過ぎる(上映時間1時間58分)。おまけに「私は失敗しない」と言いながらドジって失敗してるし。
妻を襲撃した犯人を追い詰める後半は見事な所もあるだけに、ちょっと冗長に感じる導入部がマイナスだな。
ゴルゴ13なら、あんな狙撃の失敗はしないと思った。
ドシな殺し屋でしたね。
でも殺しのルーティーンを楽しむみたいな、
オタクな映画でしたね。
デヴィッド・フィンチャー監督はNetflixがお好きなようですね。
多分好きなように撮らせてもらえるのかな?
今晩は。
今作は、劇場で鑑賞したところから私が可なり好きな英国ロックバンド「The Smiths」の名曲を、スナイパーを演じたマイケル・ファスペンダーがヘッドホンで愛聴している所で嵌りました。
大事な狙撃シーンで彼がチョイスした「How Soon Is Now?」とか、”そこで”、その選曲かい!”と脳内で突っ込みながら観てました。(多分、「The Smiths」の相当なファンでないと笑えないと思います。)では。返信は不要ですよ。