セールス・ガールの考現学のレビュー・感想・評価
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モンゴル映画を観たのは初めてかも。
オープニングから、ちょっとおかしくて🍌
その後も、ちょいちょい笑っちゃうシーンが、面白くて、観てて楽しい映画でした!
親の期待通りに大学での専攻を決めて、目立つタイプでもない主人公サロール。友人に代わって始めたバイトで出会うカティアとの毎日の中で、どんどん変わっていく。素敵な女の子に成長していくストーリー。
ちょっとしたメイクや洋服、眉毛(これ大事!)で、垢抜けていくのが素敵。
音楽も良かったー。バスの中で音楽聴くシーンが好きです。
あのネタで場内大爆笑
主人公のサロールを演じたバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルがデビュー作と思えないくらい、ナチュラルな演技で驚いた。内向的でそっけない女の子が、たまった怒りを爆発させるところなんか、過剰な感じもなく、スクリーン越しで怒りがストレートに伝わってくる。
それでいてこの子、コメディエンヌとしての才能もある。何度も笑わせてくれるが、あのネタには場内大爆笑。
モンゴル映画は初めてだけど、洗練された音楽演出にびっくり。主題曲を演奏しているバンドが、MV風にインサートされるし、ピンクフロイドの『狂気』をアイテムとして選ぶなんて。
モンゴルは、地政学的にロシアの隣ということを実感する作品でもありました。
植樹
骨折した同じ大学の子に頼まれてセックスショップでバイトをすることになった原子力工学を専攻する主人公が、オーナーと出会い知らない世界を学んでいく話。
ポルノ店ではなくてセックスショップというアダルトグッズ店で働き始めた主人公。
凡そその店とは似付かわしくないボサ眉ちゃんだけれど、実はちょっとFUNKYですか?そしてめちゃくちゃ仕事出来る子?
一見面倒くさそうなカティアだったけれど、面倒くさい中にも人情があり、そしてそんなカティアにも過去はあり。
なんだか良く判らないところもいくつかあったけれど、地味ガールのお目覚めの物語で、爽やかで、時々ファニーでなかなか面白かった。
ガチな話し、犬に「それ」は勿論、チョコもあげちゃダメですよ!
主人公が魅力的
自分にとって初めてのモンゴル映画はチンギスハンが馬に乗って草原を駆け回る時代劇ではなく、現代の都市部に住むリケジョの成長物語でしたw。
アダルトグッズショップのアルバイトやオーナーとの交流を通して、自分を解放し思う様に生きて行こうとする話。
本作はモンゴルの本当の意味での民主化への長い道のりのほんの一部分を垣間見れたような気にさせ、主人公役のバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルは体当たりの演技ではあるものの、現代モンゴルの等身大の女の子を大袈裟にすることなく誠実に演じている様に思え、ミュージックビデオのようなシーンを差し込む実験的な試みなど70年代日本のATG映画のような雰囲気を感じさせる。
主人公の女の子がスッピンで地味で野暮ったい服装の典型的なリケジョだったのが、髪を切りヘッドフォンを外しお化粧をし徐々にオシャレになり最後は赤いマフラーを纏って自信ありげに生き生きと街へ闊歩するシーンは明るい未来しか感じさせない。
バナナが道端に落っこちるオープニングでは「今どき!?」感で不安しかなかったが、終わってみると清々しさでいっぱいになる良い作品だった。
モンゴルロックって良い
性がテーマというよりも地味な女子大生とアダルトショップオーナーの年配女性との世代を超えた友情が描かれます。生(性)や死について自分の意見をハッキリ言うオーナーと、彼女と関わってキレイに明るく変わっていく女子大生の様子が良かったです。音楽も、モンゴルのロックバンドなんて初めて聴きましたがなかなか良い!
ただ後半失速して結末も「?」なのが残念でした。。
猫が被れない店を通して自分らしさを学んだ
漫画『情熱のアレ』(花津ハナヨ作)も主人公の可愛い女の子が親の経営するポルノショップを手伝いながら心身ともに変化していく話なので、そんな感じかなと思ってたら、ちょっと違った。
今を生きる若者と昔の時代を愛するマダムとの価値観の違いと、にもかかわらず同じ時間を楽しめる気の合う感覚が2人にはあったのだと思う。
人が入りにくい場所は、人間の本性みたいものがすごく露わになる気がするけど、主人公は顔色ひとつ変えずどんな客が来ても超冷静に対応するのも面白かった。
みんな場所に合わせて色んな猫飼い慣らして人前出る時はどれか被って生きてるけど、本能の前では被れる猫がいないのよね。
アフタートークをお聞きすると、この映画は社会主義国から民主主義国へと変化したモンゴルの社会的思想が色濃く反映した話だったようだ。
社会主義時代はロシア語が第二外国語だったため、エリート層はロシアに留学をすることも多く、つまりロシア語ができるということはある意味とても教養があるということを示唆しているらしい。
それを知ってこの映画をみるとまた違うものが見えてくるのも面白い。
クソ真面目地味女子がどんどん垢抜けてキレイになっていく様も見所の一つ。
「苦しみを知って幸せを知る、幸せだけというのはない」というカティアの言葉が心に残った。
モンゴルで使われている文字がどんなのかも知らないで観た映画だけど、どちらかというと中国なのかなと思っていた国への偏見が変わった。
大人のおもちゃ
2023年4月2日
映画 #セールス・ガールの考現学 (2021年)鑑賞
モンゴル映画と言えば、浅野忠信のモンゴルぐらいしか知らないと衝撃を受けます
現代において、特に、性に関しては万国共通だと改めて感じます
#岩谷テンホー さんを思い出すシーンあり
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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