劇場公開日 2023年4月28日

  • 予告編を見る

「やや何を述べたいかわからないが…。」セールス・ガールの考現学 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0やや何を述べたいかわからないが…。

2023年11月5日
PCから投稿

今年375本目(合計1,025本目/今月(2023年11月度)7本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 アジア映画の中でも超珍しいのではなかろうかというモンゴル映画。
その数少ないモンゴル映画といえば、チンギスハンであったりであろうところが、まったく違っていて、首都と思われる大きなところで「ある種変わったお仕事」をするアルバイトの女の子のお話(なお、映画の指定自体は一般指定なので、表現上配慮されています)。

 モンゴル自体の思想としてややロシアに偏っているのかな、といったところはありました。ただ、この映画自体がやや特殊な部分もあり一概にどうこうとは断定はしにくいです(モンゴル映画自体が超レアなので)。

 おそらく趣旨的には「大草原を想像するモンゴルにおいても「このようなお店」は存在するんですよ」ということを述べたかったのではなかろうか…という趣旨(この点でモンゴルである点が趣旨上重要になる)とは思うものの、今度は一般指定であるという関係から、行為はおろか表現まで結構マイルドになっているので(PG12ですらない)、案外こう「何をいいたいかわかりにくい」タイプの特殊な映画です。そして当然英語などであれば一定の類推もききますが、モンゴル語か何かを話されても聞き取り率は0%ですから…。

 ただ、この「わかりにくさ」はあえて生じているのだろうし、積極的に意味がわからないということもないので(一応にもモンゴルの首都?を描いた一つの風景といえるので)、減点まではしていない扱いです。

 いずれにせよ「PG12でもないのに妙な話題を取り上げる」映画であることは予告編等から明らかなので、その「縛り」で「わかりにくい点が生じる」ことは確かで、それはもう仕方がなかろうというところです。

yukispica