「眉毛は大事」セールス・ガールの考現学 hiwaさんの映画レビュー(感想・評価)
眉毛は大事
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華やかで経験豊富で奔放で、それでいていくつもの傷を持っているアダルトショップの経営者カティナ。
地味で自分を抑えて真面目に暮らすサロールがカティナと時間を過ごす中で変わっていく。
サロールの内面の変化はちょっとした行動や仕草で示されていて正直なところわかりにくいが、外見の変化に全てひっくるめて表現されていく。
派手に劇的に変わったわけではないのに、ほんの少し(に見えるような!)のメイクや服装、表情の変化で、後半は垢抜けてものすごくかわいい。そうそう、この年頃の女の子の成長ってこんな感じ!と納得。
何を考えているかわかりにくくても、しっかりゆっくり変わっていく。
カティナは眉毛はしっかりメイクアップされているけど、猫を拾って寂しさを埋め、家でフィギュアを組み立て、文学に親しむ愛すべき人物。
サロールの嫌な記憶を2人で笑いながら文字通り葬るシーンが、好きだった。
誰かと一緒に嫌なことを笑い飛ばして、人生は彩られていくんだと思った。
主題歌を歌うバンドのメンバーがところどころ出てくるシーン、2シーン目でやっとわかった。
バスのシーンはフラッシュモブみたいなことかと思った。
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Mさんのコメント
2023年6月13日
「誰かと一緒に嫌なことを笑い飛ばして、人生は彩られていく」
なるほどな、と思いました。
サロールさんは最初から魅力的な子でしたが、人と交わることによって、さらに魅力的になっていくのがわかりました。