「あのネタで場内大爆笑」セールス・ガールの考現学 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
あのネタで場内大爆笑
主人公のサロールを演じたバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルがデビュー作と思えないくらい、ナチュラルな演技で驚いた。内向的でそっけない女の子が、たまった怒りを爆発させるところなんか、過剰な感じもなく、スクリーン越しで怒りがストレートに伝わってくる。
それでいてこの子、コメディエンヌとしての才能もある。何度も笑わせてくれるが、あのネタには場内大爆笑。
モンゴル映画は初めてだけど、洗練された音楽演出にびっくり。主題曲を演奏しているバンドが、MV風にインサートされるし、ピンクフロイドの『狂気』をアイテムとして選ぶなんて。
モンゴルは、地政学的にロシアの隣ということを実感する作品でもありました。
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