「スタイリッシュなのにキモ部分の発想が古臭い」世界の終わりから かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
スタイリッシュなのにキモ部分の発想が古臭い
世界観が中二病みたい。
スタイリッシュだが、キモの部分の発想がなんか古臭い。
色々詰め込んであるがおかしな所が多い。2030年に行政があんな暴走するのか(しかもわかりやすく!)
また、ユキはなぜ、アジアの少数民族みたいな衣装なのか? マルチバースと言いたいのかもだが、他の人たちが日本の戦国時代みたいなのにそれ必要?
人の過去未来を記した書物が何なのか、ハナの血筋(の女性?)が代々担ってきた「輪廻師」とは、「無限」とは何か、分かる場面がないなど、枝葉のことは過剰なくらい言葉で語るのに肝心なところの説明がないのでフラストレーションが溜まる。
世界の終わりが「核戦争」というのは古臭い。
ハナの現宇宙で起きていることは、ユキの凄まじい恨みの思念から始まったのでしょうか。
ユキ、ハナ、ソラ、と、名前が自然のもので共通しているのは、「輪廻師」の役目を受け継いだ者ということだろうが、ハナ(とタケルの犠牲)に導かれた(輪廻師の役目?)ソラが、発端となるユキの悲劇を防いだので、歴史が変わったというマルチバースの話だったようです。
ラストは「無限」と「ユキ(多分)」に元気に手を振って見送られ、ハナはハードな宿命から開放された、運命を記した書物も「輪廻師」も夏木マリの湯婆婆も存在しない、違う宇宙で生きている、いうことだろうが、新鮮味がなく、やっぱり古臭い感じがする。映画のキモ、一番肝心なところなのに。
(でも、映画としては好き)。伊東蒼、熱演!
共感、コメント、そしてフォローまで、ありがとうございます。
この作品については、悶々とした想いしか残ってないかな。
ファンタジーとかSFって、そんなことないだろうと否定しちゃったら、元も子もない。先ず、受け入れて楽しもうってのを信条としてますが・・・
まぁ、どうしてもダメだってのも中にはあります。
よろしくお願いします。