「MY SWEET ALIEN」宇宙人のあいつ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
MY SWEET ALIEN
ザ・コメディな予告とポスターに惹かれて鑑賞。日村さんの存在感が良いですね。
飯塚監督らしく、ほのぼのとしたコメディの中に切なさを交えつつも、ハッピーエンドへ向かう、その道中のくだらないけど笑えるギャグを楽しむ最高の作品でした。
地球に留学的な感じでやって来た土星人の日出男があと1ヶ月で土星に戻らないといけない事を知った妹と弟、その事実を知ってた兄との1ヶ月の物語です。
朝食の様子がなんだか良くて、一つの器に多めの納豆を入れて、それを順にご飯の上にかけていくのが好きでした。黙々と食べるのもしっかりご飯を食べているなという感じがして心温まりました。
焼肉屋でタン丸々出した瞬間吹き出しました。すげぇ贅沢だな笑と思いました。夢ニスペシャル食べてみたいですね。
詩文が学生時代にあだ名をつけた相手が偶々バイト先のガソリンスタンドにやって来て、何かと因縁をつけて嫌がらせをしたり、実家の焼肉屋の貸し切りをドタキャンしたりと色々やってくるんですが、日出男の能力を使って、過去のあだ名(寝癖がサザエさんっぽかったからサザエくん)を付けられた自分を周りの人物に投影して、幻覚のように見せるというトラウマものを仕掛けられます。
その後サラッと仲直りしてるのもコメディしてるな〜と思いほのぼのしました。
想乃の妊娠問題。妹は出産を決意しますが、夢ニは出産には同意ですが、元カレのこれまでの行動だったりに納得いかず勝負しに行くという急展開、年齢の問題もありボコボコにされますが、日出男の能力をちょっとだけ使って無事に勝利して、兄妹仲良くアイスを食べるシーンまで飛ぶのも平和だなぁと思いました。
各役者の小ネタ多めなのも最近の邦画では珍しいなと思いました。特に日村さんのBOØWYへの愛が夢ニのキャラに思いっきり踏襲されていて面白かったです。マジ歌選手権を彷彿とさせる歌いっぷりが最高でした。
ラストシーン、夢ニと日出男が土星へと向かう方法が座椅子を操縦して飛ぶスタイルとかいうぶっ飛んだ感じで、途中で日出男を突き落とすシーン、兄妹を離れ離れにさせない策ですし、とても感動的なシーンのはずなんですが、突き落としたのだいぶ高いところだし大丈夫かなー?と心配もしてしまいました。そこはコメディなんでなんとかなってましたが笑
まさかの自宅出産!?という衝撃もさておき、日出男が想乃の子供に転生!?という怒涛の展開のままエンドロールに突入するもんですから、笑っちゃいました。あージャパニーズコメディって感じです。
物語に深みがあるわけではありませんが、クスッと笑えて、少しだけほろっとくる、丁度いいが敷き詰められている理想的なコメディ映画だなと思いました。あまり宣伝してないので人入りが少ないのが惜しいですが、かなり良い作品でオススメでした。
鑑賞日 5/23
鑑賞時間 14:50〜17:00
座席 F-4