「ファンとしてアイドルの動きは楽しめますが、Pの薄さと展開の雑さが目立ちます」アイドルマスター ミリオンライブ! 第2幕 Naotoさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンとしてアイドルの動きは楽しめますが、Pの薄さと展開の雑さが目立ちます
アニメも4話通して各アイドルをうまく登場させているなと感じました。茜ちゃんの配信者としての素質には驚きましたね。その配信やアスレチックなどでのカメラワークもアイドルの可愛さがよく分かる表現になっていると思います。1幕公開前から感じていた3DCGに対する心配はこれまでの上映で消えました。ライブシーンでも日常シーンでも違和感なく楽しむことができました。
特に印象深かったのは1幕舞台挨拶で触れられていた蝶マークの発祥ですね。ギャグシーンからいい意味で期待を裏切られました。
気になった点としてはまず、Pの薄さ。トラブルが起こっても基本的にアイドルが解決します。プロデューサーの役割としては事前事後の激励称賛ぐらいで影が薄い。そのトラブルというのもアニマスのあずささん回ぐらい突き抜けていればギャグとして見れたものの、中途半端に現実要素が入っているせいで楽しめないです。(フラッシュモブをしてもあれほどの人を集められるとは思えない…素直にアイドル衣装で呼び込みしたほうがいいのでは)
序盤に亜利沙との掛け合いで桃子の暗い過去が出たため、その点をもう少し深掘りしてから桃子の心理的成長が見られたらとも思いました。
アスレチック回はギャグとして見れずあまり楽しめなかったです。いかだ作成からとんでもない高さから落下して着水はギリフィクションとして見てましたが、ちぎれるロープやボルダリングはアイドルが心配でなりませんでした。ジップライン降下直後に落ちたら岩肌激突ですし、あの高さの壁から小学生もいる子供アイドルを突き落としたりする光景をPや事務員が何もせず見てるのは不気味でした。フィクションと言われたらそれまでですが、ある程度のリアリティが無いと物語に没入することができないので。
1幕から感じてたことですが、私服や髪型のバリエーションがほしいですね。私服は1着しか見てないですし、髪型も私の記憶ではレッスン中に髪型を変えるということもせずいつもどおりでした。1幕の私服(スカート)公園ダンス練習も違和感ありましたが、プロ意識の高い桃子が劇中ドラマで着ていた服をそのまま日常でも着るとは考えづらいです。
静止画のライブシーンもあったことから予算が少ないのかなと感じちゃいました。
ここまで盛り上がるようなライブシーンも無いため、本放送では8話まで話題になることは無いと思います。3幕の予告ではAS組の信号機との兼ね合いがあり、起伏のあるストーリーが来るのではと期待します。