「表面に現れない本当の感情」アンダーカレント szmushiさんの映画レビュー(感想・評価)
表面に現れない本当の感情
クリックして本文を読む
リリーフランキー演じる探偵 山崎道夫のキャラクターがとてもよかった。
恰好から、発言から、何から何まで胡散臭いが、仕事はしっかりこなす。
変なんだけど、言動にかっこよさを感じるから段々と好きになっていく。
特に、主人公が、夫のことは私の方が分かっていると発言したのに対して「人をわかるってどういうことですか?」と考えを揺さぶる問いを投げかけるシーンが印象に残った。
真木よう子、永山瑛太もとてもよかった。
「怪物」の時も思ったが永山瑛太の、自分の感情を隠しながら取り繕って生きる演技がとても良い。
ラストでかなえと悟が本当の感情について語り合うシーンでは、本当の気持ちとは何だろうか、実は自分でも自身のことはほとんどわかってないよなと考えさせられた。
観た後の満足度が高いわけではなかったが、ふとした時に何度も思い返し、考えさせられる。嚙み締めることで面白さが沸き上がってくるそんな作品だと感じた。
原作はアフタヌーンコミックスということを見た後に知った。
「スキップとローファー」や「ヴィンランドサガ」など最近みて面白いと思った作品はアフタヌーンであることが多い。
「Undercurrent」
1.底流、下層流
→奥底に動いている思想、感情
2.(表面に現れない)暗流
→表面に立たない不穏な動き
コメントする