「やりきれてないと思われる。」アンダーカレント U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
やりきれてないと思われる。
なんじゃこりゃ?
そこそこ期待してたのだけど…何なのかがよく分からない。瑛太氏だけが芯を喰ってたような気がする。
夫の失踪から話が始まって、なんかウダウダ展開していくのだけど、よく分からない。
登場人物としては…
友達を見殺しにした過去をもつ、夫に失踪された女
その友達の兄(妹が大好きだった)
虚言癖をもち失踪した夫
で、
何も起こらない。
いや、起こるのだけど至極どうでもいい。
フランスでは人気の漫画らしい。
静止画と動画ってのが明らかに違う。
絵画でない限り静止画には脳内の補填が必要不可欠に思う。で、その補填される様々は見た人の人生経験から想起されるものだと思われる。
映画はそこが根本的に違う。
補填するわけではなく、読み取ろうとすると思う。
答えは全て絵の中にある。
…で、頑張ったけどよく分からない。
例えば、海岸のカフェで対面するシーンとかでも、胸中は煮えたぎってんじゃないのかと思われる。
夫に対する愛情は薄れていたとしても、その責任感の無さとか自身のプライドとか費やした8年もの時間とか、どえらい事になってんじゃないかと。
で、そこを隠すからアンダーカレントなんて題名がつくんじゃないかと思うのだけど…
完璧に隠しすぎて最早「無」だよね。
そして、あなた相当強いよね、強すぎるよね。
最後の台詞が全く皮肉に聞こえない程、切り捨てたよね。
アレが正解なのかしら?
あのフルサイズの引き絵が正解なんでしょうか?
慮れとでも言うのか?
それぞれの表に出さない内面を汲み取れと?
ならば、その前にキャラに感情移入できるだけの材料をくれよ。
退屈で寝たわー
原作読んでないけど、この配役で合ってるのかしら?
総体的に線が太いように思う。
兄とかもなんでそこまで暗いのかよく分からない。お前が妹を殺したのか?って感じだ。
瑛太氏はクズ男をやらしたら日本一だと思う。
ウダウダ御託並べてたけど、子供に縛られる未来が悍ましかったんだよね?
唯一、彼には落とし所があったように思う。
なんか、人を理解する事の幻想みたいなレビューも多いのだけど、他人なんか理解できる訳がない。他人を理解出来ると思う事自体が傲慢ではないか?だからこそ思いやりなんて文化があんじゃないのか?
…などと常日頃から思う俺は、よっぽどさもしい人間で、寂しい人間なんだなと思う。
合掌。