うつぶせのまま踊りたいのレビュー・感想・評価
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リアル中2病
行き場の無いモヤモヤを抱える2人の若者の話。
喫茶店でバイトをし、思いを詩にしたためる女性と、書きかけのそれの下の句を書いた女性が意気投合し…山田は背景がないから何が引っかかっているか判らないし、七子もそれだけ?
作中でも言っていたけれどただのワガママで、もう少し背景みえたらね…上っ面だけに感じてしまった。
壊す詩人の会
「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2022」で上映される4作品の1本。内向的な主人公の芽衣子が何かのきっかけでそれを破っていくという構成は『ラ・マヒ』と通じるが、本作ではプロレスの代わりに詩がそのきっかけとなる。
エネルギッシュで奔放な女性・環七子と出会う事でそれが感化されていくわけだが、彼女を含めた登場人物達に現実味が感じられない。もちろん環七子にもやんごとなき事情を抱えていたというのは理解できるも、誰一人感情移入できない人物が集った『かたつむり食堂』に近い雰囲気を感じ、どうにも鼻白んでしまう。感情を爆発させる行動が破壊というのも…あれじゃ"叫ぶ”ならぬ、壊す詩人の会だ。
キーとなる詩も、ポエティックセンスが皆無な者として心を動かされず。「ホラーが苦手」、「あの監督の作品は嫌い」といった具合に、映画との相性は確実にある。おそらく自分に詩のセンスの素養が少しでもあれば、また違った感想になっていたかも。
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