「シボレーとフォードと、時々トヨタ」オットーという男 ストレンジラヴ氏さんの映画レビュー(感想・評価)
シボレーとフォードと、時々トヨタ
「最近の奴らは意気地なしだ、だが我々はしぶとい」
この15年間、トム・ハンクスがどれだけイーストウッドにヤキモチを妬いていたかがよく伝わってきました。
フォード派の親友に対して頑固なまでにシボレーへの忠誠を貫くオットーの姿勢が本当に笑えた。
男寡のガンコジジイ、多民族な隣近所、巻き込まれるご近所トラブル…なんかフォードの車でも似たような話を15年前に観たぞ...
それはさておき、脚本は非常に丁寧。しっかりと伏線回収をしてくるあたり、製作陣の誠実さが伝わってくる(伏線回収を丁寧にやり過ぎて展開が読めてしまうくらい。なのでもう少し雑でもいい)。時代に取り残されたアメリカのガンコジジイって結構好きなんだよな...
単なるハートフルウォーミングではなく、昨今アメリカが抱えているであろう社会問題をちらつかせることでやや苦味が加わっている点も捻くれ者の僕には好印象でした。
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