「効果音も説明もない淡々とした展開」私、オルガ・ヘプナロヴァー　Kさんの映画レビュー（感想・評価）

クリアなモノクロ映像は、登場する女性たちの容姿とあいまってとても美しい。
ただ、効果音も説明もない淡々とした展開は、実在の人物の物語であることを演出するための意図的なものなのだろうが、それにしても時代や場所の説明すらないのはさすがに不親切だと思える。
というのも、主人公がこのような運命を辿ったのは、少なからずこの時代のこの国であったことが影響しているのではと思えるからだ。彼女が今の時代に生まれてたら、変わり者であってもどこかに居場所を見つけて、不幸にはならなかっただろう。