もう、歩けない男のレビュー・感想・評価
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地味だけど、なかなかの佳作
重度の障害を負った主人公が自棄になりながらも家族や上司や介護士の支えもあって、徐々に前向きな気持ちを取り戻していくという日テレの24時間テレビのドラマのようなストーリー。 内容自体はベタではあるけど、車椅子からベッドに乗り移ったり、コンセントに挿し込んだりといった些細なことでも四肢麻痺の人にとってはいかに大変なのかをじっくり描いているのは好印象。 ポルノビデオ鑑賞やバイアグラのやり取りやセックスシーンなどの性的描写をもう少し控え目にして一般受けし易いものにしていたら、「コーダ あいのうた」並みの評価は得ていたかも。 (クリスティーン役のシャノン・ルシオがオーバー40とは思えないほど若々しくて、綺麗なのが救いだが・・・) ただ、邦題の「もう、歩けない男」というのはいかにもセンスが無い。 毎度の事だが、このロングライドというニッチ系配給会社はネタでやってるとしか思えないくらいネーミングセンスが酷い。 これならば、原題のままで良かったのでは?
もう一度生きるために
人生上り調子だった男が、一度の愚かな過ちにより四肢が麻痺し・・・。絶望に打ちひしがれる中、家族や仲間たちとの触れ合いにより変わっていく物語。 まさに順風満帆な暮らしを送っていた主人公アダムが、酔った勢いで池に飛び込み・・・目覚めたらもう歩けない体になってしまっていた。 実話を基にした作品とのことですね。一気にどん底に落ちたアダムは自棄になり、助けようとしてくれる家族やヘルパーにもきつくあたり・・・。 不幸な事故に遭ってしまったからといって許される態度ではないが、もし自分だったら・・・。やはり平然としてはいられないだろうな。。 リハビリにより、少しずつできることが増えていっても、過去の栄光を思い出すたびにまた気持ちは沈み・・・。 再び湖に訪れるシーンは思わず一緒に泣いてしまいそうになる程・・・心に沁みた。それが生まれつきだったり、交通事故だったり、色々な原因はあり得るけど、厳しい言い方にはなるが、愚かな行為だし、そんな自分自身に感じるモノがあったんだろうなぁ。。。 愚かな行為といっても、ワタクシ自身も酔ってバカをやらかさないかと言えば絶対そうとは言い切れないし、怒りも悲しみも愚行も、とにかく自分を抑える力、冷静さは本当に大切なんだなと…。 ただ、またあそこに行ったのは生きる為だったのだと信じたい。 介護士さんの存在は良かったですね。冗談を忘れずにいつつも、全てやってあげるといったスタンスでは決してなく、やれと言いつつもその手は咄嗟に備えられ…。また、彼女は彼女の物語があったようで。「サーシャっ‼」には元気づけられた(笑) 上司も良かった。アダムへの言葉は、捉え方によっては聞こえも変わってくると思うけど…それでも久々に聞いた彼の一言は泣ける。 とにもかくにも、自棄になった男が感謝と努力の大切さをしり、成長していく姿にはグッと来させられたし、自由に動く体があってもなお中々頑張れないワタクシ自身を見つめ直すきっかけにもなった作品だった。
こんな言い方ってどうかと思うけど アダムはこうなった方が あのまま...
こんな言い方ってどうかと思うけど アダムはこうなった方が あのまま先へ行っていたよりも 人間らしい人生を送れた気がする
自業自得
会社で営業のアダムは、部長に昇進し、恋人と婚約し、一軒家を購入し、順風満帆な人生を歩んでいた。しかし、新居を祝うパーティの最中、酔っぱらい、池の浅瀬に頭から飛び込み、骨髄を損傷した。入院生活が続き、休職せざるを得なく、やっと退院してからも、婚約者に逃げられたアダムは、自暴自棄になった。しかし、リハビリ施設での車椅子仲間や厳しいヘルパーとの出会い、により、出来ることをしていく事が必要だということに気づき、努力した、という事実に基づく話。 偉そうなアダムに全く共感できず、厳しいヘルパー役のレナ・オリンが良かったくらい。 彼女役のシャノンルシオは魅力的だった。
誰にでも起こりうる話しだ。 最悪から幸運に転換する起点は何か?
主役アーロンさんの四肢体麻痺の演技は実に素晴らしかった。 自己主張の強いちょっと嫌な奴だけど、 仕事には熱心で負けず嫌いで正義感がある。 つまり、悪い奴ではなく、 よくできる男なのだ。 終身身体障害となった自分に、 周囲は実によくやってくれている。 でも、自分は自分にイラついている自分に気づいたとき、 皆んなに感謝するだけでなく恩返しをすることに気づく、 その時、化学反応起こった。 これは実話であったようです。 そして、 信じられない展開がエンディングに実写される。 なるほど、観ても損はない、 元気のもらえる映画だ。 ⭐️4.5です。 それにしても、 観客は自分を含めて二人だった。 大ヒットテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマン役で知られる アーロン・ポールが主演を務め、 当たり前の日常を失った男が、 周囲の人びとに支えられながら再び前向きに歩み出していく姿を描いたヒューマンドラマ。 。.:☆*:・'(*⌒―⌒*)))
既視感
お湯の映画を観たいという妻を押し切ってこちらを選択。 妻には申し訳ないことをしたかも。 まず、主人公に感情移入しにくいのは事故に遭う前の状況。 それほど敏腕というわけでもなく、結構なお調子者。 事故後も当然同情すべき点はあるものの、 障害を負ったからと言って傍若無人な振る舞いは許されるものではない。 家族の献身や葛藤もそれほど描かれることもなく(恋人に至っては逃避して) 結構裕福な感じもあってかなり違和感を持ちつつ推移する。 ロシア人女性(なぜこの時期ロシア?の観はあるが、事実に基づいて?)の登場はかなりインパクトがあって、 爽快でここから一気に上がるのかと思いきや・・・・・・。 最後までスッキリせず、ラストは唐突で尻切れトンボと感じた。 実話に基づく物語、全体の流れには既視感がある。 最強の2人? 深みに欠けた。
23分の奇跡
ヒャッハーで四肢麻痺となった金融会社のエリートの話。 BARで店員をゲットして、部長昇進が決まる中、湖畔の家を買ってパーリー開いて飛び込んで…。 そりゃあやさぐれるよな、なお話しだけど、クズ鉄でキレたりその後の行動は理解出来ず。 とりあえず高慢チキチキマシーンですね。 ナイスなロシアンミズに出会い、少しは開き直れたけれど、ん~…日本人的感覚からしたら結局は甘えなんですかねぇ…。 ザ・アメリカンムービーな実話に基づくお話しで、結構面白くはあったけれど、実際に経験したことがあるところではないもので感動させ様としているところが中途半端で受け入れきれず、イマイチ没入出来ずという感じかな。惜しいっ! エフゲニア&サーシャは素晴らしかった。
歩けなくなった男
実話。主人公は2018年に亡くなられたようだ。 何もかも上手くいっていたのに一瞬調子に乗って浅瀬の湖に飛び込んだだけで、何もかも失うなんて、、、 勿体無い。 周りの大変さ、本人の苛立ちが伝わり色々と考えさせられながら鑑賞しました。 人生はいつ、どこで、想像つかない事がやってくるな。 改めて大事に生きたいと思った。
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