「地味だけど、なかなかの佳作」もう、歩けない男 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
地味だけど、なかなかの佳作
重度の障害を負った主人公が自棄になりながらも家族や上司や介護士の支えもあって、徐々に前向きな気持ちを取り戻していくという日テレの24時間テレビのドラマのようなストーリー。
内容自体はベタではあるけど、車椅子からベッドに乗り移ったり、コンセントに挿し込んだりといった些細なことでも四肢麻痺の人にとってはいかに大変なのかをじっくり描いているのは好印象。
ポルノビデオ鑑賞やバイアグラのやり取りやセックスシーンなどの性的描写をもう少し控え目にして一般受けし易いものにしていたら、「コーダ あいのうた」並みの評価は得ていたかも。
(クリスティーン役のシャノン・ルシオがオーバー40とは思えないほど若々しくて、綺麗なのが救いだが・・・)
ただ、邦題の「もう、歩けない男」というのはいかにもセンスが無い。
毎度の事だが、このロングライドというニッチ系配給会社はネタでやってるとしか思えないくらいネーミングセンスが酷い。
これならば、原題のままで良かったのでは?
コメントする