「アクション映画のお手本のような佳作」ロスト・フライト じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画のお手本のような佳作
平和そうな親子のやり取りから始まりますね。「大晦日には間に合うよ」って娘に約束する☞間に合わない確定(笑)
進路に台風いるけど?避けちゃダメ?☞巻き込まれる確定
急に護送☞こいつがなにかやらかす確定
うるさい客☞凸る
というわけで、最初から暗雲満載のオープニングだあ
案の定、落雷で不時着(飛行機って落雷に強いのではなかったか?)
不時着先は反政府ゲリラの巣では無いハズ☞そこ!
バトラー機長は、例の怪しい殺人犯を連れて施設を探しに行く。☞やっぱりはぐれる(そりゃサバイバル訓練を受けている軍人なら当然)
何故か壊れてるはずの電話で会社に連絡できる(ええ?!)☞当然イタ電扱いされて切られる。機長のポンコツさはIDを忘れること。
というわけで、色々起きるが、コンパクトにまとまっており、スピーディーな展開に引き込まれる。
バトラー機長はマシンガンを持っても素人感満載だ。余計な音は立てるし、気合いだけのノープラン凸を企てる。
まーそこはいいよ。
最後にクライマックスは不時着した飛行機をまた飛ばそうとするところだね。最初にそこに注力したらいろいろOKだったのではないかなあ?ムダに汗かき殴られ、家康くんなら脱糞しそうなことの連続を何とか乗り切り、救助部隊と殺人犯と力を得てゲリラを一掃した上に、何とか穴だらけの飛行機を飛ばして脱出だあ!!!
まあ、お決まりの本部との喧々諤々のやり取りはなかったので、ポンコツ運行管理者をぶん殴るなんて展開にはならなかった(笑)
飛行機ものは「非常宣言」や「フライトプラン」のように密室でのサスペンスが主だが、この映画は地面に足をつけているサバイバルだ。正直、残酷シーンも多いが、あっさりしている。殺人犯ガスパールの背景にも言葉だけで深堀はナシ
ほかの乗客やゲリラの背景も特にしないので、大きく気持ちが揺さぶられることもない。
ダイ・ハード的なアクション映画で気楽に見られる。飛行機ものにハズレ無しと言える。