「【”私には機長として乗客を守る責任がある!”次々に降りかかる災難の中、機長は皆を鼓舞し、身体を張って奮闘する。確かな操縦技術と強いリーダーシップと思わぬ相棒とのバディ振りが胸アツだった作品。】」ロスト・フライト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”私には機長として乗客を守る責任がある!”次々に降りかかる災難の中、機長は皆を鼓舞し、身体を張って奮闘する。確かな操縦技術と強いリーダーシップと思わぬ相棒とのバディ振りが胸アツだった作品。】
■悪天候の中、トレイルブレイザー社119便はシンガポールからホノルルへ向かっていたが、落雷により全電源がシャットダウンする。が、トランス機長(ジェラルド・バトラー)と副機長デレの操縦により、ある島に不時着する。
だが、その島は反政府ゲリラが支配する危険地帯であった。
トランス機長は、犯罪者として移送中だった元フランス空軍のガスパール(マイク・コルター)の経歴を制御不能になった機内で命を落とした彼の移送担当警官が持っていた彼の持ち物から知り、彼の手錠を外し、脱出の手掛かりを求めてジャングルに入って行く。-
◆感想
・飛行機墜落映画あるあるであるが、今作も愚かしき運航チェックマンの悪天候にも関わらず、トランス機長の”迂回ルートを・・。”と言う言葉に対し”燃料と時間が勿体ない。”と言う理由で悪天候の中、無理に飛ぶが、落雷により電気系統がヤラレ制御を失った119便はフィリピンのある島(その後、ホロ島と判明。)に緊急着陸する。
ー 緊急事態時にも関わらず、トランス機長と副機長デレの的確な操縦が見事である。それにしても、どんな時でも飛行機の中でシートベルトを外すと、命取りになるのだな、と再認識する。亡くなったスチュワーデスが不憫である。-
・ホロ島に不時着した後、不安定になっている乗客たちに、トランス機長がキチンと状況を説明してからガスパールと探索に行くシーン。
ー リーダーとして、やるべきことを”一つ一つ確実に”やって行くトランス機長のリーダーシップの高さの片鱗が伺える。そして、副機長のデレも電気系統復活に一人努力するのである。-
・トランス機長と行動を共にするガスパールの存在も、心強い。居なくなったかと思ったら、トランス機長が廃墟の中で必死に電話回線を繋げている時に、襲い掛かるゲリラの一人を何とか斃したその瞬間、銃を2丁抱えて現れる姿。
ー 彼は、逃げれる状況下の中、ゲリラから銃を調達してくるのである。-
・そして、トランス機長は本社に電話するも、間違い電話とされ切られるが娘にも連絡し、漸く救助体制が整う。そして派遣されるトレイルブレイザー社の緊急派遣部隊。
ー ここは、少し驚く。航空会社って、あんな凄い戦闘能力を持つ人々を雇っているんだ!
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・だが、乗客の元には反政府ゲリラが現れ、皆を人質にする。
ー ここでは、ガスパールの元軍人としての的確な判断が効いている。機長として救いに行こうとするトランス機長を制し、二人は音を立てずに捕らわれた観客の所に行き、見張りをハンマーでガスパールが叩き殺し、皆を脱出させる。
ココでの、トランス機長が自ら囮になって敵の前へ丸腰で行く胆力と、機長としての責任感が凄い。更に殺されかけたその瞬間、ゲリラを吹き飛ばす緊急派遣部隊の銃弾。-
■副機長のデレが電気系統を復活させ、トランス機長がゲリラの銃撃雨霰の中、飛行機を飛ばすシーンは、正に手に汗握るシーンであった・・。
そして、ガスパールは”俺は残るよ”と言ってゲリラの金を奪ってジャングルに消えるのである。
・そして、トランス機長以下、見事に脱出し生き残った人々が別の安全な島に着陸し抱き合う姿と機長への尊敬の眼差し。
だが、トランス機長は足と肩に銃撃を受けつつ、皆が飛行機を出た後に機内に一人残り、に暫く席に腰掛け機内を眺めるのである。まるで亡くなったスチュワーデスや一部のゲリラに殺された乗客の無念を思うが如く・・。
・ラスト、トランス機長は愛する娘に、タラップに腰を掛け穏やかな顔で電話をするのである。”今から戻るよ。”
<今作は、ジェラルド・バトラーの渋い魅力と共に、機長としての責務を熟す姿と、犯罪者ガスパールとの見事なタッグが印象的であった作品である。
”ジェラルド・バトラー主演作に外れなしの法則”は続くのである。>
いつも納得のレビューを参考にさせて頂いています。ただ1点、あれはゲリラの金ではなく、緊急派遣部隊が持参した金だと思います。弾切れしたガスパールが味方の弾倉を補充する時に見つけ、また緊急派遣部隊が出発する時、金を持っていたはずです。
おはようございます。
本作時間合わずでスルーするつもりでしたが、NOBUさんの星だけ見て、やはり行かねば!とレイトショー21時半から行ってきました。ジェリー作品にハズレなし同様、NOBUさんの評価にハズレなし!でした!観て良かったです。