ジョン・ウィック コンセクエンスのレビュー・感想・評価
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怒涛のアクションを楽しむ
全部詰め込みましたと言わんばかりの、怒濤のアクションが楽しいです。
ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)のアクションは、スタイリッシュというよりは泥臭く、なにがなんでも絶対殺すマンという印象でした。
本作ではそこに、ケイン(ドニー・イェン)の、洗練されつつコミカルというアクションが加わりました。
シマヅ(真田広之)はアクションとしての見せ場が少ないのが残念でしたが、やっぱりかっこいい。もっと見たかった!
砂漠化問題に関心がないという切り出し
男の辿る道
ウィックの怒りの終結を見せつける。
全てを失っていった男が辿る物語。
自身の怒りにより進む道を誤った男が、彼を慕う男たちとの交流を通して選択する道を彼の目線ではなく彼を見てきた者たちから描くことで、より男たちの哀愁を漂わせた物語に仕上がっている。
よりハードになったアクションと哀愁が観てるものの心を満たしてくれた。
まさに映画体験
映画自体がかなり長いはず。しかしながらジョンウィックの世界観、キャラクターへの感情移入、圧倒的アクション、話の展開が見事にマッチしている。ゲームのような映像と撃ち合うシーンがさらに独特の世界観があり、男の子なら大好きなはず。
途中のアクションに少し戦闘シーンがここの尺は長いなと感じるがそこを踏まえて見ると、彼のキャラクターと映画全体に意味を形成しているんだなとわかる。
最後の階段のシーンは本当に象徴的であれほど観客に彼の今までの傷をえぐられるような痛みを覚えさせるシーンはない。
ええねん。
3作目でちょっとお話が複雑になったので、心配しておりました。杞憂でした。
3時間近い上映時間でしたが、事前情報ゼロでみたのが功を奏したのか、間延びも飽きもせず最後の最後の最後まで面白かったです。
出だしにやられました。オープニングの「ドーン」「ドーン」「ドーン」と繰り返される音。胸を震わせます。IMAXの本領発揮。
映画の中のシーンや演出も、西部劇は入ってるわ、「座頭市」はあるわ、「椿三十郎」的なもの、東映やくざ映画の最後に健さんが相手の組に一人殴り込みをかけてる立ち回りっぽいもの、「鎌田行進曲」的なものなど、勝手に一人想像してました。あ、冒頭は「アラビアのロレンスやん」と思ってたら、ここはオマージュらしいですね。
シリーズ重ねるごとに「う~ん・・・」って感じ
キアヌ・リーヴス演じる、伝説的殺し屋ジョン・ウィックの第4作。
ざっくりとしたあらすじは、殺し屋の連盟?から逃れるため、自身の命を狙う有象無象に、多彩な戦闘アクションで無双していくっていう所謂「いつものジョン・ウィック」。今作の目新しいところは味方・敵ともにかつての殺し屋仲間が参戦するところ。
タイトルにも書いた通り、正直「う~ん・・・」って感じ。
「何故か」と考えたところ、「戦う理由に共感し辛い」ってのと「アクションのマンネリ化」が理由かな。
第1作は戦う理由に共感できたけども、シリーズを重ねるごと、特に第3作以降は「あれ、何のために戦っているんだっけ?」と感じることが多くなった。
また、齢60近いキアヌ・リーヴスのキレッキレの数多のアクションは素晴らしいんだけども、どうしても1対1の戦闘シーンの長尺は飽きを感じてしまう。そこが本作の売りで、「じゃあ数に任せてマシンガン連射or爆発物大量投擲でせまってくる敵が見たいのか?」と言われると難しいのだが、どんなに素晴らしいアクションも、それが10分以上続くと微妙に感じてしまった。第1作を見た際に、とどめのヘッドショット決めていくスタイルは斬新に映ったんだけどもね・・・。
あと、シリーズ重ねるごとに世界をまたにかけはじめるのは何なんですかね・・・。
勿論、「え?キアヌ・リーヴスのアクションを観る映画でしょ?」っていう前提なら高評価かもしれない。ただ、私はそこだけを期待して観に行った訳ではないので少々辛口のレビューになってしまった。
ちなみにエンドロール後にも1シーンあるので、退席のタイミングはご注意を(あれもいるかなぁ)。
衰えないパワー
ガンアクションがさすがに・・・
数々の死闘に身を投じてきたジョンを待ち受ける「コンセクエンス」とは?世界中をまたにかけた2時間49分ぶっ通しの殺戮マラソン。これがおもしろい!
数々の死闘を時には独りで時には犬と時には支配人と乗り越えてきたジョン・ウィックはいつしか裏社会から抜け出し自由の身になりたいと思い、主席連合に立ち向かうため銃を握る。しかしそこには主席連合の卑怯な若きイケメン小心者野郎グラモン侯爵の姿が…。
キアヌ・リーブス主演大ヒットバイオレンスガンアクションムービーの第四弾。シャロン役 ランス・レディックの遺作でもある。前作はシリーズ史上最も過激なバイオレンスがウリとなりストーリーはほぼ皆無で肩透かしを食らってしまったため、素直に本作も必然的に期待出来なかった。上映時間約2時間49分でキアヌ・リーブスの発する単語は少なく8割アクションという事前情報を耳にしイヤな予感がするが映画館へ。しかしこれが見事に"撃ち"砕かれた。いきなりトンデモニッポンの中で繰り広げる銃撃戦のシーンで銃対弓矢の対決。これは絶対的に不利だろうと思ったが弓矢にまさかこんな使い方があったとは…いやぁシビれた。前作とは違いストーリーが「意外としっかりしてる」のだが本作もストーリーの薄さは気になってしまった。シリーズ作品の宿命なのか…しかしそんなことはどーでもよくなるくらいアクションが素晴らしいのなんの。パリのど真ん中でマッスルカーを運転しながら銃をぶっぱなすわハネられるわ噛まれるわ蹴落とされるわ(ノースタント)見たことない銃弾で射殺されるわこの世の映画のアクションシーンをギュッと詰め込みえいやぁ!とブチこんだ感じ。アクション!アクション!アクション!しかしこれが飽きない!音響はさすが7.1ch。まるで自分が映画の世界に入り込んだようにアチコチに銃声が飛び交う。特に冒頭シーンの効果音の音圧がすごすぎて自分の耳が心配になってしまったくらい。エンドロールで流れるシマヅ・アキラ役のリナ・サワヤマが歌う「Eye For An Eye(目には目を)」は彼女の綺麗な歌声で余韻にどっぷり浸かることができるので必聴。
最後までご覧になった方はわかると思うが邦題を前作、本作でも登場しかなり重要なキーワードである単語「コンセクエンス」に変えた配給会社様に拍手を送りたい。本作は今までのシリーズ作品のオマージュが捧げられておりさらにファン歓喜すること間違いなしのあのBGMが使われていたりとジョン・ウィックシリーズの集大成かつピリオドを"撃つ"作品であることは間違いない。まさにスクリーンで観るべき作品だ。
ひたすら長い
初ジョンウィックだったけど、今までのあらすじ分かりやすくてよかったです。
・なんでハリウッドは日本舞台になるとテンポがおかしくなるの!?
・頸動脈切られているのに、元気でバリバリ走り回っている
・ドイツでは目の前で人が死んでるのに踊り狂ってる
・日本ではお相撲さんがドスコイで銃弾はじいてる
・パリの凱旋門もヤバすぎ
・最後の決闘シーンは10歩とか言われてるのに日本人の方20歩歩いてるよね!?(盲目だから?)
・先に逃げたはずのジョンに合流したヒロイン見て「えっ、梅田駅で迷ったの?」って笑いをこらえるのに必死
・戦闘シーン見せたいのか刀で切っても銃が頭貫通してても戦う戦う!
・手裏剣が出てきたのだから、手裏剣で戦うの見たかったなー
最初は暴力シーンにニチャァってなってたんだけど、すぐに「し、⚫️ね…はよ⚫️ね………」ってなりました!露骨なシャク稼ぎとエキストラ節約すな!お面とか被せて戦わせろ!
はーーオモロ(オススメはしない)でしたわ。
こんな上質なクソ映画みれてサイコー!!
殺しの数こそ友情の証
◉悪に背く
悪に背く悪は正義か? と言えば、そんな法則はない。ただ、そこに自分の流儀を貫いたり、愛する者に変わらぬ愛を捧げたりする強い意志はあるだろう。その意志が正義に直結する訳でもないが、ここまで鮮やかなアクションが切れ目なく披露されて無数の敵が倒されると、これが正義だと言う感覚は生まれてしまう。
ジョン・ウィック、ケイン、シマヅ、トラッカーは人間味を残す悪者として頑張る一方で、主席連合のグラモン侯爵はただの凶悪・冷酷の塊のように描かれて、こちらも小気味良かった。笑い顔がかえって愛らしい。
◉超ドッグファイト
ファンタジーの域に達しそうな殺りくシーンだったが、とにかく戦う者同士の顔が近い。銃弾はごくごく至近から放たれ、拳やヌンチャク、ナイフ、斧も敵の身体のギリで振るわれて、目まぐるしい命懸けのショータイム。技術的に可能かどうかは抜きにして、シマヅの一派は弓矢まで顔の前で射て、思わずフッド;ザ・ビギニングの矢の連射シーンが浮かんだ。
そして、止めは頭を打ち抜いて殺す。ライフ値をしっかりゼロにする殺しは非常にエグいけれども、インベーダーゲームの終盤のようで、緊迫感は途切れなかった。
そして、真田広之がジョン・ウィックに投げた「できるだけたくさん殺していってくれ」の一言はふてぶてしくてやるせ無くて、コミカルで、このシリーズにぴったりだった。早めに出てきたこのセリフで、アクションへの陶酔感が、めっちゃ深まりました。
◉殺しの量も質も満たす
シマヅとの共闘を除いては、ウィック(+1名)が、押し寄せる多勢を相手にする戦い。いくら防弾チョッキを生かしても、今のは致命傷だろうと言う死線を越え、無理目の勝負を頑張る。
ナイトクラブの妖しげな人混みはもちろん、ビルの壁や踊り場の暗がりやガラスケースの陰、街路を疾駆する自動車&バイク、果てしない石段の高低差などを、全てを防御の壁にしてジョン・ウィックは勝ち上がって結局、質も量も満たしてしまった。人がたくさん死んでいるのに何だが、これこそ掃討戦の快感。
俊敏な豹に似たイケメンと、多少の傷はものともしないタフガイが同居したジョン・ウィック。そしてケイン・シマヅ・トラッカーたちメインの殺し屋が、渋い! なんて言わせないぐらい、若々しかったです。ただ、ジョンは本当に死んだのか?
ありがとうジョンウィック
もうこれは・・・
これはもう稼いだ金をすべてぶち込んで、監督の個人趣味全開の映画である。鈴木清順、勝新太郎、北野武、ブルース・リーにジャッキー・チェン、武器のオンパレードに特殊部隊の野営殺戮法を含むあらゆる接近戦の関節技、マーシャルアーツ、忍法(笑)、カンフーなどやりたい放題。しかもその運動能力たるや日本の漫画でも加速装置なしでは到底対応出来ないような動きに生身の肉体で対応するセンスオブワンダーに加え、📖超犬リープ並みの犬や、🎦エリートや📖シンゴなどのミュータント系の桑田次郎の作品や石森の改造人間系に精通してるかのようなアクション、これはもう日本サブカルへの最大限のオマージュといって良い。背景には歌川国貞や豊國、相撲レスラーに梅田駅に道頓堀(相変わらず🎦ブレードランナーの拡大版だが・・)、パリロケではルーブルのドラクロワやジェリコーの前で演技させ、舞台はユトリロの立つ写真で有名なモンマルトルの階段、ここではまさかの🎦蒲田行進曲である。上った先の夜明けのパリ左岸の風景は、きっとミッシェル・ドラクロアのパリ眺望を思い浮かべることであろう。かくも絵画的要素を盛り込んで映像画面を彩った監督を僕はあまり知らない。特にかようなアクション映画ではなおさらである。さぁ思う存分楽しんで行こう。あっと、忘れていけない🎥AKIRA のオマージュもふんだんに。
シリーズ最高峰
2023年ベストムービー!(過去作予習必須!)⭐️⭐️⭐️✨
ラストの決闘へと至る階段でのアクション・シーンは、なかなか笑わせてもらいました笑
そして、決闘の場面…
ちょっとした"ひねり"が利いていて見事なラスト・シーンでしたね。
*キアヌ・リーブスのヌンチャク場面は、あまりにぎこちなくて観ていてヒヤヒヤしたんですが笑、より"リアル"なものを追求するとああいうヌンチャク捌(さば)きになるんだろうなと、観ながら勝手に納得してしまいました笑
もちろん、ブルース・リーがやればもっとカッコよくなるんでしょうけどね…笑
*長い長いエンドロールの後にオマケありです!
*そして…
ジョン・ウィックはきっとどこかで生きてるだろうなと思いました…続編希望!笑
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