ジョン・ウィック コンセクエンスのレビュー・感想・評価
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「報い」の連鎖から抜け出す夜明けと、「友」の存在。
◯作品全体
「夜明け」の演出が印象的だった。
冒頭、砂漠地帯での首席連合に対する復讐は夜明けからだった。そしてサンクレール寺院でのラストも夜明け。それぞれには「復讐劇の再開」としての夜明けと、ジョンが抱える「暗闇からの開放」の夜明けがある。
今までの『ジョン・ウィックシリーズ』には緑や赤の色味や影の強さが画面を占めていた。本作でも大阪コンチネンタルやベルリンのクラブでの戦いで使われていて、ジョンの周りにある策略や憎悪の連鎖の象徴のようだった。
複雑で、様々な感情を孕んだ色味や影。そういったものを一掃する、または予期させる夜明けの使い方でもあった。
ジョンを知らない人間からは「ババヤガ」、「キラー」として見られているが、家族のため立ち上がったジョンには、志を近くする友が集う。この友との繋がりをアクションで魅せていたのがすごく良かった。ケインとシマヅはそれぞれ娘を大切にしていることを知っているから、ケインは積極的に戦闘に参加しないし、参加したとしても致命傷を与えない。だからこそ重傷を負ったシマヅと対峙したケインの、なんとも言えない悲しげな表情が刺さる。
Mr.ノーバディとジョンウィックとの友情はシリーズを追っているからこそグッとくる繋がりだった。チディから犬を救ったジョンを見てMr.ノーバディは驚いた表情をする。Mr.ノーバディもおそらく愛犬を「たかが犬」として横目で見られ続けたのだろう。ただ、ジョンにとってみれば犬は「たかが犬」ではないのだ。それは一作目を見ていれば直感で感じ取れるはずだ。
ジョンとケインの関係性も素晴らしかった。互いに対立が避けられないことを分かったうえでリスペクトを惜しまない。サンクレール寺院前の階段で共闘する二人は最高にかっこよかった。ケインからするとジョンを放っておけば不戦勝で勝利できるにも関わらず、ジョンに手を差し伸べ、二人の決着へと導く。その姿に、本作では語られなかった二人の深い関係性が伝わってくる気がして、奥行きを感じるアクションだった。
ケインだけでなく、Mr.ノーバディも賞金ではなく恩義を選び、シマヅは訪れる災厄を承知で手を差し伸べる。ウィンストンやキングも最後までジョンの強さを信じ続ける。そうしたジョンを信じる友の存在が、最後に訪れる夜明けへと導いているようで、それがすごく心に響いた。
◯カメラワークとか
・ジョンの生死の境を印象付けるような明滅の演出があった。大阪を襲撃した後のグラモン侯爵のシーン、周りを騎馬が歩くところ。カメラとグラモン侯爵の間を騎馬が通って明滅するような画面になる。あとはポーカーのシーン。天井にあるシーリングファンがジョンたちに影を与える。こっちはシーリングファンによって首を刈るような構図になってるのもよかった。
・パリの廃屋のアクションは俯瞰でジョンをフォローし続けていてすごい面白かった。画面の上下左右から敵がでてくるからジョンが包囲されていることを強調するようなアイデア。よく見るとジョンが爆炎弾を当てた敵が別の角度で悲鳴を上げながら画面に出てきたりしてる。画面内の上下左右全てと画面外も使ったアクション。これだけ尺をとった俯瞰アクションって今まで見たことない気がする。
◯その他
・今作は相手役がどれも魅力的だった。端役もスモウレスラーのアクションとか大阪で初手にやられるアフロとか、ルスカ・ロマの挨拶しかしないヤバいやつとか。ベルリンのボス役・キーラの不適な笑い方、大きい図体と喘息のギャップも最高だった。なによりスコットアドキンスのキレキレなアクションが最高。ジョンを階下に蹴り落とした回し蹴りの高さと速さと綺麗さ。
シマヅ役の真田広之はもう少し派手なアクションあってもよかった気がするけど、あの渋さも良い。血を払って刀を鞘に収める動きとか、シンプルながらかっこいい。
・このシリーズのアクションはほんとに随一だと思う。確かに結果的にジョンが無双してるわけだけど、一人倒すのに劣勢から体制を立て直して相手を崩し、トドメを刺すという戦闘の戦術がキチンと描写されてる。モブ敵であってもガタイが良ければ真正面の戦いで苦戦するし、素早い動きのナイフ遣いも体制を崩しながら避けつつ体術でナイフを落としていく。これだけアクションに誠実な作品もそうないと思う。
・ジョンのアクションアイデアは本当に泥臭い。今作も弾切れした銃を解体して鋭利な箇所で敵を刺したり、ガタイのいい敵に対してヌンチャクを扇風機みたいにして攻撃したり、ゴルフクラブみたいに振り抜いたり。鉛筆一本で敵を倒すジョンウィックはチャプター4になってもスタンスが変わらなくて、とてもいい。でも防弾スーツが便利すぎるのはちょっとどうかと思う…。
・なんだかんだ言ってもケインのキャラクターとドニーイェンのアクションが良すぎた。あまりにも良すぎた。ぐるぐるパンチとかアクションに癖があるのがすごくかっこいい。仕込み刀の使い方とかチャイムを使ったアクションもとにかくアイデアが詰まってる。ドニーイェンはブルースリーをイメージしたというし、監督のチャドエスタルキは座頭市を意識したと言ってるけど、どっちも模倣ではなくてそれぞれの要素を組み合わせて新しいものになっているのが素晴らしい。ラストは自身も「報い」を受けてしまうことを予感させる悲劇的な終わり方だけど、そこに負を背負って対峙するキャラクターの美学が詰まってる。
シリーズMAXの質と量で魅せる復讐譚の帰結
怒涛のアクションと独特の世界観で毎回観客を圧倒するジョン・ウィックシリーズ、回を重ねるごとに上映時間が伸びて今回は2時間49分の大作になった。もちろん、頭から尻尾まであんこ、いや濃密なアクションが詰まっている。
正直、前回までの細かい設定を忘れかけていたので、公式サイトの動画とYouTubeのまとめ動画で(本編じゃなくてすみません)記憶を呼び起こして臨んだ。すると、映画館でも本編開始前に森川智之ナレーションのまとめ動画(公式サイトと同じもの)が流れる親切仕様だったのでちょっとびっくり。
いやはや、キアヌのアクションの相変わらずのキレの良さには驚嘆した。スーツが似合うあのスマートな体でバリエーション豊富な秒速アクションをこなす姿からあふれるババヤガのオーラ。そりゃ部分的にはスタントを使う場面もあるにしても、キアヌさん、今月で59歳よ? あんまり年をどうこう言うのは失礼だけれど、やはりすごい。相応の努力なしには、あの身体能力を絶対維持できない年齢だと思うので。
真田広之とドニー・イェンの殺陣からは、必殺の気迫が伝わってきた。スタエルスキ監督はインタビューで、ケインというキャラクターのモデルのひとつとして、座頭市が念頭にあったと明言している。確かにそんな感じ。
全盲でそこまでは無理やろ、というツッコミは、外連味が信条(これ大事)と言ってもいいこの映画に対しては無意味だ(でも、面白いからこそ戯れにツッコミたくなるというのもあるけれど。そういうツッコミしだしたら、このシリーズはきりがないので)。能力縛りがある中、テクニックと知恵で無双するからかっこいいのである。
よく考えたらこの二人もアラ還で、中高年男性のアクションが好きな私には美味しいキャスティングなのだが、見ている間にそんなことをのほほんと考える隙さえ与えない動きのキレだ。
ジョンを狙う賞金稼ぎのトラッカーは、他の人間に賞金を取られたくないからと結果的にちょいちょいジョンの援護をしたり、本作におけるわんこ係的立ち位置だったりしてどこか憎めない存在だった。彼との戦闘の最中に、犬に乱暴したチディをジョンは思わず撃つ。そしてトラッカーは、後でその借りを返す。この二人、場が違えば犬好きどうしで仲良くなれたのでは?
凱旋門の周囲での、走行する車の間隙を縫うアクションや、大阪のコンチネンタルホテルなどのロケはベルリンで行われたそうだ。
確かに「インターコンチネンタルホテル」は梅田にあって、ラウンジバーで本作の公開日に合わせてインスパイアカクテルを出したりしているのだが、外観は映画と全く違うし、ついでに梅田駅ももちろんああいう感じではない。梅田駅に何故か西梅田終着の電車が、などと脳内でローカルいじりをしつつ観ていたが、実物に寄せず作品の世界観に合わせた雰囲気に作り込んでいるのがむしろよかった。日本文化へのリスペクトがきちんとあったので好印象。電車内の広告やドアの開閉のアナウンスなど、細かい部分は真田広之のアドバイスも受けたそうだ。
アクションで唯一、階段落ちのシーンだけはちょっと長く感じた。ジョンの気持ちになってこっちも何だか息切れしてきた時に、ようやく上の方まで上ったところで蒲田行進曲よりハードな階段落ちで振り出しに戻ったので、こちらの気持ちが折れそうになった。
最後の決着は作法に則った決闘というのが、それまで散々アクロバティックな動きを見てきた目には新鮮に見えて、親友同士がやむなく対決する悲壮感も出ていてこれまたよかった。
それにしても今回のラスト……これまでも、「これは死んだか」という目にあっても実は生きてたジョン・ウィックだし、エンドロール後の映像込みで考えると「何らかの理由で死を偽装した」パターンもなきにしもあらず……とファンとしてはつい考えたくなる。数々の試練を生き抜いてきた彼にしてはあっけないとつい思ってしまう。
だが、主席連合からは自由になったから賞金首でもなくなったはずで、「死んだことにする」理由が見当たらない。
それと、これは物語の外のことになるが、VOGUEの記事にプロデューサーのベイジル・イヴァニクの次のような証言が書かれていた。本シリーズの撮影で身も心も消耗したキアヌ自身が、続編が作られないようジョン・ウィックを「この映画の最後で完全に殺してくれ」と言ったというのだ。それに対しイヴァニクは「10%くらい可能性を残しておこうかな」と答えたという。それでああなったということ……なんですか?
シリーズの復活はキアヌの気力体力のみぞ知る。そんなところだろうか。
余談:
•最後のウィンストンの「さらば息子よ」みたいなロシア語の台詞、手首のロシア正教の十字架のタトゥーからして、ウィンストンはルスカ・ロマの一員ぽいし、言葉のあやでなければジョンの父親だったりするのだろうか。
•原題はChapter 4なのに邦題が「コンセクエンス(consequence 字幕では「報い」)」となっている理由を、監督は「4という数字が死を連想させるとして日本人が忌み嫌う」からだと答えている。こんな死屍累々の映画を観ようという人がそんなこと気にしますかねえ。
遂に主席連合との直接対決に! 前作からアクションも映像も格段にクオリティーが上がってシリーズ最高峰。
キアヌ・リーブスにとって「ジョン・ウィック」シリーズは、トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」シリーズの様に感じるほど、キアヌ・リーブスのライフワーク的な生き様が表れた作品だと思います。
「鉛筆1本で3人の男を殺した」などの多くの伝説を持った殺し屋という設定も興味深いですし、本作でもまた新たな伝説を披露しています。
第1弾、第2弾と回が進むにつれ面白さが増していったシリーズですが、個人的には第3弾で、やや失速感があり本作を見る前は少し心配でしたが、杞憂でした。
前作では肝心のアクションシーンでキアヌ・リーブスのキレが弱まり「年齢の壁」のようなものを感じていましたが、本作では見事に復活し、アクションシーンも冴えまくっていました。
さらには、第1弾からずっとチャド・スタエルスキ監督なのですが、演出もキレが増してエッジの効いたシーンが非常に多く、「何が起こったんだ?」と思うほどカッコいい作品に仕上がっていました!
前作で評価を下げた要因の1つに❝なんちゃって日本❞のような描写があったのが残念でしたが、本作ではそこも大きく改善していました。
撮影時はコロナ禍まっ只中だったのですが、舞台の1つになった大阪の風景がキチンと映し出されています。
そして、大阪のセットのシーンですが、日本人から見ると「こんな看板はないな」と判断できるものではあるのですが、キチンと日本のDNAを汲んでいる❝親日家であるからこその看板❞になっていて、これは「アリ」だと好感さえ持てました。
この先は、スピンオフの2作品が予定されているようですが、本筋の「ジョン・ウィック」シリーズはどうなるのか?
キアヌ・リーブスは冒頭のように、「需要があるのならやり続ける」といった覚悟があるので期待して待ちたいと思います。
2時間49分、ただただ戦っていることに意味がある。
2時間49分というべらぼうな上映時間だが、ストーリー的にはシンプルなもので、まがりくねった展開やトリッキーなどんでん返しがあるわけではない。じゃあなにをしてるかって、とにかくキアヌ=ジョン・ウィッグが戦っているだけなんだけど、もう、戦い続けている大変さが、そのまま上映時間に直結している体感型の映画になっている。思い起こせばジョン・ウィッグは一作目からほぼノンストップで戦い続けていて、そりゃあもうお疲れでしょうと労いたくもなるし、最後の落とし所にも納得(5作目やるという話もあるようですが)。個人的には、ベルリンの巨大クラブの異様な空気感と、パリ中の殺し屋が押し寄せてくる終盤が好きで、特にパリ編なんて元ネタでもある『ウォリアーズ』をまるまる一本分やりますよという特盛っぷり。なんなら決闘が決まった時点でお話的には8、9割終わってんのに、そこから一時間戦い続ける徒労感こそが本作の醍醐味だと思う。とりあえず映画史上最長の階段落ちの、笑いと申し訳なさが入り混じった「マジか!」な感覚を味わうためにももう一回か二回は観に行きたいところです。
2時間49分に活劇のアイディアが詰まった奇跡
上映時間が2時間49分。その間、殺し屋ジョン・ウィックを演じるキアヌ・リーブスはたったの380ワードしか話さず、ひたすら黙々とアクションに徹し続ける。そんなことが可能なのかと案じていたら、何と可能だった。なぜなら、監督のチャド・スタエルスキは『続・荒野の用心棒』('66年)『ブリット』('68)『ダーティハリー』('71年)そして『座頭市』('62年~)等、映画史を彩るアクション映画からもらったアイディアを活劇シーンに注入し、その上に元スタントマンとしての経験値を上乗せして、終始観客を飽きさせない。その際たるものはジョンが拳銃を敵に対して至近距離で構え、弾を撃ち込みながら、四方から走ってくる車と格闘する場面。距離感の斬新さ、理詰めで考えた動きの的確さは、いかにもスタエルスキならではの知恵だが、それをスタントなしで決める(スタンドインはいるがほぼスタントなしという触れ込みだ)キアヌの活劇俳優としてのスキルには改めて恐れ入る。
『アラビアのロレンス』('62年)にインスパイアされたという冒頭のシーンはヨルダンで撮影され、その後、ロケ地はフランス、ニューヨーク、ドイツ、日本と転々として、今更言うまでもなくロケーション・ムービーとしての楽しさも充分。何よりも、やりたい仕事は徹底してやり続けるキアヌ・リーブスの俳優としての有り様が、映画を面白くしている。
シューティングゲーム好きかどうかで体感時間が変わりそう。ポストクレジットシーンをお見逃しなく
「マトリックス」シリーズでアクションコーディネーターやスタントダブルを務めたチャド・スタエルスキ監督と同シリーズ主演のキアヌ・リーブスが組み、ワイヤーやCGに頼らないよりリアルなアクションが売りの「ジョン・ウィック」(2014)からスタートさせたシリーズの4作目。世界的大ヒットを続ける高収益の連作の常として、相対的に立場が強くなる監督や主演俳優(製作を兼ねるケースも多い)がやりたいことを目いっぱい盛り込んで尺が長くなりがちだが、このシリーズも1作目から101分、122分、131分ときて、4作目「コンセクエンス」ではついに169分。キアヌが演じるタイトルロールのほかにも、凄腕の殺し屋たちが続々と参戦し、素手や刀、ヌンチャクも使う格闘から、銃弾のリロードなどもきちんと見せるガンフー(銃+カンフー)、車やバイクでのチェイスと組み合わせた高速アクションなどなど、活劇をたっぷり見せることを最優先した作りになっている。
真田広之演じる大阪コンチネンタルホテル支配人が日本刀でジョンと共闘したり、香港映画スターのドニー・イェンが盲目の仕込み杖使いという座頭市っぽいキャラクターを演じたりと、映画ファンには胸アツのポイントも多い。だが後半になると、廃屋での俯瞰ショットでジョンが部屋を移動しながら大勢の敵を次々に撃ち殺したり、決闘場に指定されたパリのサクレ・クール寺院に至る222段の階段でまたもや大勢の敵を延々と撃ち殺したり(もちろん格闘や仲間との共闘もあるが)と、次から次へとわいてくる“ザコキャラ”をひたすら倒すアクションシークエンスが、とにかく長い。なにやら他人がプレイしているシューティングゲームの画面を傍観しているような気がしてきて、シューティングゲーム好きかどうかで体感時間が変わるのではと思った。
1作目を除き、ラスボス的なキャラクターとジョンとの大立ち回りが乏しいのが本シリーズの傾向としてあり、カタルシスが足りない一因ではなかろうか。3作目「パラベラム」でエイジア・ケイト・ディロンが演じた裁定人は冷酷でクールな迫力があってお気に入りで、4作目でのジョンとの直接対決を楽しみにしていたのに、登場せずがっかり。今作のラスボスに相当するグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)との“決着”も、カタルシスという点では微妙。5作目の製作も決まっているので、エイジア・ケイト・ディロンにはぜひ再登場してほしい。
日本人の若手の活躍という面では、アキラ役のリナ・サワヤマ(新潟出身でロンドン在住の音楽アーティスト)や、スタントパフォーマーとアキラ役のスタントダブルで参加した伊澤彩織(「ベイビーわるきゅーれ」シリーズでダブル主演)が、ハリウッド映画の人気シリーズに起用され、少なからぬ貢献をしているのも喜ばしい。彼女たちの今後のキャリアにも大いに期待したい。
そうそう、本作にはエンドロールの後の本編映像、いわゆるポストクレジットシーンがあるので、どうぞ最後までお見逃しなく。
A Fourth Film Shouldn't Be This Good
John Wick is the recipe for campy action cheese, but somehow Reeves' production is sleek and stylish with a tinge of anime aura that allots taking the film much more seriously than anybody would anticipate. You might ask why it is so long, but fun characters come and go like a Tarantino film. Not to mention, a quickdraw duel chapter might be the best since the finale in Kubrick's Barry Lyndon.
壮大な『報い』、しかし物語の粗さが目立つ一作
アクションの規模や豪華さは間違いなくシリーズ最大。しかし、1作目にあった殺し屋対殺し屋というシンプルな魅力は薄れ、物語の粗さが目立つ一作だ。
大阪コンチネンタルの武器が原始的すぎるのはさておき、欧米が想像するステレオタイプな日本の酷さには毎度呆れる。真田広之も、これでは本格的な時代劇である『SHOGUN 将軍』をやりたくもなるだろう。
盲目の殺し屋ケインは座頭市のオマージュだろうが、肝心の戦闘は、防弾スーツの性能が上がりすぎて爽快感がなくなってきている。毎回軍隊のような相手と戦うのも、食傷気味だ。
ジョンはとことん判断が遅い。そもそも冒頭で長老を殺した意味もわからない。組織と完全に敵対するなら、それこそ2作目でやっておくべきだったのではないか。
家族を人質に取らないとキャラクターの人間臭さを描けない脚本には能力の低さを感じる。殺し屋としての覚悟が低いキャラクターばかりになってしまっている。
多くの人がこの作風を支持しているから興行的には問題ないのだろうが、1作目のファンとしては、ただただ残念だ。
面白いアイデアは随所にあったのに残念!
前作で何となく遠のいていたジョン・ウィック。
バレリーナ公開に先駆けて、遅ればせながら視聴しました。
まず、前半の外人が思い描く、中途半端な「なんちゃって日本」にはしらけました。
日本のことが広く深く知られて久しいですが、まだこんな作品があるんですね。
主席を殺して急に大阪に行くのもよく分からんし…。
いきなり親友が2人も出てくるし、私が覚えてないだけでシリーズにそんな伏線あった?
あと、楽しみにしていたアクションはゴチャゴチャして同じようなシーンが長々とあり苦痛でした。
1vs大多数は1つの映画に2回迄でお願いします。
せっかく侯爵の側近やケイン、連合の代理人など強敵になりそうな役も多かっただけに残念です。
しかし、ニューヨークの支配人やフロントの人、キングや真田広之さんといった俳優陣は見ごたえがありました(出番が少ないのは残念ですが)。
ゲームのように俯瞰でみるアクションの見せ方も斬新だったと思います。
また、後半のラジオからの手配放送(「ウォリアーズ」のオマージュ?)にはワクワクしました。
最後に「Mrノーバディ」の正体や背景は一切描かれませんでしたが、そちらの方が気になります。
良ければ続編かスピンオフでその辺りをお願いします。
オレンジ色の決着(Consequence)
ジョン・ウィック・シリーズ第4作。
Netflixで鑑賞(吹替)。
史上最強のババヤガ、ジョン・ウィックの戦いはいよいよ最高潮。シリーズ最長の上映時間2時間49分の間、殆どがアクションシーンと言っても決して過言では無い。
キアヌ・リーブス対ドニー・イェン、真田広之対ドニー・イェンなど、アクション映画好きなら一度は妄想したに違いない至高のドリームマッチが、胸を熱くし心を滾らせる。
バトルフィールドにも趣向が凝らされていて飽きないし、シーンの構図ひとつひとつが洗練されていてカッコ良い(建物内の戦闘を俯瞰で捉えるショットがイチオシだ)。
オレンジ色を画面の色彩づくりに多用しているのも見どころで、まるで絵画のような美しいシーンにも惚れ惚れした。
これはもはや芸術の域に達しているであろう。「アクション芸術」と云う名で文化遺産に登録して欲しいくらいだ。
まさかの結末に呆然とした。だが、心のどこかで予想していたような気もする。ジョンよ、あなたは本当に頑張った。
自身で運命を切り拓いたのだから。過酷な戦いの果て、あの世で愛する妻と幸せに暮らせていることを祈るばかりだ。
相変わらず、ずっと闘いまくり、終始 全身に力が入りっぱなしで どっと疲れた(苦笑)
作り手も含めて渾身の1本なのは理解するけど、この内容で3時間弱は本当に長い、長すぎる、これなら2本に分ければよかったのにと思っちゃいました
シリーズ通してのどうやって撮ったのかわからないワンカット&自在のカメラワークでの超絶アクションは健在、今回は特にパリの凱旋門周りで繰り広げられる死闘やジョン・ウィックが何十段もの階段を転げ落ちていくくだりなど、チャド・スタエルスキ監督の驚愕のアクションシークエンスに圧倒されます
全般に可能な限りアクションを自分でこなすキアヌ・リーブスさんにもあらためて感心しましたし、今回は個人的に大好きなドニー・イェンさんも出てきてキレッキレのスピード感溢れるアクションも堪能でき大満足でした
映像も最高にスタイリッシュで超カッコいい!特に真田広之さん演じるシマヅの出てくる大阪パートのビジュアルがメチャクチャ良かった事に加え、真田さんの演技も重厚で最高にクール、ホントにカッコ良かったです
何だか作品自体を荒唐無稽な方向に全振りした分、逆に潔すぎて清々しい気分で観終えることができました
「これでホントに・・・?」という終わり方だけど、これはこれでまた1つ一大アクション・シリーズの区切りということでやり切ったということでしょうか、たしかにそんな風格は備えた作品に仕上がっているとは思います
⭐︎4.4 / 5.0
もはやストーリーいらず
闘い続けるだけ、でもそれがいい
さらにヘトヘトに殺しまくる
シリーズの回を追うごとにキル数が増えていくジョナサン。あまりに多すぎてみてる方も麻痺してしまう。中盤の炸裂弾使用時は、画面構成もあって、完全にゲーム。装弾数ほんとに合ってんの?と感じるくらい打ち続けてるけど…戦闘自体もケブラー繊維仕込んだスーツになってから、スーツに隠れれば大体OKになりすぎて…って細かいことを言いたくなりそうになるのに、それを上回るキアヌの健気さよ。
そんな事どうでも良くなるくらい想いがこもってる。終盤の階段落ちとか、「頑張れっ!」って気持ちになる。ジョンウィック見てるのか、キアヌ見てるのか、何を見せられてるのかよく分からないけど、感動するよね。
真田広之にドニーイェン、それぞれに濃いキャラをゲストに盛りだくさん詰め込んで贅沢なフィナーレ。キアヌも1作目からかなり歳を感じる外観になったし、良い幕引きではないでしょうか。
あ、ちなみにしつこすぎる敵に嫌気がさしたので、-0.5。
つまらなくはなかったけど、そろそろ終わらせて欲しい
このシリーズはもはや「続けるために続けている」状態にあると思う。
世界観を、ストーリーを、広げるだけ広げて絞れるだけ絞る。
絞りカスしか残らなくなる前に決着を付けて欲しいと願う。
あと1作くらいなら付き合いたい。
❇️『犬の玉噛みつきからの、おしっこ🐕💦最高⭕️』
ジョンウイック:コンセクエンス
🇯🇴ヨルダンの砂漠
🇫🇷フランスのパリ
🇯🇵大阪府大阪市中央区の道頓堀
❇️『犬の玉噛みつきからの、おしっこ🐕💦最高⭕️』
◉58点。
🌀せっかく仮想コインを使った世界観良かったのに。こんな茶番のご都合主義映画に時間を使いたく無い。期待が大きかった分怒りも倍増‼️
🌀ジョンウイック 一作で完結した方が良かったかな?と四作目のストーリー観て思ってしまう。ストーリー暗いし、仮想コイン使わないし、変なルールを追加するし、緩急のない激しいアクション飽きるし、ウィックさん不死身で無双だし萎えた。
🟣提案🖐️
『ジョンウイック』と『キングスマン』のコラボ観たくないですか?
仮想通貨で暗殺道具を買ったりして、ウィックが使ったりしたらスーツ繋がりて楽しさが広がりそう。👔是非採用してほしい🤭
❌悪かった点。
🈲以下怒りの💢ネタバレあり。
🟢感想とツッコミ
1️⃣🔺『何故日本のイメージはいつもこんなんなのか?呆れるし、真田広之さんが可哀想。』
2️⃣❌『大阪のホテルアクションがモサイ』
キアヌも女性もなんか身のこなしか重たくてイマイチだし、前回見た様なセットもイマイチ。
ありえへんよこんな部屋アホか💢
3️⃣❌『日本の移動手段もなんでやねんだし、そもそも戦いもやる意味が腑に落ちない』
4️⃣❌『トランプ遊びからの襲撃戦?戦闘とダンス若者?💃』ってアホかホンマあかんわ。萎えるで〜
5️⃣❌『萎える焼印。大火傷やん。痛いやん』
★彡なんやねん。その儀式😅
6️⃣❌『都合が良すぎる!ルールって何よ‼️もはや無いようなもんやねん💢』
★彡大事な世界観すら崩壊してるやん。
7️⃣❌『アクション凄いけど麻痺してどうでも良くなる。』
8️⃣⭕️『犬🐕君が凄く良かった。』
8️⃣『ツッコミ祭り開催』
★彡ゲームの映像を見てる様。🎮
★彡階段落ちももはやわざと落ちてる?無理ありすぎやねんけど。
★彡ドニーさんもはや目見えてるでしょ👁️
★彡無限体力♾️ゲームならドリンク飲んでフル回復できんねんな。
★彡なんじゃこの理不尽な決闘?
観たいのか?ボロボロな状況で戦いなど見てもなんもおもろ無い。
★彡ちゃんと決闘させろよ。殺し屋にウィックを決闘するから殺すな言えばこんなんならんかと思う。手配したラスボスあかんな。
★彡決闘するんは良いか、ドニーさん不利すぎるねん。
🐎🏜️⌛️☕️🌸🏨😎😱😵💫👊🦶💪🧑🏻🦯🐈⬛🔥🥃🦯🏍️🚘🏰🌃🌆🌇⏳🕯️🪙🔪🔫🕳️🩹🩸🪩
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