不思議の国の数学者のレビュー・感想・評価
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正解より大切な事がある。
この映画を昨日観てきました。タイトルにもある通り、社会、政治・経済、環境等諸問題が世界中で複合危機=ポリクライシス化。して先行きが見えない状況にある中、人生観とは何か、本当に大切な物は何かを問いかけています。
高校で警備員として働くハクソン=俳優チェ.ミンシクさんと、高校生活に馴染めずにいる生徒のジウが、お互いに数学を学ぶ事によって、人生の大切さを学び、打ち解けて行く姿がじーんと来ました。
学ぶものがたくさん
韓国の学歴至上主義は日本の其れの比ではなく
学生時代にこそ、学べるはずの大切なことを
学ぶことが出来ないまま大人になっていく若者を憂う。(もちろん日本も同じ)
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ただただ記憶するだけの勉強法では
美しい数式には気が付きません。
円周率の美しさ?!
円周率にこんなにも美しさを感じるとは
思ってもいませんでした🎹
そして、もちろんわたしは一切美しいとは
思わなかったクチです🤣
テストの際、あんな数式書いた記憶もありません🤣
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この映画から大切なことを沢山学ぶことができ
優しさに溢れ、心が温かくなります🥺
南北問題も絡め、母子の労り、真の友とは…
劇場鑑賞できる人はぜひ。
見逃した方は保存して配信されたらぜひ😭
わたくし、開始3分で泣きました。
とても秀逸な作品でした。
王道は気持ちが良い
脱北だけでなく、越北もあるのか。
韓国映画には、「南北問題」という独占的なネタがある。
深刻な問題を個人の視点できっちり描き、時々笑わせてメリハリつけてエンタメにしており、まさに韓国映画、見せてくれます。
格差といじめ、南北問題にミステリーといろいろうまく入れ込んで、ダメ少年が謎のおじさん(実は伝説の達人)を師匠としてめきめき上達、最後は栄光を手にし敵役を凹ませておじさんも報われ、後日談としてそれぞれがいい方向に進んだところを見せて終わる王道の映画。王道は気持ちがいい。
いつも思うんだけど、日本人以外では、弟子が師匠に対等に物申すのはOKのようだ。
また、韓国のハラスメントってあからさまで酷い気がする。
取り締まる法とかないんでしょうか。
凹青年が凸数学者に師事して、○となる。
映画ならではのファンタジー
後半、ちょっと韓国の事情が分からないと理解できない部分があるのだけれど、基本的に映画ならではのファンタジー映画です。勧善懲悪、予想どおりに進むシナリオ、ステレオタイプ的な設定、いくらでも突っ込みどころはあるのだけれど、見て良かったです。
なんと言ってもチェ・ミンシクさん。シュリの朝鮮人民軍将校役以来でしたが、ちょっと年を取った「人民軍」の含蓄のある台詞は秀逸です。
また、チョ・ユンソさん。これからいろいろな映画に出てきそう。
チェ・ミンシクさんとチョ・ユンソさんがピアノを弾くシーン、これが一番良かった。
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(原題) 이상한 나라의 수학자
王道の中にある美学。
正解だけが全てではない!
数学版ベストキッドにセントオブウーマン
キャスティングが絶妙
主人公のジウがイケメンでないのが良い。どちらかと言うと情けない、見てるこちらが頑張れと応援したくなる顔。
物語は王道。世を拗ねて隠棲しているその道の神様老師が、押し掛け弟子の指導をしていくうちに、自らの過去の過ちと向き合い、再生する話。
ベストキッドの数学版。それもジャッキーチェン版。
解法だけを追い求める担任と、一見勝ち負けに関係なさそうな基礎訓練をやらせ、本質を教えてくれる真のマスターとの対比もそのまま。
でもそこが良い。
数年後少し頼もしくなったジウとの再会も良い。
映像的には、数式を板書しながら黒板の裏から表にワンカットで回り込むカメラワークが素晴らしい、
パイの演奏も音楽が良い。
老師はパイを何桁まで暗記してるのだろう?
老師の業績としてリーマンのゼータ関数の予想を持ってきたのも上手い。
難問であり、解いたとする数学者も急死して未だに、証明されておらず、もし証明されたら、素数を使う現在の暗号通信に多大な影響がある
ヒューマン映画
浪人中に文転するのは、脱北じゃなくて脱理?
文転するまでは、情報通信工学志望の理系少年だったので、ネイピア数とかオイラー定理とかは数3で学んだはずなのだが、何故そうなるのか考え始めると試験を解くどころじゃなくなってしまい、結局公式の丸暗記になり、ついていけなくなってしまった。映画でも出てきたが、直径を斜辺とする三角形ってかならず直角三角形になることすら、忘れてしまっていた。この映画は最終的にはリーマン予想の証明が描かれているが、内容はちんぷんかんぷんだが、名前だけは知っている。
この映画、南北問題、脱北、越北と、ちゃんと韓国の置かれた現状も織り込まれているから、盛り沢山だが、ラストは感動的だ。イチゴミルクが飲みたくなったなー。
俺、大好きなんです、科学者の話。
科学者、数学者の話が大好きな上に、韓国映画らしく南北の関係を取り入れてサスペンス風味まで味付けしてくれた、自分には絶賛映画。う〜む、楽しい!!
学者の話が好きなのは、たぶん俺の憧れから。かつ学者ってベースが平坦な感じという思い込みがあるから、人間らしさを見せるとそれが際立つというお得感もある。
この映画もちゃんと偏屈そうな四角四面な感じの素性を隠して高校の警備員をしている数学者。彼が、数学で落ちこぼれている少年と、数学を巡って繰り広げる話。数学の魅力を、観ているこちらが飽きない、辟易しない程度に盛り込み、すぐに音楽と数学の素敵な関係を説教臭くなく美しいピアノ曲で伝える。
この監督、「数学は、やはり美しい」と呟きながらこの映画を撮っていそう。
一件落着かと思わせた後の後半は、南北絡めた(緩やかな)追跡劇も交えてこちらを最小限にハラハラさせ、そしてラストは・・というサービス精神満載の映画だった。
あ〜、面白かった。
おまけ1
学園シーンを中心に、台湾映画を観ているかのように感じた。俺が、台湾青春映画を好きすぎるのだろうか?ヒロインが台湾的だったんだろうか?
おまけ2
「イーのアイパイ乗プラス1イコール0」はやっぱ、美しいんだね。カタカナで書いても美しくないな。
おまけ3
好物はイチゴ牛乳、にもちゃんと背景があったね。それも悲しい背景が。こういうとこ、上手いよな。
おまけ4
間違った問いから正しい答は出ない。なるほど。
体当たりしてこそ仲良くなれる。労力を使って仲良くなれ。これはまた、数学者が言いそうもないセリフだが、ますますなるほど。
おまけ5
数学者に必要なのは勇気。解けない時、苛立つ代わりに「明日、解こう」という余裕。それが数学的な勇気。なるほど。感心。
おまけ6 Bacchusさんレビュー読んで思い出した。
三角形の面積、俺もすっかり騙されました。「図を描くの、下手だな」とか思いながら、「30でしょ」と頭の中で答えていた自分は、映画の残りの時間じゅう、外の廊下でバケツを持って立ってました。赤面。
〝脱阪〟とか〝越阪〟なんて言葉がない今の世界に感謝❗️
Q.E.D.(証明完了)は、ラテン語なんですね。
もしやと思い、調べてみると、AQUA(水)、REX(王)、メメントモリ(死を忘れるな)など映画でもよく聞く言葉がラテン語には多数あります。
ジュラシック・パークのT-REX、クリストファー・ノーラン監督のメメントなど、ラテン語の教養などない私でも普通に使ってます。
脱北という言葉は、日本の報道番組でもよく聞きますが、〝越北〟という言葉は、この映画で初めて知りました。
南から北へ。
そういう人もいるんだ、ということも初めて認識しました。南のように思想信条が(一応)自由であっても、運に恵まれなければ辛いことが多い社会よりも、絶対的な指導者に盲従するシンプルな北の社会のほうが精神的には遥かに楽かもしれない。邦題で言うところの〝不思議な国〟には、〝同志〟のことを考えるのに精一杯だから、自分探しなんかで悩んでる若者などいないだろうし、いたとしたら、危険思想に繋がりかねないとして矯正させられるのかもしれない。
もし戦後の日本が東西に分断されていたならば、脱阪とか脱京、越阪とか越京なんて言葉が存在していた可能性もあったということを想像すると、本当に運が良かったなと思います。(←見たばかりの『ジュリア』の影響)
生まれ変わりがあるのだったら、今度は数学の美しさが分かる人になりたい❗️
『博士の愛した数式』を思い出しました。
ジウくんも頭の形が直角だったかな?
数字の小難しい話ではない
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