「数学版ベストキッドにセントオブウーマン」不思議の国の数学者 カンタベリーさんの映画レビュー(感想・評価)
数学版ベストキッドにセントオブウーマン
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キャスティングが絶妙
主人公のジウがイケメンでないのが良い。どちらかと言うと情けない、見てるこちらが頑張れと応援したくなる顔。
物語は王道。世を拗ねて隠棲しているその道の神様老師が、押し掛け弟子の指導をしていくうちに、自らの過去の過ちと向き合い、再生する話。
ベストキッドの数学版。それもジャッキーチェン版。
解法だけを追い求める担任と、一見勝ち負けに関係なさそうな基礎訓練をやらせ、本質を教えてくれる真のマスターとの対比もそのまま。
でもそこが良い。
数年後少し頼もしくなったジウとの再会も良い。
映像的には、数式を板書しながら黒板の裏から表にワンカットで回り込むカメラワークが素晴らしい、
パイの演奏も音楽が良い。
老師はパイを何桁まで暗記してるのだろう?
老師の業績としてリーマンのゼータ関数の予想を持ってきたのも上手い。
難問であり、解いたとする数学者も急死して未だに、証明されておらず、もし証明されたら、素数を使う現在の暗号通信に多大な影響がある
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