「走馬灯」ワイルド・スピード ファイヤーブースト Shouhei Oさんの映画レビュー(感想・評価)
走馬灯
大人気ワイルドスピードシリーズの10作目にして最終章の始まり…。
MEGA MAXでの宿敵の息子ダンテがドミニク最強ファミリー達に死よりも苦しめる復讐を仕掛けてくるストーリー。
正直、ここ最近の何作かのワイルドスピードシリーズ好きな人には申し訳ないけれど、イマイチ乗り切れなかった。ヤンキー友達の社員旅行を見せられているかの様な距離感で見てました。楽しそうだね、儲かってるね、ってな感想が出てくる感じ。
そんな中、ワイスピを一緒に見に行ってくれる後輩のおかげでファイヤーブーストを鑑賞することができました。
今回は原点回帰を心掛けていたところもあり、キレッキレのリアルカーアクションの連続、車があればなんでもできるをここまで来たかと感じさせるアクション。これまでと比べれば気を衒ったことはあまりせず、その分見応えがありました。畳み掛けてくるので見てて飽きなかったんです。
(色んな疑問にツッコんだら負けですが)
今や主役級を張る人気俳優たちの数々がバンバン出てくる中、このファイヤーブーストを最高に盛り上げてくれたのは、ジェイソンモモア演じる最強の黒幕ダンテ。
と言いますか、この悪役のおかげで面白くなった映画なのは間違いないでしょう!!
近年見てきた悪役の中でも、かなり大好き。思想とか、ややこしい事抜き。シンプルに強いし、したたか。ジョーカーのイかれた強いところと、ハーレイクインのイかれた可愛いところを混ぜ合わせた髭もじゃヴィラン。やりたい事がシンプルで分かりやすい分、止められない暴走が物語を熱くする!!
ストーリーはツッコミ出したらキリがないですが、これまでのシリーズを追っていた人にはなるほどと繋がるシーンもちらほら。
ラストにはサプライズも用意されていてここからどうなってしまうのか…という、幕引き。三部作になる噂もありますが、ここまで風呂敷を広げたからには確かに三部作になっても不思議では無いですね。
ここまで着いてきましたので、最終章のゴールはどこに辿り着くのか。見届けたいと思います。映画館の爆音で見る事ができてよかった一作でした。次回作、楽しみになりました。