「一見さんお断り、神がかった最終章」ワイルド・スピード ファイヤーブースト サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
一見さんお断り、神がかった最終章
シリーズ10作品(スピンオフ・スーパーコンボ含む)全作を予習してから挑みました。というのも、シリーズ最終章でファミリー全員集合の謳い文句かつ、予告から漂うファン向け映画臭。流石に、過去作観ておかないと付いていけないだろうと確信したから。予習がてらに鑑賞した過去作が自分の映画癖にハマり、たったの10日間ですっかりファンとなりました。
ヴィン・ディーゼルが相当気合い入ってるのか、今までとは桁違いに面白そうな予告篇。SKY MISSION(Fast7)、ICE BRAKE(Fast8)越え、ワンチャンあるかもと期待が高まり、こっちまで気合い入り、クソかっこいいポスター貰うためというのもあって、初日IMAX字幕で鑑賞。期待外れたらどうしようと思っていたが、もうこれがすごいんだわ。想像通り、ヴィンの気合い半端じゃなかった。恐ろしいほど面白かったんだけど。今年、どうなってる?
ん〜、最高過ぎて何から触れたらいいのか分からないけど、まず驚いたのは、冒頭だよね。ホントに、毎度毎度よくそんなにも都合よくドムの前に悪役が現れるよね、とか思っていた矢先のこれだから。いやぁ、してやられましたよ。こんなにも上手いストーリー設計があるものかと。あまりの秀逸さに、開始5分にして脱帽。もう、冒頭5分のアイデアだけで、この映画は勝ちが約束されたようなものです。
しかも、その悪役・ダンテがワイルドスピードという枠組みを超え、映画史に残るものずんごいキャラクター。ヒース・レジャーが演じた「ダークナイト」のジョーカーに通じるものがある、快楽主義的な極悪非道のヴィラン。決して、金や命が欲しいわけではない。ただただ、苦しんで欲しい。復讐ではなく、快楽。このダンテを演じたジェイソン・モモアが、とてつもない破壊力で、アカデミー助演男優賞取るんじゃないかレベルでヤバい。一切の焦りを感じない、頭のネジが何本も外れた人外。もう、震え上がるほど怖かったけど、震え上がるくらい最っ高だった。やべぇよ...マジで笑
ファミリーがばらばらになり、それぞれ活躍するという、素晴らしい設計。多くの国を周り、色んなアクションやドラマを見せてくれるから、本当に飽きない。これ以上見応えのある作品に出来ないと思う。ドミニクを演じるヴィン・ディーゼル史上、最も感情が動いていたし、窮地に立たされていたため、今回はただ事ではないとすぐに理解出来る。楽しい!面白い!は無論、それ以上にファミリー達に心が大きく揺さぶられ、感動もするし肝も冷える。どんな結末になってもおかしくない状況が、恐怖を超えた緊張感を体感させる。
お祭り騒ぎなハチャメチャアクションなのに、一切の抜かりがない完璧なストーリー展開。IMAXで鑑賞したこともあり、今までとは比べ物にならない秀作。さらにこの映画が好きなところは、音楽。「ザ・スーパーマリオブラザーズ ムービー」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3」に引き続き、心躍る最高のサントラ。国を移動する度に流れる、1を思い出させるHIPHOPがたまらなく大興奮。やっぱり、素晴らしい映画は、音楽も素晴らしいね!
本シリーズは全てそうだけど、中でも本作は絶対に劇場で見るべき大作。お金も今までで1番掛けているだろうし、その分スケールも桁違いにデカい。人間離れした超人アクションでありながら、人生の教訓となる、胸に響くセリフやシーンが多くあるから、このワイルドスピードというシリーズはやめられない。終わって欲しくないけど、終わりに向けてスタッフ・キャスト一同、目でわかるほど本気を出してきました。この大傑作をぜひ、大スクリーンで!!!
※追記 2023年6月11日2度目の鑑賞
4DX2D 吹替版で鑑賞してきました。
もう、最高の一言です。こんなに4DXと相性がいい映画ないでしょう。1秒たりとも飽きずに一瞬でエンドロール。ストーリーが面白すぎるのもあるけど、登場人物たちと同じ体験が出来るというのは楽しすぎて、あっという間。吹替版のドムとダンテはかなり違和感あったけど、これはこれであり。でも、ワイルドスピードは字幕でみたいな。4DXも字幕版上映してよね。
今晩は。
ええっ。次、2年後何ですか!!直ぐに見たいのに・・。
このシリーズは低予算から始まったと聞いていますが、今作は(も)凄かったですね。
2年後かあ・・。遠いなあ。でも待つんだろうなあ、では。
ワイスピは、過去改変が上手すぎます。リオ編の映像を使ってるから、ダンテがいることをすんなり受け入れちゃいました。
続編まで2年も待たなくてはいけないなんて辛いですね。