丘の上の本屋さんのレビュー・感想・評価
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特に問題なし。さすが文科省特別推薦ということもあって。
今年68本目(合計720本目/今月(2023年3月度)3本目)。
大阪市ではエブエブ、ちぎらくん、ドラえもんが有名すぎてこうした作品の本数が少ないなぁ…というのがちょっと残念です。
イタリアのある町の高台にある古本屋(貸本屋さん?)が舞台で、そこにはいろいろな人がやってくるのだけど、経済的な自由で本を「買う」ことができない少年(最初、男の子か女の子かわからないが、男の子であることはわかります)に、この長年やっているオーナーさんが、彼の年齢や将来の夢などを聞いたうえで「こんな本を読んでごらん」と本を貸し出していくタイプの映画です。もとはイタリア映画ですが、有名な作品が多いので(星の王子さまなど)、理解には困らないところです。
少し難しい本になると「1週間くらいはかかっても良いから…」ということでの「長期貸し出し」、そして最後には「あなたへのプレゼント…」ということで「もらった」本なのですが、その本に秘められていた意味とは…?
文科省「特別」推薦や東京都推薦も納得の一作です。
特に減点対象とすべき点はまるでないのでフルスコアにしています。
映画を見ることができる方は是非どうぞ、です。
絶対に損はしないです。
私も退屈に思いました。
黒柳徹子さんが、ご推薦の映画なので、小さな古書店を舞台にした、心暖まる感動的なストーリー展開を期待していました。
ですが、老人の古本屋の主人と常連客との世間話、古本屋を訪れる少年に本を貸し出す交流が淡々と続くだけで、他の方のレビューに有るように、私も退屈した一人です。
上映終了の数十分前に、4人ほど退出したので、「やっぱり、退屈したんだな」と思いました。
老人の古本屋の主人と少年との交流のエンディングも、予想通りでした。
【「世界人権宣言」本から得た知識と正しき思想は一生の宝物なのである。今作は、心優しき年老いた自由を愛する古書店主とアフリカら来た移民少年の交流を軸に、本の大切さを描いた作品なのである。】
ー 古書店主ののリベロ(イタリア語で自由)の店には、様々な客が来る。-
・冒頭表れたのは、ナチス思想に被れた男である。彼は「我が闘争」を求めるが、リベロは無いと言い、代わりにその男に分厚い本を渡し、”この本にはあらゆる人物の事が書かれていますよ。”と言う。あの本は、愚かしきナチスの所業を描いた歴史書であろうと、勝手に推測する。
・ある日、リベロの家に有色人の少年エシエンがやって来て、店先の漫画本を眺めている。リベロは”どれでも、持っていって良いよ。””お金が有りません。””貸すだけだから、お金は要らないよ”と会話を交わし、少年は嬉しそうに本を抱えて走り去る。
・そして、3度目からはリベロは少年に「ピノッキオを大冒険」や「イソップ童話」「星の王子様」「白い牙」「白鯨」などを順番に貸し、返しに来た少年に感想を嬉しそうに聴くのである。
■リベロの店には、初版本の収集家や、自分が出版した本を探す教授、発禁本(政治的な理由で)に興味を示した牧師など、様々な人がやって来る。
神父には、”発禁本だから売れません。但し、読んだら又持って来てください。多くの人に読んで欲しいので‥。”と言ったりする。
リベロの店の隣のカフェを営む青年も、毎日やって来る。体調の悪いリベロを気遣う優しい青年であり、好きな女性の気を引こうと頑張る青年である。
<ある日、リベロはエシエンに青い薄い本を貸し出す。
だが、エシエンがその本を返しに来た時には、店の戸は締められている。
店の戸には”喪中につき・・。”と記されている。
そして、隣の青年がエシエンに渡したリベロからの手紙。
エシエンの手には青い薄い本「世界人権宣言」が握られているのである。
今作は、本好きには堪らない佳品だと思います。>
ほっこりできる映画 本を大切にしようと思わせる映画 人との繋がりも...
ほっこりできる映画
本を大切にしようと思わせる映画
人との繋がりも大事にしたくなるし、
のんびりと穏やかな中にも多様性を扱ったり
奥が深い
ただちょっと、
白鯨を読ませるタイミングが早すぎな気がした
あなたにとって「本」とは何ですか?
古書店の主人・リベロと隣にあるカフェで働いている青年二コラの二人が中心に物語が進んでいき、イタリア・チビテッラ・デル・トロントの街並みを映しながら古書店に訪れるお客さんと「本」を通じて交流しあう映画。
老若男女と様々な人物が古書店に訪れ、「本」についてリベロと語り合うシーンが多く、相当マニアックな内容でした。一口に本といっても、売って資金にする人や、思い出でもあり、登山感覚で読む人も存在する人たちを描くことによって、改めて自分が本を手にする意味を考えさせてくれた映画でした。
誰もが幸福になる権利を持っている
エシエンがリベロから貰った本、日本の「政治家」という職業の人達、全員読んで下さい。日本語と皆さんが一番できる一つの外国語で。そうしたら日本語が母語でない人とも少しは話したり議論ができるでしょう。
店に来る個性的で面白いお客さんとリベロとの会話が楽しかった。店員と客がマニュアル的でなく話せるってとてもいい。エシエンは幸せだな。本の世界を世代がずっと上のおじさんから見せてもらい道筋をつけてもらい勇気まで貰った。図書館司書の大切さも実感した。日本の学校には司書がいないことが多く、居ても非常勤扱い。司書の大切さをわかって欲しい。
イタリア人は喋ってるか電話してるかテレビ見てるかで、あまり本は読まないという印象がある。でもCOVID-19ロックダウンの際、パンデミックの時こそ昔の(ペストの時代に書かれた)小説を読もうと子ども達に呼びかけたのはイタリア人だ。エシエンが移民の子どもであることも大きなポイントだ。地勢の関係もあって他のEU諸国から押し付けられている感もあるが、移民がボートで目指す国はイタリアだ。一方で昔も今もイタリアから他国に向かう人達は沢山居る。リベロが読む古い日記の書き手は、1950年代、家政婦をしている20歳のイタリア人女性、ボーイフレンドと共にアメリカに旅立つ決心をする。この日記とエシエンがシンクロする場の中央にリベロがいた。
おまけ
リベロが本を読み終わったエシエンに「どこが気に入った?」と聞くのはとても良かった。日本の小学校の読書感想文ほど不毛なものはないと私は思う。読書は好きだったが感想文書きは苦手で嫌いだった。「感想」という抽象的なことは小学生にはまだしんどい。だからどこが好き?がとってもいい。そして短くていいから口頭で伝えそれに対して大人が別の角度からサジェスチョンしたりする、この繰り返しで何かについて考え話すことに慣れてくる。そうすると高校生になったら「描写する」「説明する」「報告する」「論拠を述べる」「反論する」「要約する」「具体例を挙げる」などを意識して言語化できるようになると思う。トレーニングすればできるにも関わらず、そういう訓練をしないまま大学に進学し卒業できてしまうのは残念すぎる。
本好きの方どうぞ〜
予告編やチラシを見て良さそうな映画だと思い鑑賞。
公開初日にもかかわらず、観賞者は私一人(笑)
悪い映画ではない、むしろ良い映画である。
時間も短くて見やすい。
文部科学省特別選定とか次世代への映画推薦委員会推薦作品にもなってました。
本屋さんといっても古本屋さんが舞台でありそこの老店主リベロと店にやってくる様々なお客さんとの交流が描かれている。特に黒人の少年エシエンとの交流が柱となっており、お金はないが本好きの彼にただで貸してあげ返却に来た彼に感想を聞き、また次に少しレベルアップしたオススメの本を貸す。空いた時間はゴミ箱で拾われた誰が書いたかわからない日記を読み進める。となりの軽食屋(?)の若者ニコラとのやりとりもいい。
突然のように訪れるラストも世の無常感を感じさせていいのだが、不満な点をあげると、本好きのエシエンの生活が全く見えてこないところと、リベロが最後にエシエンにプレゼントした本に正直ちょっとがっかりしました。大切ではあるが読んで楽しい書物ではないだろうと。でもリベロに貸し与えられた本のおかげでエシエンは読書好きになっただろうし、本からいろんな知識を吸収してたくましくこれから生きていけるだろう。
風景の美しいイタリアの小さな街での心温まるお話でした。
本を読むのが好きな人には刺さる
試写会にて視聴。
上映後のパンフレットに寄稿した作家と翻訳家の対談は退屈を極め、余韻を汚す悲惨なモノであった。
マイナス評価終了。
以下つらつらと。
石造りの街並みがとても綺麗。
日本人的に住みたいとは思わないけれど、歩いてみたい、そんな街。
主人公のリベロ爺を中心とした登場人物の繋がり、掛け合いに生きた血が通っている様で、素敵。
特に毎日のニコラとの掛け合いは羨ましいを通り越して尊い。
エシエン君、始めは女の子かと思った。
漫画読みから白鯨を読めるようになるのは中々素質が高い。
本好きならこんな子、育成したくなる気持ちも良く解る。
薦める本のラインナップが渋い。
日本の今の子供だと多分うまく行かない。
多分ピノキオで読まなくなる(悲)
シュバイツァと星の王子さまを薦めるのは、思わず唸るほど共感できる。
総評:本屋さんではなく古本屋さん。
それが凄く大事。
追記:京極夏彦の「書楼弔堂」シリーズと三上延の「ビブリオ古書堂」シリーズ好きの身にはイタリア版のそれに思えて終始多幸感に包まれて観ていた。
古書は渡り歩いた持ち主によって育ち続ける。
本とかつての持ち主との物語を読み解くのが古書の醍醐味の一つであり、その意味でもリベロ爺のエシエン君への無料レンタルや禁書本は販売ではなく進呈と言うスタイルはしびれる程カッコイイのだ。
退屈でした。。。
イタリアの田舎、のどかな丘の上にある古本屋。
終始そこを舞台に常連などが本を売りにきて話すだけの物語で、上映時間が短いにもかかわらず飽きてしまった💦
ご年配の方は恐らく寝てしまうはず、、、(笑)
風景や雰囲気は凄くお洒落で、通な映画って感じは良いのだが、なんせ話しが退屈、、、
でも、古本屋には行きたくなりました!!
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