劇場公開日 2023年3月3日

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「ページをめくる音」丘の上の本屋さん イズボペさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ページをめくる音

2025年3月12日
Androidアプリから投稿

古本屋、古書店はとても楽しい。
そこにある本には必ず元の持ち主がいる。
読んだかどうかよりも、それを手にすることとなった経緯が気になる。
読みグセがついていたり、背表紙が傷んでいたりページがけばだっている本を手にすると漂流物を拾ったかのような気持ちになる。
図書館でも同様の気持ちになることがある。
リベロとエシエンの交流や店の佇まいがステキな作品ではあるが、この作品で一番ステキなところは「この続きが気になって仕方ない」気持ちをページをめくる音とともに思い出せるところだ。

ここ数年、地方にいくと素敵な図書館が増えていて立ち寄ることが楽しみになっている。
新しい図書館のスタイルも素敵だし、昔ながらのスタイルだって捨てたもんじゃない。
読みたい本を探すのも楽しいが、お気に入りの本を誰かが読んだ形跡があるかどうか確かめるのが好きだ。私が昔に書いた手紙を誰かが受け取ってくれた気分になるから。

イズボペ
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