ぼく モグラ キツネ 馬のレビュー・感想・評価

子供向け映画の要素が多いのかなと思い見始めたら、私が大人になるにつれ失っていったものを物語が進むにつれて、記憶が蘇ってきた。

私が今後の人生の中何をしたいのかと共感していくうちに自然と涙が流れてしまった。

映画を観ている中で涙を流したのは数年ぶりの出来事で、この映画で涙を流す人はきっと大人になった証拠なんだなと自分で勝手に思ったりして。

オスカー短編アニメ映画賞受賞作品。
美しい、柔らかいタッチの線画で、疲れた心をゆっくり癒やしてくれる。

物語はあるようでなく、セリフありきの作り。

「1番勇敢だったことばは何？」
「『助けて』。助けを求めることは諦めるのとは違う。諦めないともがくことだ」

傷ついた背中を優しく押してくれる。