劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのレビュー・感想・評価
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ファンが好きそうな要素を詰め込みつつかなり子供向けに仕上げた
アーニャの顔芸を見る子供向け映画、というのが見終わってからの感想です。
子ども人気があるため仕方ないのかもしれませんが、途中がっつり子ども向けな(小学生男子が大喜びしそうな)シーンが入ってきて正直かなり興ざめでした。大人にはきつい。
あとアーニャの顔面がほぼ崩れていて(作画崩壊ではなくそういう演出。ほぼ顔芸)、たまになら可愛らしいのですがほぼ崩れたシーンしか無かったので「あんなに見たくなかったな」という気持ちに。
ファンが好きそうな要素(キャラ同士の掛け合いや、そういう展開)がところどころ入ってきて、嫌でもニヤニヤしてしまいましたが、狙ってるなー、という詰め込み方に感じてしまい原作を読むような感動は無く。
終盤もツッコミどころ満載で、そんな気持ちで見たら駄目なんでしょうけど「そんな行動取らないだろう!」とか「なぜ気づかない!」とか考えちゃって駄目でした。
作画、色彩、キャラデザ、ゲスト含む声優さん方の演技は素晴らしいものだったぶん、演出、脚本が残念で惜しい映画でした。
「原作の要素を“表面だけ”寄せ集めにしつつ、平凡な脚本で繋げた映画」
「原作の要素を“表面だけ”寄せ集めにしつつ、平凡な脚本で繋げた映画」という印象だった。退屈。
「SPY×FAMILYの紹介」みたいな説明口調なセリフと、原作で既にやったようなフォージャー家の関係性の説明、みたいなシーンがずっと続く。勿論、初劇場版なのである程度の説明は必要だと思うが、感覚としては映画の半分以上そんなシーンが続くイメージ。
予告でもあった飛行船のクライマックスシーンに入るまでがとにかくだらだらと長く、そこに入ってからも盛り上がりは低めで非常に退屈。起承転結がずっと動かない。
「アーニャが心を読める」という面白さも活かしきれていない印象。
ロイドとヨルと一緒にいる場面で、二人が別々に考え事をしているときもアーニャは介入しないことが多く、展開が生まれない。
ロイドやヨル、その他の大人のゴタゴタをアーニャが心を読んで、その間を取り持って、直接的・間接的にアーニャが活躍し、事件解決に一役買う、というのが全然ないように感じた。こういった子供目線であるはずのアーニャの活躍が微妙なことや、例の神様あたりの流れから「子供向け」というより「子供だまし」に感じた。
「ファンなら楽しめる!」みたいなレビューもあるが、この"ファン"というのは「キャラクター達がなんか楽しそうにしてたらそれで良し!」くらいのファンを指しているような気がする。
自分にはSPY×FAMILYの面白さを理解していない脚本だと感じ、とても残念だった。
SPY×FAMILYは好きなので次の劇場版(があるなら)に期待したいと思います!!
グッズの種類の多さに圧倒されます。
劇場版らしいTVシリーズとはちょっと違う贅沢なストーリーです。
中村くんと賀来賢人の芸達者ぶりにも感心させられます。
ただTVシリーズに慣れてしまっているだけにちょっと長いかな⁈
見せ場もふんだん過ぎてお腹いっぱいになるかも…
もう少し短くしてショートストーリー繋げる2部構成にして欲しかった。
その方が軽快なスパイファミリーらしかったんじゃないかと。
ボンドは可愛いな😍
商魂逞しい?魅力的なグッズが沢山です!
売り切れ必須でしょうから観るつもりの方は早目に劇場に行く事をお勧めします。
CODE:◯◯
調理実習でステラを獲得するために、審査員である校長先生の好物であるメレメレというお菓子を作るため家族で本番の味を求めて初めて家族で雪国へ旅をするフォージャー家。
愛犬ボンドを連れて行く列車の旅で大方の予想通りアーニャがハプニングを…。
大筋はこのハプニングの回収なのですが、ロイドは相変わらずワイズからの極秘ミッションを陰で、ヨルは同僚の女性たちから吹き込まれた不倫する男の特徴にロイドが当てはまると振り回され疑心暗鬼に…といういつも通りの展開の序盤。
アーニャの喜怒哀楽でコロコロ変わる表情の豊かな可愛さ、ロイドのミッション・インポッシブルな奮闘、劇場版「いばら姫」の活躍ぶり、ボンドの役に立つんだか立っていないんだか分からない未来予知が物語を動かしているとも振り回しているとも(笑)
劇場版の大きなスクリーンと迫力ある音響で決してハズレを出さない納得の仕上がりと脚本だったと思います。
一方で『SPY×FAMILY』は原作の完成度が高いだけに、劇場版だから特別な何かがあったのかと言われると本筋から離れないサイドストーリー(SS)として展開されており、例えば『映画ドラえもん〜のび太の◯◯』や『映画クレヨンしんちゃん』のような突飛で特別な展開もありません。
これを安心して見られると考えるか、劇場版として物足りないと感じるかは人によると思いますが。
所で今回の劇場版のタイトルに付けられた『CODE:White』は一見すると雪国を連想させますが、ロイドを慕う後輩の夜帷(とばり)の髪色でもあるんですよね。作中ではヨルに成り代わろうとするかませ犬ですが、劇場版では存在感が地味ながらもあったように思えます。
作中に登場する全身が武器の人造人間はタイプFと呼ばれていたと思うのですが、フォージャー(Forger)家も各キャラクターも『黄昏(Twilight=夕暮れ)』『いばら姫(ThornPrincess=ヨル=夜)』『テレパシー(Telepass)』地味にTで共通点があり、アーニャ(007)はAnastasia「目覚めた/復活した女」の意味があり、ロイド=英国人風の名前と思えますがAndroidなどの操り人形的な意味や灰色という意味も。
今回のタイプFには、各キャラクターにはどんな意味が込められていたのか想像してみるのも面白いかもしれません。
こういう遊び心が今作のCODE:Whiteには雪の迷彩のように溶け込んでいるのかもしれません。
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