「日本人らしい楽しいアニメに痺れた!」劇場版 SPY×FAMILY CODE: White 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
日本人らしい楽しいアニメに痺れた!
この作品については、全くのど素人です!評価の良さで飛びついてみました。導入部はスパイ映画らしい音楽に、パブロフの犬のように反応して、ちょっぴり惹かれる程度でしたが、途中から面白さが倍増していくのがわかりました。多分脚本の良さなのでしょう。外国のアニメとは違う繊細な作り方に気づくたびに、感心することが多かったです。基本は明るい5歳のアーニャの目線で描かれているようですから、子供向けと思いきや、大人も過不足なく楽しめるハンバーグランチのような充実の展開でした。まさに家族連れにとっては、最高のご馳走かもしれません。設定はそれぞれの職務や超能力をばらさないようにして、暖かい家族を作るわけですから、その意外さがすごく心地良いのです。特に言葉遣いがとても丁寧ですから、耳触りが良いです。未来を予知する犬のボンド、人の心を読めるアーニャ、殺し屋の母ヨル、スパイの父ロイドという全く違う要素が、溶け合い、補い合い、助け合って暖かい家庭を構成するわけですから、まさに異体でありながら同心であるような見事なチームワークに惚れ惚れしました。敵は戦争を企てる輩ですが、真っ向から戦うイケメンのロイドのかっこ良さはもちろんですが、美しい母親のヨルが戦う姿は不死鳥のようで感無量でした。戦う女性陣は母親のヨルと、父親のロイドの後輩に当たる女性ですが、か弱く振る舞う姿と強さのギャップに痺れました。いずれにしても、観終わった時には、爽やかな暖かい風が胸の内を吹き抜けたような爽快さに見舞われました。
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