劇場公開日 2023年12月22日

「訪れた家族はみんなフォージャー家になっちまえ!」劇場版 SPY×FAMILY CODE: White N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5訪れた家族はみんなフォージャー家になっちまえ!

2024年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

思わんばかりの、ホリデーシーズンに家族でちょっとオデケケに、ちょうどの1本だった。
作品そのものがそうであったし、もう鑑賞しながらどこか郷愁すら感じている。

頼りになる父や、優しい母。
揃っておでかけの非日常わくわく。
あるあるの、子供ら大うけだろう下ネタに、
力あわせて乗り切る冒険での一体感。
子供はアーニャになりたいんじゃなかろうかと思ったし、一緒に見に行った親はロイドにヨルをどう見るんだろうかと。

原作は未読で、テレビで見ていた時から真面目に物語を追うよりも、
何かどこか、なぜ家族が物語の中心にあるのかが気になっていた。
そこに作り手の家族へ込めた「願い」を感じてやまず、
今回の劇場版もそこだけはブレていなかったことに満足している。

だからしてサスペンス要素はオマケ程度でじゅうぶん。
つくり込み過ぎても東西冷戦なんて、子供らにとっては退屈なんじゃなかろうか。
冒険に出て、父と母とで家族力を合わせてワルモノをやっつける。
それだけでもう十分なのだ。

だから見終えた家族こそそんなフォージャー家になりきって、今年も力あわせて色々ある、あり過ぎる世の中をたくましく生きて行け、と思った。
そんな気分になってほしいとつくられた作品では、と感じた終劇だった。

というか、エンドロールで源さん熱唱中に地震がきて、ヒゲダン冒頭で上映止まり、まさにミッション開始な雰囲気でしたがねっ(京阪神地区)。

N.river