「推し一筋のえりぴよの笑顔がイイ!」劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
推し一筋のえりぴよの笑顔がイイ!
原作未読、アニメ未視聴、テレビドラマも未視聴ですが、予告の楽しそうなノリに惹かれて鑑賞してきました。
ストーリーは、岡山のローカル地下アイドル・Cham Jamの中でも地味なメンバー・市井舞菜を全力で推すえりぴよが、活動の幅を広げるグループの中にあって人気が伸び悩む舞菜のために、生活の全てを捧げて布教活動に励み、その姿に支えられて舞菜もアイドル活動を頑張っていくというもの。
予備情報も作品への思い入れもない状態での鑑賞でしたが、なかなか楽しめました。アイドルにさほど興味もなく、ライブも行ったことないので、そこまで共感できる部分はなかったのですが、えりぴよの姿から、誰かを「推す」ことの喜びがちょっとだけわかった気がします。誰憚ることなく好きなものを好きだと言えることは、大切で尊いことのように思います。それを共有できる仲間がいることもまたよき。
そんなえりぴよの屈託のない笑顔と推し一筋の生き方が、とにかく素敵でした。そして、なんだかんだで結局えりぴよがいちばんかわいいです。7人組のアイドルを向こうに回して、彼女がいちばん魅力的というのはおかしなものですが、興行的にはしかたないですね。
一見さんお断り的な作品ではないですが、えりぴよがここまで舞菜推しになった理由は気になりました。おそらくテレビドラマでは、二人の出会いや推し活に励むえりぴよの姿が描かれていると思います。本当は事前に観ておきたかったのですが、公開前にアマプラでの配信がなかったので諦めました。機会があれば観てみたいです。
主演は松村沙友理さんで、天真爛漫なえりぴよにぴたりとハマる素敵な演技でした。脇を固めるのは知らない方ばかりでしたが、くまさ役のジャンボたかおさんは味があってよかったです。ただ、Cham Jamのメンバーが、ビジュアルも演技も完全に松村沙友理さんの引き立て役に見えてしまったのは残念でした。