劇場公開日 2023年7月14日

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「惜しい、惜しすぎる!!」アイスクリームフィーバー CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0惜しい、惜しすぎる!!

2024年1月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

二組(プラスひとり?) の女性たちの話。彼氏をとられ姉とケンカ別れした妹の家に、姉の娘が「お父さんを探す」と突然転がり込んでくる話と、デザイナーを辞めて働くアイスクリーム屋で女性小説家と運命的な出会いをする女性(プラスそこの従業員) の話。

こう書いていても思う。惜しい映画だ。独特な画角。グザヴィエドラン監督「Mommy」でも用いられた "1:1のアスペクト比" は、主人公の個を強調するポートレイトショットとして有効な画角で、余計なものが足せない分キャラクターが主役になり、観客の視線を集中させることができると言われている。そしてそれは見事にハマっていた。その中に描かれる映像の明るさは、とても好感。

ただ、ストーリー展開に直接関係なく度々はさまれる映像、唐突な場面転換。こういった点はMVの監督ならではのいい点なのかもしれないが、展開理解を極端に妨げていると感じるので、やり過ぎ感、しゃらくさ感が拭えない。いいと感じた割合と悪く感じた割合が俺の中では 1:9~2:8 なので 「いいとこあるのに、残念至極な映画だった。川のほとりで2人が語るシーン、ベランダの天井に描かれた花びらに茎葉を付け加える/何も感じることなく消し去る という対比シーン、二人でスケートボードのスラローム感と、主題歌の心地よいジャストフィット感に加えそれを背景にスケボーに乗る二人、・・・いいシーンはほんとうに心に残るのに・・・ 撮りたいシーンを単につなげていくだけでは、素敵な映画にはならないってことか。映画って難しいんだね・・・あまりに惜しい!!

おまけ
あと、場面に対する音楽の使い方も、よくいえば独特・個性的、普通に言うと変だよ。
そしてインパクトカラーとしてのビビッドな黄色。絵的には「よく効いていた」だが、映画的にはどうなんだろうな。

CB
だるまんさんのコメント
2024年1月27日

たしかに!
いろいろな味付けが濃いですが、全てがパーフェクトマッチすると、超名作になりそうですね。次回作に期待ですね。

だるまん