娼婦ケティ
1976年製作/107分/オランダ
原題または英題:Katie Tippel
スタッフ・キャスト
- 監督
- ポール・バーホーベン
- 製作
- ロブ・ハウアー
- 脚本
- ジェラルド・ソエトマン
- 音楽
- ロジェ・バン・オテルロー
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ルトガー・ハウアー
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モニク・バン・デ・ベン
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エディ・ブラグマン
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ピーター・フェイバー
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ハンナ・ド・リューイ
1976年製作/107分/オランダ
原題または英題:Katie Tippel
ルトガー・ハウアー
モニク・バン・デ・ベン
エディ・ブラグマン
ピーター・フェイバー
ハンナ・ド・リューイ
バーホーベン作品で唯一レンタルもなく観れなかった作品、いつの間にかU-nextで配信されていました。ありがとう、ありがとう。
もう序盤から最後まで素晴らしいの一言に尽きるんですが、唯一の欠点は短いこと。あと5時間はいけました。
彼女の人生のプロローグで終わってしまったような、やや唐突なラストは残念ですが、むしろ始まりに到達するまでのドラマとも言えるので、これで良かったのか……しかし100分足らずで捨てるには惜しい(誰一人ロクな死に方はしないであろう)キャラクターばかり。どこまで正確か知る由もないですが、19世紀末オランダの地獄のような街並みも逆に引っ越したくなるくらい魅力的。
貧困というテーマは色んな媒体で幾度となく描かれてきましたが、どれも気分は重くなるかりでしょう。その点この作品は大丈夫、ロボコップばりに不屈のヒロインが人生を突進する話なので超楽しいです。
なんとなくWANDAを思い出した
印象に残っているのは、優雅なピアノのメロディと
チョコレートのシーン。
男に身体を貪られている間、ケティは
男のコートにチョコ菓子を見つけ、頬張る。
ケティにとっては残酷なシーンなのだが、
そのすぐ直後に男が気づき、ケティからチョコを
奪って食べる美しいシーンに移り変わる。
この移り変わりが美しかった。
血を吸うラストは、衝撃的だった。