「見る方によってかなり好みが変わる作品。」劇場版 君と世界が終わる日に FINAL yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
見る方によってかなり好みが変わる作品。
今年41本目(合計1,133本目/今月(2024年1月度)41本目)。
(ひとつ前の作品は「弟は僕のヒーロー」、次の作品は「コット、はじまりの夏」)
私は原作は見ていないほうですが、導入がある程度丁寧かつ、基本的にストーリーはひとつしかないのでわかりやすいほうです。
結局のところ今週(1月4週)の作品が極端に少ないので本作品が本命枠に来そう、というだけで、原作を知っている、知らないだけでかなりの差が生じてしまいますし、見方によっては「実写版ソードアートオンラインか?」というような展開になってしまうので(ステージをクリアしていくという点において類似する)、ここがどうかな…というところです。ただ、そういった論点がある分、逆にストーリーとしてはわかりやすいので、原作を知らない方でもある程度の満足度はあるんじゃないかなといったところです。
一応にもPG12の扱いではありますが、一部に不穏当な描写があるだけで、そこまでどうかといったところです。
法律系資格持ちは見ていて、ストーリーの展開上、憲法29条の3(ネタバレ回避のため条文番号でのみ記載)を意識したのかなと思えるところもありますが、そういった深い意味はなさそうです。
なお、序盤のどうでもよさそうな描写はほぼすべて回収されますので(ダミー描写がほぼ存在しない)この点も良かったところです(原作あり映画の場合、ダミー描写か原作前提の描写かがわからない場合があるので)。
採点に関しては以下が気になったところです。
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(減点0.2/無線に関する事項)
・ トランシーバー含めて、無免許でできる無線通信には限界があります。映画の描写からは資格(無線資格)を持っていないとできない(ただ、この映画の「業務」が謎なので、アマチュア無線の資格でできるのかも怪しく、一方でアマチュア無線以外の無線資格はレア資格といえる)ので、ここは何らかエンディングロールでケアが欲しかったです。
※ 無免許でもできる小型のトランシーバーもありますが、その場合通信距離が300mほどの機種で、この映画がいうビル(タワー)を舞台にするとさらに距離が短くなるのでその可能性は消せるのです(というより、普通にスマホでやり取りすればよかったのに…。この映画において通信手段がスマホか無線かというのは本質論ではない)。
(減点0.1/事務管理の性質)
・ オープニングの車を修理するところは事務管理(697)以下が適用されますが、本人の意思がわかるか推知できる場合はそれに従う必要があるので(697以下)、ややまずいといったところです。
ただどちらの指摘にしても「無線にしろ車のバッテリーの修理にしろ、一般人はできないしやらない」ものなので調整はかけています。
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