「終末論者がやって来た」ノック 終末の訪問者 ふぇるさんの映画レビュー(感想・評価)
終末論者がやって来た
シャマランの作品は何かとドンデン返しやオチが全てみたいに語られることがあるが、実は家族愛がテーマになっている作品が多い。
不条理な状況下で家族とどう生きて行くか、改めて家族とは何かを追求しているところに視点がいくと別の角度からシャマラン作品を楽しむことが出来る。
見知らぬ人達押しかけてきて世界を救うために犠牲になって欲しいと側から見たら陰謀論と思うような事を告げられるが押しかけられた方からするとたまったものではない。
しかし、押しかけて来た彼らは既に追い詰められており、不本意ながら行動するような意思も見える。
非人道的な事はせず、あくまで対話を主として交渉する。
昨今の世情での兵器による暴力的な支配とは真逆で知性的な行動である。
自分とは意見が合わないと端的に結論づけるのではなく、お互いが歩み寄り、双方の意見を取り入れ、合理的に判断すなければならないのではないかと考えさせられる。
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