親のお金は誰のもの 法定相続人のレビュー・感想・評価
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比嘉愛未さんが良かった
ストーリーはズッコケと相続の両方なんでしょうが、比嘉愛未さんと伊勢志摩のきれいな海はとても良かった。最後比嘉愛未さんが志摩を離れる時バスに向かって三浦友和さんが手を振っていたのは私にとっては泣きポイントでした。英虞湾、見に行ってこよう!
弁護士の成年後見人
タップダンス
上映館1館って。どこで見たか記さんでも分かってしまうやないかい。10月6日公開の本作がようやく地元に上陸。やっと見ることが出来たんだけど、高評価の割には結構微妙な感じだった。いやまぁ、103分間飽きないし、低予算の映画にしては豪華なキャストでワクワクするし、設定も良くて全体的には悪くなかったんだけど...何にせよ印象に残らない。最高のM-1を見た後に書いているせいか、正直全然覚えてない。
演出がかなり古臭く、ベタすぎる展開で読めてしまうのも問題だし、この役に三浦翔平はミスマッチだったようにも思えた。成年後見制度をテーマにしていながらも、繰り広げられるのは6億円の真珠の奪い合いで、シリアスでドラマチックでもなく、リーガル・ハイのようにコメディの質が高いわけでもなく、中途半端な完成度だった。ん〜、もっと面白くできたなこれは。
伊勢志摩の海や島の風景が綺麗
三重県伊勢志摩で真珠の養殖を営む大亀仙太郎の妻・満代が亡くなった。娘たちに後見人申請された仙太郎の財産管理として、弁護士の城島龍之介が大亀家にやってきた。父の財産や、時価6億円の真珠などが娘など家族たちの自由にならないことがわかり大騒動となった。そんな中、三女の遥海は、母が死んだのは父が真珠の養殖を手伝わせたのが原因だと、父の事を恨んでいた。しかし、そんな父に本当に認知症の疑いが発覚し・・・てな話。
題は大袈裟なんだけど、内容はイマイチだった。
キャストも豪華だったし、期待したんだけど、良かったのは女子高生時代を振り返った時の比嘉愛未くらいかな。
もう少し脚本を練って欲しかった。
石野真子を久々にアップで見たけど歯並びが綺麗になっててびっくりした。歯の矯正したのを知らなかったので。
伊勢志摩の風景は美しかった。
涙、笑いありの愛を感じる面白い映画
許しについて考える素敵な映画でした!
映画を見るまで、まさか三浦翔平が悪い弁護士キャラ設定とは思いもせず、いい意味での裏切りからのスタート!
テンポ良い流れと、美しい景色、小手伸也はじめいい味を出してくれる俳優陣の演技に時間があっという間に過ぎました。笑いあり、感動あり、最後には涙も流して心が洗われました。
6億の真珠をめぐるドタバタ劇の中で、比嘉愛美が母の生き方を認め自身の人生を歩むことを決意する部分が本筋だったと思いますが、三浦翔平もまた母を許したであろうと思われる描写があり、そこに一番感動しました。みんな何か自分の中の大切なものを押し殺して生きてるよなーと。けれどそれは偽りの姿だったりすることに、はたと気付く。
誰かを恨むこと、憎むことは簡単ですが、それを「許す」ことはとても難しいです。特に距離が近ければ近いほど、、、田中監督がおっしゃられてた、愛と許しが至る所に散りばめられており、自分自身を省みる貴重な時間となりました。
親の愛にジーンとする映画でした。
家族の愛、伊勢志摩の映像美!
絆を感じてぐっとくる映画
想像と違った!よかった!
とても役に立つ面白くて感動の映画でした
ちょうど相続の問題に差し掛かる現実的な場面にいる最中だったのでとてもわかりやすく役に立ちました。
面白可笑しく結局お金ではない、血のつながりでもない人としての愛の表現が素晴らしかったです。そして、最後のシーンは言葉なんて言わなくても愛は伝わる事を教えてもらえる映画でした。
英虞湾に夕日の美しい景色、俳優さんの表現は心癒され自然の大切さまでもがひとこぼれもなく映画に表現されていました。
最後までじっくりみてじっくり考えると、映画のカラクリが頭を使う様にコミカルに表現されていたので他にもまだあるかな?と思い何度か足を運びたくなる様な映画になっている様にも思いました^ ^
なので絶対何度も行こうと思います^ ^
とても素晴らしい映画でした
親の財産は金額では測れない価値あるもの、それは一体誰のものなのか、とても深く考えさせられる映画でした。
特に感動したのは、ラストの夕暮れの中で真珠を〇〇するシーンです。
お金に変えられない二人で築き上げた価値ほど美しいものはない、それがあの夕日に煌めく海の情景とすごくマッチしていて涙が出ました。
私自身、成年後見人になれる資格を持つものとして、また現場で様々な立場の成年後見人と関わってきたものとして、非常に興味深いテーマでしたが、、そこをしっかりと押さえつつも、親が遺す財産の価値、家族の在り方、そこに関わる法の執行者たちの在り方を問うた深い映画だと感じました。
社会に生きる高齢者から若者まで、多くの人に見てほしい映画です。
期待していたのでちょっと残念…。もう少し掘り下げて描いてほしかった…。
今年348本目(合計998本目/今月(2023年10月度)13本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
以下、行政書士の資格持ちレベルでの感想です。
なお、以下、民法から条文を引っ張る場合のみ「民法」は省略します。
まず、成年後見人制度は、「伝統的に」弁護士、司法書士、そして法律隣接職ではない社会福祉士の3業種が圧倒的に多く、行政書士でもなることは可能ですが、10%程度「でした」。ただ、令和5年3月の総務省通達で「何か勘違いしているのかもしれないが、法に触れない範囲で行政書士がやっても問題なし」という扱いが明確になって(これまでグレーな扱いだった)、これから変わっていくものと思います(この点、いわゆる超高齢化社会がやってくることが明白な状況なので、少しでもなりてを増やす意図があるものと思われます)。
映画の趣旨としては、6億円の資産があるだのないだのといった家庭に弁護士の方が成年後見人になってその財産管理制度を悪用して私服を肥やしまくり、そもそも「6億円の財産はどこにあるのか」といったところに飛びます。かなり法律系資格の知識を要する映画ですが、一方で伊勢志摩の真珠産業の現状を描いている部分もあり「観光できてね」という部分も持っています。
※ 大阪市ではアポロシネマ(天王寺)のみの放映になっているのは、そのためと思われます(近鉄で行くことができる)。
妙に法律系映画の風格があるような、条文を持ち出すようなマニアックな展開もあるかと思えば「そんなわけないだろ」という部分もあり、ややこうミスマッチが起きているのでは…と思います(伊勢志摩、三重県の観光枠という要素もあることと、あまりに厳密に描きすぎると時間がオーバーしすぎるという別の問題があるため)。また、この映画は「成年後見制度の悪用」を描いた制度ですが「裏の観点で見たときの問題」については触れられておらず、実はそちらのほうが深刻な問題なので、そちらにも少しは触れてほしかったというところです。
さて、さっそく採点いきましょう。
重ねて書きますが、以下、民法からの場合は条文番号のみで示し、それ以外は法律名を明記します。
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(減点0.3/一切のものが買えない?)
日用品その他の購入までは妨げられませんので(9)、扱いが奇妙です。
(減点0.3/成年後見に選ばれた後の扱いが変)
後見人に不正な行為や著しい不行跡(「不行跡」は原文ママ)ほかがあった場合は当事者からの家裁への請求か、家裁自ら職権で解任する(ことを求める)ことができますので(845)、その話が出てこないのが奇妙です。
なお、この「誰を成年後見人にするか」を決める手続きを規定するのが「家事事件手続法」というものですが、即時抗告(高裁への控訴、といっても同じ)ができるものは列挙されていて「誰が家裁によって選任されたかどうかの争い」には即時抗告が「できません」。これは、成年被後見人の権利を早く管理すべき、という考え方によります。
(減点0.3/弁護士と不動産登記の扱いが雑)
家を売るシーンがありますが、ここは明確に177条が絡んできます。
弁護士は確かに不動産登記に関し司法書士の業務ができますが、不動産登記が特殊な業務である(不動産登記法)ために実際に弁護士がすべてやるということが実務上少なく(だから、司法書士は登記のスペシャリストといわれる)、この点なぜか司法書士も出ない点も不自然です(不動産の取引関係は登記しないと第三者に対抗できません(177))。
※ なお、ほか「弁護士も行えるが実質的に独占業務」な例として、行政書士の「外国人の手続き関係」があります(法律の知識はもとより(英語、韓国語ほかを除けば)言語に通じていないと受任しても実質何もできないため。このため、合格後に中国語なりスペイン語なりを学習する、あるいはそもそもそれらをある程度理解して行政書士の資格を取る方もいます)。
(減点0.3/長谷川式テストの実施方法)
「野菜の名前を10個言う」のが最後であり、そのあとに「先ほど見せたものを3つ言ってください」ではありません(長谷川式テストは認知症の診断にも使われるほどなので、厳格な方式で行わないとダメなのです)。
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(減点なし/参考/成年後見制度を巡って「本当は」何が起きているのか)
実はここからのほうがかなり重要です。
確かにこの映画のように6億円の資産といった場合、弁護士、司法書士ほかが我先へとめぐって後見制度を利用し私服を肥やすことはまま見られます(ただし通常は発覚すると懲戒扱い。程度にもよるが一発レッドカード=廃業勧告、もありうる)。
ただ、この映画のような例は特殊なケースであり、一般大衆が利用する後見制度というのは、本人にあまり財産がないケースです(せいぜい500万円もあるかどうかくらい)。
しかし、成年後見業務のその報酬や費用は、その財産の中から与えられます(861の2、862。開始審判につき、例外は家事事件手続法28条(当事者負担))。つまり、「ないものは払われない」のであり(当然のように遺族に連帯債務が発生したりするようなことにはならない)、この業務は弁護士がやるにせよ行政書士がやるにせよ、「本人にさしたる財産がないなら」報酬が期待しえないものです(862条では「与えることができる」というものであり「与えなければならない」ではない)。
※ ただし、「与えることができる」だけで家庭裁判所がケチって「まったく与えない」とすると完全ボランティアと化するため、弁護士会にせよ行政書士会にせよ「相場となる金額」をそれぞれ定めて家裁に申し入れていて(本人の総財産によって3~4区分に分かれる)、実際はそれによって報酬は支払われます(ただし、財産が尽きるとどうしようもないのは結局同じ)。
つまり、各種業法の中でできる業務の中では比較的ボランティア活動(社会奉仕)に近いところがあり、そのためにこの映画まではいかないにせよ潜脱的な手段をとったり、極端に個人に干渉(ジュース1本買うだけでも文句を言うようなケースは実際に存在します)するというケースがあり、それは「弁護士だって行政書士だってボランティアオンリーではない」ということと同時に、「これからの超高齢化社会が来ることは確実である一方、当然に誰もが6奥円だの何だのという資産を持っているのでは当然ない」ということもあるため、「なり手が少ない」のが実は現状で(この映画のようなケースでは飛びついてくるが、逆に一般家庭の水準だと渋られるなど極端すぎる)、実はこちらのほうが「裏で起きている問題」であることは知ってほしいかな、というところです。
※ なお、都道府県、市町村においては、本人の財産を確認したうえで相当額を助成していることが普通で(生活保護世帯か、それに準じる財産しかない世帯が対象)、「結果的に」本人負担が生じないか「ほぼ」生じないかというように配慮はされますが、まったく負担がないということには通常はなりません。
※ そのため、弁護士にせよ行政書士にせよ「取り分が少ない」案件であり(この映画の例は極端すぎると考えたほうが良いです)、一方で本人の財産を保全するために過度に関与すると人権侵害の事案であり、「非常にやりにくい事案」ではあります(一種のボランティア活動と考えたほうがよく、これ「だけ」で食べていくのは厳しいです)
(減点なし/参考/伝統的に社会福祉士が後見業務を行っていたのはなぜか)
後見人には「療養看護」も含まれています(858)。このことが関係します(老人ホームに入所させるなどの福祉的なことはそのスペシャリストのほうが良いため)。この「身体的看護」のことを「身上監護」といいます。
【“貴女に見せたいものがある。と母の葉書に記されていた言葉。”法定相続人制度の問題を軸にしながら、前半は滑り気味のコミカルテイストで、後半はシリアステイストで家族の絆を描いた作品。】
■個人的な意見であるが、映画はそのフライヤーの作りで面白さが(面白くなさ)が分かる場合があると思っている。
今作は、デビ夫人が出て来た辺りで、”ウーム”となり、前半は滑るギャグの荒波を乗り越えて、後半に至った作品である。
故に隔靴掻痒感が前半は半端なかった作品である。
最初から、脚本をちゃんと作ってよ!!
◆感想
・2000年に発足した”成年後見人制度”を”軸にした点は良い。
ー ご存じの通り”成年後見人制度”は高年齢化社会を見据え、”禁治産制度”を改訂したものである。
但し、子供が成年後見人に必ずなる訳でなく、家庭裁判所が適任者を決める。
それが今作の弁護士、城島(三浦翔平)のように金儲けの為に成年後見人になった場合、家族は親の資産を受け取れない。
という事が、高年齢化が進む現代、この映画を観ればある程度分かるのである。-
・前半のストーリー展開はやや粗い。ギャグも寒い。但し、城島が何故に金に拘る男になったかはきちんと描かれている。
それにしても、長女、次女とも法律に疎すぎる・・。
・城島や、大亀仙太郎(三浦友和)の長女(松岡伊都美)、次女(山崎静代:頑張っていたが・・。)は6億円の価値がある大粒ダイヤを、”認知症になった”仙太郎の居ない家で家探しする姿。
ー コミカルに描いているが、金の亡者である。ー
・亡き母親(石野真子)の連れ後だった、三女(比嘉愛未)が久しぶりに東京から戻って来るが、長女、次女との関係は悪い。
ー そして、彼女だけが城島が金の亡者になった理由を聞いてしまっていて、城島に対する見方が長女、次女とは違うのである。ー
・長女、次女が家探ししていた時に見つけた昔の3人そろっての家族写真。
■更に、仙太郎が”認知症になった”振りをして、医者に入院していた際に、城島に対し一喝した言葉。”俺は、認知症ではない!。俺の娘達に手を出すな!”
随所で描かれる亡き母親と仙太郎が共同作業でアコヤ貝に、核入れする阿吽の呼吸での作業風景。
三浦友和が演じる頑固な真珠職人の姿が、この作品を引き締めている。
<亡き母は、病床から東京で頑張る三女に対し、夫婦で作り上げた大粒ダイヤを見せたくて葉書を書いたのだろう。
この映画は、ストーリー展開が粗いが、夫婦の絆、家族の絆を三重県伊勢志摩湾の美しき風景を背景に描いた作品なのである。>
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