劇場公開日 2023年5月26日

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「面白いか面白くないかで言うと、珍しく面白くない」THE WITCH 魔女 増殖 じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0面白いか面白くないかで言うと、珍しく面白くない

2023年5月30日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

前作は大ヒットしたそうだ。
最初から続編ありきの作品だが、前作の平凡な高校生が豹変するシーンに鳥肌が立つと同時に、上手い演出だと思った。
今作では自覚がない上に記憶喪失という「前作を踏まえて」おり、「擬似」家族に会うまではまずまずだった。

しかし、前作のヒロインは薬がないと生きていけないハンデを負い、スーパーな能力も限定的なところに良さがあったが、今作に出てくる輩は敵も含めて完全にイカレテイルいる上に、文字通り不死身。

009やキカイダー、仮面ライダーまで、いつもヒーローは悲しい運命を背負ってるものだし、悲哀を抱えて戦う姿に共感出来ようというもの。しかし、この作品では、誰もそれを抱えていない。不死身だから人間への共感もない。擬似家族への哀悼も取ってつけたような演出だし、スーパーな人たちの壊れなさをひたすら見せられるだけ。

どんなに血みどろになり、身体や頭を破壊されても生きている奴らは既に生物としておかしい。

そんなわけで、120分を超える長尺の割に、韓国映画らしいバイオレンスはあるが悲哀がなく、コメディな要素は皆無なので「冗長」と言わざるを得ない。

これだと、何度もリブートされている「スピーシーズ」の方が面白いね。

それと、残念ながら韓国映画では不思議とイケメンと量産型美女はあまり出てこないのに、この作品では人の顔が今ひとつ区別がつかない。過去と現在、姉と妹、悪役と敵に同じような顔があるので混乱しがちだ。言葉の壁もあり今ひとつ乗り切れなかった。

じきょう